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●GSX-R750Mのフロントフォークに換装

【04.12.28】


左からR750M用(右)、R750L用(右)、R750L用(左)、R750M用(右)

 週末ごとに大阪←→愛知間を移動する生活にも随分と慣れてきました。移動経費節約の為、出来るだけ下道を利用しよう!なんて当初は思っていたのですが、移動後に疲れを残してしまうと何にもならない事を悟り(笑)、道中の殆どがいわゆる高速道路を使った移動がメインとなりました。高速道路におけるオートバイの法定速度は日本の法律では100km/hなのですが、諸条件が整うとついつい速度も超過気味。(汗)眼鏡+シールド+スクリーン越しだと何かあった時の反応が遅れる為、ジェットヘルのシールドが鼻の頭にへばりつく近辺の速度を維持しつつ移動する事が多いのですが、その辺りの速度域になるとどうもバイクの挙動が怪しい…

 3速〜全開フル加速〜6速12000rpmのような加速状況では車体は至極安定しているのですが、そこからスロットル全戻しってな状況でのある特定速度域で車体が左右にウネウネと揺れる(直立減速状態でも)事が非常に気になりはじめました。前後サスのイニシャルやダンピングをいじれば比較的マシにはなるのですが、猪名川サーキットあたりの速度域をメインにセットアップしてきた我がRにとって、この辺りの速度域は(日常的に使うには)いわば未知の領域でもあり、リアサスのバネレート現状では400lb/inch=7.15kg/mm)やイニシャル、それに最初期の倒立フォークとなるR750L標準のフロントフォークの性能不足疑惑が頭の中を駆けめぐります。発売当初から比較すると今履いている街乗りタイヤでも相当グリップは上がってますしね。

 実はこの件、かなり昔から漠然とした課題として認識しており、オークションを覗いては最新型SSのフォーク(R750Lは上φ50mm、下φ54mmなので使えるフォークはかなり多い)を物色していたのですが、価格の問題以外にも、アクスル径やフロントディスク径など、解決しないといけない問題は結構大きく、DIY作業での換装となるとどうしても二の足を踏んでしまいます。ステムやホイールその他をR750Lのまま使うのであればR750SPRのφ43mm倒立を組むのが一番簡単(まさにボルトオン)で、メーカーにまだ新品在庫がある事(左右で150000円程度)も確認済みで、来年の春の換装を目指して予算確保に励んでいたのですが…

 そんなこんなでいつも通りオークションを物色しているとR750Mの中古フロントフォークが出品されているのを発見し、熟考の末、入札。R750LとMでは1年しか違いませんが、この年のモデルチェンジでフロントフォークの中身がかなり大きく変わった事はサービスマニュアルに(こっそり)書かれていたので、内部構造の変化がどの程度操安に影響するのか… スズキの竜洋テストコースでテストライダーさんが行ったであろう比較テストを、14年もの時を経て、単なる市井のGSX-R750マニアが高速道路で追体験するのも悪くあるまい。(笑)

 諸事情で詳しくは書けませんが、正規のオークションルートとは別ルートで無事にフロントフォークをお譲り頂く事が出来、SBSさんに直送→OH後に装着という手順となりました。(以下、グレードの高い写真(笑)はSBS店長がご厚意で撮して下さったデジカメ映像です)

 無事に入手出来たR750Mのφ41mm倒立フロントフォーク。上側φ50mm、下側φ54mmの、ショーワの倒立では一般的なサイズ。

  • アウターチューブのオイルシール格納部分が一体式となった
  • アウターチューブのアルマイトが金色→銀色になった
  • フォークトップから10mmの位置にクランプ時の基準となる罫書き線が入った

