【09.03.15】
いつの間にやらシーズンイン間近!ってなわけで、すっかり滞ってる減光装置の製作はちょっと延期(ほんと、どうなるんだろ…)して、R750K4購入後1年にしてようやく、サスペンションのイニシャル調整、いわゆるSAG出しを本格的に実施してみました。
本当なら購入直後にやっておく作業ですし、フロントアクスル用のヘックスビットとともに去年の春先には手元にあったんですが、ついずるずると先延ばしとなっておりました…(汗 ←ダメじゃん!
作業の性質上、フロントはまだしも、リアの計測は一人では無理ってことで、スクールの後輩のK君に手伝ってもらいながらの作業となったので、写真は全くありません。…ってことで、今回の更新は完全に私の備忘録です(汗
SAGの出し方についてはWebを検索すればかなりの数のサイトがヒットすると思いますので、ここでは大幅に割愛しますが、おおよその目安としては、
のそれぞれ1/3を、乗車時のリバウントストロークとして確保出来るように調整するのがセオリーみたいです。
GSX-R750K4の場合は、
らしいので、私が乗車した時に、それぞれ
ほど沈んでいればいい計算になります。
で、調整前に現状をざっくりと計測すると、フロントフォークは沈下量37mmと、目的の数値に比較的近かったのですが、リアが25mm程度しか沈んでいなかった模様…です。
現状が確認出来れば、あとは調整するだけですので、左側のステップホルダを外して、とりあえずリアサスペンションのイニシャルをどんどん抜いていきます。ダブルナットの無段階イニシャル調整は初期型GSX-R750から続く伝統ですが、正直、Penskeのシングルナットに慣れた私には非常に面倒くさかったです(汗 途中何度も貫通ドライバでシバこうかと思いましたが(笑、なんとかフックレンチのみで調整が済みました。
以下、完全に私的なメモです。
車載での簡易計測ですが、ユニットの自由長(eye-to-eye)はR1000同様、330mmみたいです。 乗車時(1G)に43mmのリバウンドを確保しようとするとスプリングに殆どイニシャルが掛からなさそうだったので、有効トラベルの3割となる39mmとしました。 |
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調整後のアジャスター位置はこんな感じ。 ロックナットの上端が、ボデイー側のネジ山の上端とほぼ面一になってしまってるので、マニュアルのサービスデータからは結構外れてしまってる予感がします。 |
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結局フロントは全く触らずで終わりました(笑) ま、リアと違ってイニシャルアジャスタの締め込み量とフロントフォークの沈み込み量は(ほぼ)イコールなので、あと3mmイニシャルを抜けば狙った数字になりそうです。 |
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【08.03.16】追記 フロントにイニシャルを、調整前(上から4本目)から2目盛り緩めて、上から6本目に変更しました。 これにより、乗車1Gでのリバウンドストロークは約40mmとなりました。 |
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出勤前にイニシャルをいじってたので、遅刻しそうになりながら(汗、かなりアグレッシブに走ったあとのフロントの様子。 わざとギャップを超えてみたり、ハードにブレーキをしてみたりしましたが、20mm程度の残ストロークは確保出来ているようです。 |
ってな感じで、K君の協力もあり、なんとか狙った数値近辺にSAGを合わす事が出来たのですが、リアのノーマルスプリングは私にはちょっとレートが高い(純正は7.3kg/mmのシングルレートらしいです)のかも。というのも、コイルスプリングは20mm程度のイニシャルを掛けて使う(この辺りまで縮んでようやく加重とスプリングストロークが一定になるそうです)のが普通みたいで、サービスマニュアルのリアスプリングセット長の範囲(190.3mm〜200.3mm、標準値は195.3mm)は、
ってのを考慮して数値が決まってるっぽいですから、マニュアル記載のスプリングセット長の許容範囲を外さないとSAGが出ないなら、根本的にはスプリングを交換するしかないってな理屈になります。
けどまぁ、許容範囲内でも、狙った数値に出来るだけ近づけるだけでも乗り味はかなり変わってくると思いますけどね。
R750K4のリアサスの自由長が330mmってことで、R750Lに装着していたPenske(自由長320mm+車高調あり)が流用出来そうな予感もありますので、7.15kg/mmのバネもある事ですし、このあたりはボチボチと遊んでみるつもりです。…OHしないといかんな(汗あ、肝心の乗り味の変化は、作業終了後も工具満載の鞄を肩からかけて移動してたので(汗、後日に追記ってことで。
結論:
きちんとSAGをとってリバウンドストロークを確保しておけば去年のハイサイドも防げたのかもなぁ…(泣
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