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●パワーチェック


【00.11.06.】ようやくグラフ掲載ができるようになりました。Special Thanks toMr.ぶっしゅまん R

 ひょっこりと時間があいたので、かねてから懸案だったパワーチェックに行ってきました。自分の五感を信じるのなら、結構パワーは出ているような気がしているのですが、きちんと数字で裏付けされると「不調」になった時にも参考になると思ったので。

 車両の状況はこのサイトで書いている通りで、基本的に吸排気系はノーマル。エキパイ部分のみ、国内RKのステンエキパイに換装されています。走行距離は33600Km。購入後の調整個所はキャブの負圧同調タペット調整ぐらい。中古購入なのでそれ以前のメンテ内容は不明。カタログ値などはこちらを参考にして下さい。

 スキャナを持っていないのでグラフの掲載が出来ないのですが、結果はと言うと、

 最高出力:95ps/10250rpm
 最大トルク:6.8kg-m/9500rpm (気温25.9℃、気圧1020mBar)

程度(いずれも後輪計測での数値)のようです。微妙な数値ですが、グラフはこれといってギザギザする個所もなく、綺麗な右肩上がりでした。トルクカーブを見ると、5000rpmあたりで一旦5kg-mあたりまで落ち込み、6500rpmから10750rpmの間が綺麗な台形(6.5kg-m以上)を描いています。実質的にこの範囲がパワーバンドって事なのでしょうが、街乗りだと5000rpmの谷も殆ど気にならないので年式や排気量を考えるとやはり『アタリ』の部類に入るんでしょうね。ほっ。

 イグニッションからピックアップする関係で、なんだかノイズの影響を受けたらしく、4500rpm以下のジムカーナで一番使う領域のグラフが出てないのが少し残念でしたけど、結果には概ね満足しています。今の所、「もっとパワーを!!」って状況に置かれていないので、これ以上のパワーアップの計画はありません。どちらかといえばこの『ノーマル性能の維持』の方が私には大事です。(笑)っつてもオイル交換と各種消耗品程度にしか気を使う場所はないのですけれど。まぁ、そのイージーさがノーマルの美点ですしね。エンジンを開けてのOHをする機会があればその時にでも考えるつもりです>パワーアップ。

 そうそう、同時にCBR600F4(国内仕様+吸排気輸出)ぶっしゅまんR氏も計測したのですが、こちらも概ね満足の行く結果だったようです。年式にもかかわらず、一応排気量相当の差は出たので気まずい雰囲気もなし。(笑)よかった、よかった。計測は京都の大山崎にある、Thanderboltさんにお願いしました。3000円/回で、計測後はチェックグラフとアドバイスをいただけます。私のバイクへのコメントは.......「なんか文句付けようと思ったんですが、駆動系含め何もないので面白くない!」だそうです。(笑)メンテナンスってのは大事だねぇ。


【02.01.15】追記

 TIサーキットのサンクスフェアに遊びにいった際、某氏にお付き合いして私のRも再計測。前回の計測からかれこれ1年半、距離も50000Kmオーバーと大幅に伸びているのでどうなってるのやら.....とは思いながらも、自分の五感を信じるならパワーダウンの徴候は感じられなかったので割と安心して計測を見守る事が出来ました。(笑)で、肝心のグラフはこちら。


走行距離約50550km位(記録忘れ) 天候:晴れ 気温:11度 湿度:不明 気圧:不明

 湿度や気圧が不明なので、あくまで参考記録です。ま、元々計測目的がその程度なので。(笑)けどさすがに冬だけあって距離が進んだにも関わらず前回よりもかなりパワーは出てますね。あと一息で後輪100psの大台突破!って感じです。ここのダイノは最新型の空燃比計測も出来るタイプで、計測後の講評は、

とのことでした。グラフのスケールが変わっているのでちょっと比較し辛いですが、前回の計測とパワーカーブ自体はほぼ同じ傾向(トップエンドの落ち込みが激しい)である事が分かります。

 10年以上前のドノーマル油冷750としてはかなりいい結果だとその場では思っていたんですが、こうしてコンテンツを作っている最中に、ふと、トップエンドの落ち込みが気になり始めました。こちらにもこっそりと書いてますが、私のRは逆輸入車で、そのカタログ表記は

です。後輪計測なので計測数値は概ねこんなもんだと思いますけど、本来ピークであるはずの11000rpmでは既にパワーの落ち込みが始まっています。というか、トルクの落ち込みがかなり激しい。で、今回新たに測った空燃費グラフから、その域が「かなり濃いめ」である事が分かります。

 で、この車両の購入時、デビルのフルエキが入っていた事をようやく思い出すんですね。(笑)

 納車整備の段階でマフラーはノーマルに戻してもらい、フルエキはフロントタイヤ新品交換と引き換えにSBSに置いてきたのですけども、ニードル位置のチェックまでは...........。多分して無いだろうなぁ....と。少なくとも私はいままでキャブのトップキャップを開けた事がない(キャブは繊細なので出来るだけ触りたく無い)のでこりゃ要確認だな。デビルに合わせてニードルが上がったままのような気がするなぁ>現状