などがR750Lのフォークとの外見での違い。

 が、一番の違い(このフォークへの換装を決意した理由)は外見では無く、内部構造にあります。

 あまり状態が良くない…なんて話を事前に聞いていたのですが、私的には「これで状態が悪いの?」って感じでした。インナーのフルボトム付近には小さな点錆が少々ありましたが、磨けば問題なさそうですし(実際、私のRのフォークにも点錆はある)、アウターチューブのアルマイトは私のRよりも状態がかなりイイです。(汗)

 全バラになった左側フォーク。外見にはあんまり気を遣わないというか、機能部品は性能さえ発揮出来ればそれでイイ(中古価格+OH代>新品価格なら迷わず新品をチョイス)ってのが私のスタンスですので、今回のフォークも装着前にOHを実施。…といっても実際の作業はいつも通りSBS店長にお任せなんですけどね。(笑)

 詳しくは別コンテンツで書く予定ですが、写真最下段、伸び側減衰調整用の長いニードルが嬉しい誤算でした。

 このフォーク、かなり期待出来ます。

 右が新品、左がフォークに組まれていたスプリング。走行距離は不明ですが、それなりにヘタっているようですね。ちなみに使用済みのスプリング長は364mm、マニュアル上の使用限度は341mmです。…そんなに短くなっても大丈夫なのか??

 ってな感じで、SBS店長の手によって左側フォークは無事に全バラ→OHが完了し、続いて右側に取りかかったそうなのですが、バラし作業の途中、件の長いニードルを抜く際に左側とは違った抵抗があったそうです。で、何とか抜くとニーードルにプライヤか何かで掴んだような跡が… 過去に一度はOH暦がある証拠でもありますが、メーカーに部品発注をかけるとバックオーダーで、ショーワからスズキへの入荷が2005年1月の半ばになるとの事。それほど急いでフォークの換装をする必要もないのですが、年が明けると寒くてバイクに乗るのが辛い→週末に大阪まで帰ってくる元気が無くなる予感→装着が春になる… さすがにこれは気まずいですので(笑)、修正して使えそうなら私の年末年始の休暇時に一緒に作業して組みましょうってな話となりました。(ここまでは12月半ばのSBS店長さんの作業です)

 で、以下は私のショボいデジカメによるニードル修正&右側フォーク組み上げレポート。(2004.12.26実施)

 問題の伸び減衰調整ニードルの掴み傷。このニードルはD断面のアルミ製なのですが、カシメられている真鍮製アジャスタを分離しようとでもしたのか、赤矢印あたりが一部変形し、インナーロッドにスムーズに挿入出来なくなっていました。この状態だとアジャスタを回すのにかなり力を掛けないといけませんから、フォークトップの調整用マイナス溝が若干舐め気味なのもうなずけます。

 実はこのパーツ、もともと新品交換予定でしたが、前述の通り、入荷予定がかなり遅れましたので(私自身の責任で)バイスで掴んで形状修正の後、プライヤの傷を1000番の耐水ペーパーで均して(これはあまり性能には関係ない)今回は再利用です。

 修正後はすんなりロッドに挿入出来、指先でするすると回す事が出来るようになりました。

 こちらはアジャスタの要のニードル部分。多段テーパーっぽいですが、減衰調整の要は恐らく最先端の部分のみです。

 これだけ長いアジャスタだと(素材がアルミという事もあり)まっすぐな状態を維持するのが難しいのは当然で、先端のカシメ部分にはインナーロッドと若干擦れているような形跡がありました。(赤矢印部分) 長い棒は弓形に曲がり易い→回すとロッドに擦れますので、作業時の保管場所にも注意が必要ですね。

 こちらも1000番のペーパーで軽く均しておきます。(テーパー部分は磨いてません)

 使用済みのメタルとオイルシール。

 テフロン表面はとても綺麗な状態でしたし、オイルシールも特に痛んだ部分は見つかりませんでしたが、今後の管理の事も考え、消耗品類は全て交換です。ちなみに今回のOHで交換した主な部品は

