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●油冷後期のエンジンマウント

【06.09.06】


油冷後期用のエンジンマウント用スペーサー

 油冷GSX-Rもその誕生から20年以上、最終モデル生産終了からも14年が経過してしまいました。

 GSX-Rシリーズに於いては、性能追求の為に水冷エンジンに置き換わってしまいましたが、油冷エンジン自体はこちらにざっとまとめておりますとおり、下は400ccから上は1156ccまで、他に類を見ない程幅広く展開され、この稿を書いている2006年現在も、BANDIT600、GSX600F、GSX750F、BANDIT1200に現役で搭載されている、非常に息の長いエンジンとなりました。

 オートバイのエンジンは、乗用車用のそれと比較すると、かなり息の長いものが多く、他社ではYAMAHAさんのSRを筆頭に、カワサキさんのゼファーシリーズ、ホンダさんのCB750なんかがありますし、スズキではGSR400/600に積まれた水冷エンジンのルーツは1996年のGSX-R750にまで遡る事が出来たりします。

 こうした息の長いエンジンが多い背景には、コストの圧縮のいう意図の他にも、趣味性が高い故に絶対性能だけが求められる訳ではないという理由もあると思いますが、行政による各種の規制が乗用車のエンジンと比較して緩やかであったということも大きな理由であるような気がします。

 環境への配慮という、誰も正面切ってNo!とは言えない理由から、オートバイにおいても排出ガスや騒音など、折りあるごとに規制が強化されてきましたが、ついに日本国内に於いてはR705型をルーツとする油冷エンジンでは規制をクリア出来ない=新規型式認定を取れない=ディスコンティニューとなってしまうようです。なんだかちょっと寂しいですね。コストが下がる要素は全く見つかりませんので、この先、国内のオートバイ販売はますます先細りになるだろうなぁ…

 っと、すっかり話がずれてしまいましたが(汗、本題のエンジンマウントスペーサーについて。

 国内向けGSF1200など、一部の例外はありますが、油冷エンジンは基本的に前方2点のラバーマウント、ケース下部2点と後方4点のリジッドマウントでフレームに支持されています。油冷前期のGSX-Rでは後方4点のうち3点にアルミ製のスペーサーが使われており、そのスペーサーがアルミの鋳物をベースとしている関係でかなり腐蝕しやすいらしいうえ、スズキさんの純正部品が鉄製の物に変更されてしまっているらしいです。ま、素材が変ってはいるにせよ、代替品がメーカーから用意されていますし、比較的安価にアフターマーケット品があるようですから、それほど深刻な問題ではないとはいえ、これからこういった事がどんどん出てくるんでしょうね…

 で、マウント用スペーサーを3点も使っているのは実は初期型GSX-Rだけでして、その他の油冷エンジン搭載モデルには後方右下1点にしかスペーサーは使われておらず、サイズも全長27mmで統一されています。位置的に非常に見えにくい場所にあるスペーサーですので、製造から16年経った現在の様子を一度しっかりと確認しておこうと、重い腰を上げてみました。以下、そのレポートです。

 アンダーカウルを外して、スプロケットカバーを外した所です。
 後方下側のマウントボルト。スペーサーはこの反対側に付いてます。
 とりあえず、メガネレンチ(14mm)で回り止めをします。
 既に外れてますが、クラッチ側からブレーカーバー+エクステンションでナットを外します。ソケットのサイズはこちらも14mmです。この手のボルト&ナットで締結されている場合は、ナット側で緩めるのがセオリーです。

 奥に見えている矢印の部品が件のスペーサー。

 マウントボルトの尻を貫通ドライバー+ハンマーで叩いて抜きました。酷いサビなどは見受けられず一安心。

 このボルトは油冷後期の1100/1200系ではΦ12mmの物が使われています。(当然、ケース側の穴径も違います)

 油冷前期の1100、及び600/750系の全年式はΦ10mmですので、エンジンスワップの際はお気をつけ下さい。

 外したスペーサー。全長は27mmでした。

 この部品(11611-17C00)は肉抜きも何も無い、アルミ丸棒からの削り出し(切り出し?)のようで、CRCを吹いて表面の汚れを拭い落としたところ、腐食などはは殆ど見受けられず一安心。

 おまけ:

 後部上側のマウントはこんな感じ。初期型GSX-Rではフレーム側の受けが後期よりも広く、この部分にスペーサーを噛ましてマウントするようになってます。

 初期型GSX-R750のフレームはアンダーループが外れない一体構造だったと思うので、エンジン脱着を容易にする為、上2点もスペーサーを介してマウントする必要があったのだと思います。

 ってことで、サビの防止用にマウントボルトに薄くグリスを塗り、あとは逆手順で組んで作業は終了。スペーサーに腐食はありませんでしたので、結果的に見れば無駄骨…だったのかな?(笑)けどまぁ、久々に更新出来たし、これで良かったのかも。

 ちなみに、Φ10mm径、Φ12mm径どちらのスペーサーも現在では品番が統合されており、

となっている模様です。取り寄せてはいませんが、初期型GSX-R用のスペーサー同様、恐らく鉄製でしょうね。

 けどまぁ、繰り返しになりますが、代替品がメーカーから用意されているだけでも幸せな事なのかも知れません。

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