 けど、後輪98.1psって、今年から始まったTIの耐久模擬レースである「Days of Number」のUnder100馬力クラス出場に最適な数値なんだよなぁ........。まかり間違って100越えちゃうとレギュレーション上不利だ。(笑)←とりあえず、1回は参戦予定です。


【02.01.19】追記

 ってことで早速確認してみました。とはいっても素人整備故、二次トラブルが恐いので一番アクセスしやすい2番気筒のキャブのトップキャップだけ外して確認しただけです。

 ニードルの写真。クリップはきちんと3段目に止まってました。けどさすがに距離が距離だけにニードルの側面(中間域)にはうっすらと磨耗痕が確認できました。

 こっちはダイヤフラム下室の写真。バキュームピストンが上下する穴の側面にはかなりの摩擦痕があります。素材はジュラコンっぽいプラスチックで、別体部品の圧入構造です。

 それと、セカンドエアクリーナが装着されているにも関わらず、けっこう細かい埃が混入してました。が、掃除は(埃が落ち込む等)二次トラブルをさける為、未実施です。

 負圧調整用の取り出し口のOリングも随分変型してますね。

 とりあえず経年変化以上の損傷は見られず、また、クリップ位置も標準だった為、2番気筒のみのチェックで終了。エアクリーナの交換も割と最近実施しているので、濃い原因は上記のような微細な磨耗が主要因なのかもしれません。

 とはえ、カムのカジリもそうですが、こういった磨耗進行などを直視するとOH時期が近い事を意識せずには居られません。と同時に、このコンディションで良好な出力結果を得られる事実にも改めて驚かされます。

 やっぱ、油冷はいいエンジンですね!


【06.04.16】追記

 同じSBSのお客さんであるTomさんがGSX-R750Mの国内仕様に乗り換え→フルパワー化したとの事で、パワーチェックにご一緒させて頂きました。


なんか、毎回同じようなグラフが…(笑) 計測時の天候は晴れ、気温は約15℃だったようです。気圧と湿度は不明です。
ピークはパワーが95.8ps、トルクが6.9kg-mだったようです。

 メーターの交換やらなんやらで計測時の正確な走行距離が不明だったりするのですが(汗)、走行距離は約90500km程、エアクリーナ&プラグが新品、その他、給排気はいつもどおり欧州一般仕様ノーマルのまんまです。

 Tomさんが空燃比も測ってもらいたい!ってことで、久々に大山崎のサンダーボルトさんにお邪魔したのですが、私の事前問い合わせ内容が不味かったようで、気がついたらパワー&トルクのみの計測結果がプリントアウトされておりました。申し訳ないっす>Tomさん(汗) けどまぁ、計測代は3150円(税込み)で済んだので私的にはラッキーだったかも。

 パワーチェックはかれこれ4年ぶりで、その間に距離も50000km→90000kmと大幅に伸びた上、リングの交換などを含めエンジン内部には殆ど手を入れてない(タペット調整&オイル漏れによるシリンダ歪み取りは実施)んですけど、出てきたグラフはいつもの見慣れた曲線を描いていてホッとするやら、なんだか怖くなるやら… 心境は少し複雑です。(笑)

 02年の計測からピークパワーが98.1ps→95.8psへと2.3ps程落ちてるんですが、気温も違うし、どういう補正をしているのかもよく分からないので、まぁ、誤差の範囲という事で。今回もレブリミッタの効く12500rpmまでしっかり回してもらいましたが、トップエンドがいまいち伸びないのはやっぱ純正マフラーの抜けが影響してるんでしょうね。ちなみにご一緒させて頂いたTomさんのR750Mは後輪でジャスト100psだったみたいです。
 お世話になったサンダーボルトの富田さん。色々楽しいお話を聞かせて頂きました。

 自分のバイクに関するパワーフィーリングについては五感を信頼しても良さそうだってのは前から思っていたので、今回のパワー&トルクカーブに関してはほぼ納得出来る内容ですし、オイル交換を定期的に行なう&タペット調整程度ってな整備状況を考えても「油冷エンジンってのは本当に丈夫だよなぁ…」などと改めて思ってみたり。(笑)けど、計測を見学させて頂いた際、レブリミットからスロットルを戻した際に少し濃いめの白煙が出たりしてますので、リングなのかステムシールなのかは不明ですが若干オイルが燃えているようです。けどまぁ、これも距離を考えれば当たり前の話のような気がします。シールなんてきっとカチコチになってるでしょうし。

 そうそう、計測後はTomさんのR750Mとバイクを乗り換えてSBSさんまで戻ったのですが、同じような馬力/年式にもかかわらず、エンジンフィーリングは随分と違っておりました。なんつーか、TomさんのMは私のLに比べると輪をかけてホンダ系のフィーリングというか、微振動も少ないし、低速も良く粘るし、クラッチは軽いし…最近のBandit1200のエンジンみたいでちょっとびっくり。ちょっぴり羨ましくなったりもしますが、そこはまぁ、愛情でカバーしようかと。(笑) 大切なバイクに試乗させて頂き、どうもありがとうございました。

 毎回同じようなグラフだし、今度計測するのはOH的な作業をしてからにしよう(笑) ←出来るだけ先延ばししたいと思ってるらしい(笑)








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