  • フォークスプリング(純正)
  • スライドメタル
  • オイルシール
  • ダストシール
  • 圧側減衰アジャスタAssy(調整ネジが舐めてた)

です。なんだかんだで部品代で20000円位掛かってますが、スプリングとアジャスタが1個4000円ぐらいだったので、メタル類だけだと5000円程度で済むと思います。…工賃は別ですが(汗)

 あとは左側と同じく組上げてオイルを注げばOH完了ですが、そこはいつも通りSBS店長にお任せし、私はというと横でクラッチAssyの交換作業をしたり、店舗で煙草を吸ったり…←嫌な客だなぁ(笑)←(ほんまに「客」か?ってな説もあり)

 あると便利 …というか、無いと不便なカートリッジフォーク専用の某レーシングショップ特製SST。

 スズキ純正の、輪っかに棒がついたような工具じゃ1人でカートリッジフォークを組むのは大変ですが、このSSTがあれば私のような素人でも結構簡単に組めます。←過去にお借りした経験があります。

 いつかは自作したい工具の一つです。

 ついでに撮した右アウターチューブの内部。傷のように見えるのは単なる映り込みで、状態はとても良さそうでした。

 ちょっと分かりづらいですが、オイルレベル調整後、バネを入れて沈んでいたインナーロッドを(店長が)針金で引き上げている時のスナップです。

 R750Lのフォークオイル交換経験がある方なら、この工程の鬱陶しさについて身を持って実感していると思いますが(笑)、このMのフォークは噴水のようにオイルが噴出することはなく、勢い良く引き上げても写真のように1cm程度しかオイルが出てきません。

 この辺りからもカートリッジの内部構造が変更された片鱗を伺い知る事が出来ます。


 どうでもイイ写真ですが(汗)、同時にお譲り頂いたフロントアクスル。L/Mはアクスルは同じ部品ですので、いままで使っていたのをそのまま使い回せばイイのですが、こうして予備部品が手に入ると意味も無く磨いてみたりして。(笑)

 前夜のうちに荒目のペーパーから順次細目に移行し、最終的に2000番→ピカール仕上げ。22mmのレンチをかける部分もクラッチハウジングを研いだ時に使ったダイヤモンドヤスリ&オイルストーンで仕上げ、今回の換装時に組み込みました。

 ちなみにアクスルと直接摺動する部品はありませんので、この加工でホイールの回転抵抗が減る事はありません。(汗)

 っとまぁ、そんなこんなで右側フォークも無事に組み上がり、クラッチAssy交換が完了したRのフロントを持ち上げ、工賃節約の為(こればっか)、私自身の手でL→Mのフォークへと換装。自由長含め、完全にボルトオンですので、何の問題も無く換装終了。各部の締め付けを再確認し、イニシャルは上から4段目(標準位置)、伸/圧減衰は最強から6段戻しにとりあえずセットして、現金をおろしにATMへ向けて試走。

 クラッチについては多少思惑から外れた結果に終わりましたが、このフォークはイイ!です。

 語彙が貧弱な為、適切な表現が出来ませんが、たった1年で足周りってのはここまで進化するものなのか?って感じ。今となってはφ41mmのインナーは数字的には細い気もしますが、ダンピングを含め、現代のSSの雰囲気に通ずるフィーリングが確実にあります。比較対象であるR750Lのフォークも今年2月にオイル漏れの為OH済みですので、ほぼ純粋にユニットの違いを比較出来ていると思います。当初は同時にリアサスもレート違いのスプリングを組む予定でしたが、予想以上にフロントの具合が良くなった為、件の速度域や攻め込んだ時の挙動がフォーク換装のみでどのように変わるのかを検証してからでも遅く無いと判断し、リアについては春まで延期とすることにしました。

 最後になりますが、ややこしい注文をいつも快く引き受けて下さるSBS店長、並びに、貴重なストックパーツをお譲り頂いたdetona_tionさんに深く感謝致します。


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