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●クラッチ周りの総交換

【04.12.12】


お得意のYahoo!オークションで手配したGSX-R750L/M用のクラッチ周り一式。
所詮中古ですので、そのまま使うのは…

 貧乏魂全開のセコイ対処から早くも2年半近い時が流れました。その間にも走行距離は順調に伸び、クラッチハウジングの段付きも相当進行している筈なんですが、ボーナス時期であるにも関わらず財布の中身は相変わらず寂しいまま…(泣

 たまには「SBSさんに預けて新品一式交換しました! 交換後の感想はやっぱ新品パーツは最高です!」なんてレポートを書きたい物ですが(笑)、そこは貧乏系弱小GSX-Rサイトの管理人のメンツが許しませんので、いつものごとく中古部品を手配してのDIY作業レポートになります。(泣

 で、今回のクラッチ周り一式自体は今年の夏あたりからずっと継続出品されていたように思うのですが、なかなか落札者が出なかったようで、ウォッチリストでネストする度に徐々に値下がりし続けていた商品です。当時の出品者のコメントによると、

GSX-R750(ENo:R719)クラッチハウジングなど

 ・ハウジングに傷/段差あります。部品取りなどにどうでしょうか?作動確認できてません。ジャンク!でお願い致します。

って事だったのですが、商品画像を見る限り、以前に開けて確認した私のRのハウジングよりは程度がイイのは明白。L/Mの750はそれ以前の油冷エンジンとクラッチハウジングの互換性がありません(ハウジングのギアの数が74→75に変更された)し、レプリカブームの終焉時期とも重なりますので、この機会を逃すとR719なんてレアなエンジン用のクラッチ周りを中古で入手する機会は無いかも知れないと判断し、入札→即決価格(6000円)で落札となりました。本当は予備のエンジンを丸ごと手に入れて必要に応じて移植ってのがベストなんでしょうが、なんせ保管場所や作業場所に困りますので。

 物自体は11月の頭には大阪に届いていたのですが、じっくりと確認するのはこの週末が初めてになります。ジャンクってことで中身についてはそれほど過大な期待をしていなかったのですが、届いた商品はまさに「クラッチ周り一式」って表現がぴったりで、アウター/インナーハウジングは勿論、スプリングにプレートにベアリングにロックナットにジェネレーター駆動ギアに…っと、まさに「丸ごと取り外しました!」って状態。プレート類はそっくりそのまま使えそうな厚みがありますし、スプリングも全て規定範囲で自由長が揃ってましたので、新品の鉄板代金よりも安価で一式を手に入れられた事を考えると、私的にはお買い得だったと思っています。

 で、問題のハウジングの状態ですが、

 こちらが今回手に入れたアウターハウジングのアップ。一山飛びに打痕が付くのはこのエンジンの特徴なんですかね?

 若干エッジにバリが出てますが、実際は写真映りほど酷く無かったです。

 こちらが以前に開けた時の私のRのハウジング。実際は写真よりも更に酷い状態(指でなぞればかなり凸凹してる)でしたし、この撮影時から既に2年半近く時間が経過し、走行距離も20000km近く伸びていますので、悪くなっている事はあっても良くなっている事は無いのは明白。

 人間のように、よく使う部分の皮膚が堅くなったりしてくれればイイんですけどね>機械

 って事で、「新品に交換するのがベストではあるが、今回の中古部品を使って現状より悪くなる事は無い」ってな判断(貧乏は嫌だ…)を下し、いそいそと段付き修正に取りかかりました。

 用意したのは100均で手配したダイヤモンド平ヤスリ、オイルを溜めるタッパ、万能(笑)オイルで計315円、ホームセンターで手配したオイルストーンが525円の総計840円と「たっぷりの時間」です。←重要

 一般的な四角いオイルストーンは厚すぎてハウジングの溝を綺麗に均せませんので、正三角形のタイプをチョイス。320番相当の「中目」だそうです。(私的にはこのぐらいの番手がオートバイには一番使い易いと思います>オイルストーン)

 こちらが修正後のアウターハウジング(摩擦材がかみ合う)

 相手はアルミの鋳物ですので、ダイヤモンドヤスリはオーバースペックな気もしますが、価格とサイズが手頃だったので結果オーライ。

 ヤスリ掛けはマニュアル通り、押す方向にのみ力を入れて少しづつ修正しました。ある程度段差が消えたらオイルストーンで仕上げてゆきます。 

 こちらは修正後のインナーハウジング(鉄板がかみ合う)

 新品未使用とまでは言いませんが、段差はほぼ皆無になり、使用するのが今からとても楽しみです。

 

 

 …なぁんてサラリと書いていますが、インナー72箇所、アウターに至っては90箇所もの面をチマチマと仕上げてゆくのはかなり大変で、最初に書いた通り、「たっぷりな時間」が必要です。(笑)作業時間を時給換算するなら新品を手配するのが一番なのは間違いありません。

 ヤスリ掛けで出た切り粉をパーツクリーナーで綺麗に洗い流し、コンビニ袋に放り込んでCRCをたっぷりと吹き、年末の交換作業までしばしの冬眠です。続いてはDIYならではの姑息チューニング、クラッチプレートの面取りです。

 クラッチプレートのハウジングと噛み合う山のエッジをヤスリで丁寧に面取りしてゆきます。(極端に面取りするとハウジングとの接触面積が減る→段付きを促進するので極軽くに留めます)

 これが表裏併せて144箇所/枚、それが8枚ありますので… 暗算不可(笑)

 新品プレートでも必ず面取りして組む人も多いらしく、クラッチのキレや繋がりに確実に影響するようです。こんな面倒な作業はレーサー造りならまだしも、街乗りバイクの整備としてバイク屋さんにお願い出来る物では無いですし、仮に請け負ってくれたとしても1枚あたり30分近く時間がかかりますので、時間工賃を考えるとお互いに割に合わないような気がします。

 こういった作業をじっくり出来るのがDIYの醍醐味と… 最近ようやく思えるようになりました。(笑)

 ラジオをBGMにシコシコとヤスリ掛け作業をしている間、「ぐへへぇ〜、こいつは凄いマシンになるぜぃ、研二!」なんてボンバーのおっちゃんの台詞が頭の中でリフレインしていましたとさ。←ネタが古い(笑) けどまぁ、露天では無く部屋の中で作業出来るのは格段に楽ですね。(笑)

 ってことで、装着レポは年末年始になる予定です。

 続く








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