〜'03.06.30までのSilly Talk |
目に映る景色
梅雨はジメジメして嫌ですね。一晩で除湿器の水槽が一杯になっちゃうし。(笑)
早いもので、たいした更新もしないまま、今年の第二四半期が過ぎようとしています。ここらで心を入れ替えて、これからはマメに…なんて思っては居るのですが、色々考えることもあり、今後も更新頻度は少し下がったままになるかも知れません。で、恐らくこの四半期の最後になるSilly Talkへの雑文なのですが、少し抽象的になってしまいますけど、目に映る景色と、実際に見えている景色の違いについて少々。
人間の目は、目に入ってくる情報の殆どをノイズとして切り捨て、その状況で必要であると思われる部分だけを強調して見ているそうです。「写真」なんて上手い日本語を考えた人は凄いと思いますが、カメラなどのレンズは、そこに入ってくる光を全て情報として記録します。が、人間の目が捕らえている景色が「真実」であることは少なく、その人にとって都合が良い、あるいは興味がある部分が強調して映し出されているように思います。言い換えれば、同じ景色や写真を前にして、全ての人が同じ印象を持つわけではありませんし、また、同じ人が見た場合でも、その人の経験や価値観が変化してくると、同じ景色であるにもかかわらず、また違った景色に見えちゃうんですね。
とろけたタイヤの写真のような、ある程度局面を限定した場面でも、銘柄や磨耗具合に始まって、シワの寄り方やタイヤ滓の付き具合でだいたいの技量や空気圧が分かったりしちゃいますし、雑誌に掲載された1台のカスタムバイクの写真の場合でも、ホイールに興味がある人はホイールを、ブレーキに興味がある人はブレーキにフォーカスして見てしまいます。また、他にどんなパーツが付いているのかを熱心に見る人もいれば、そのパーツがどのようにフィッティングされているかに興味がある人もいるでしょうし、ディスクの焼け具合やタイヤの減り方、付いているサスのプリロード量やエキパイの焼け具合などでオーナーの走り方を想像したりする人もいるかも知れません。また、バイクに限らず、ふらりと立ち寄った本屋さんで、「こんなジャンルにまで専門誌があるのか!!」っと驚いたり、ツーリング途中で、「さっきのバス停の傍のラーメン屋の看板、面白かったね」「?? そんなのあったっけ?」ってなすれ違いとかね。(笑)
…こうして、見えている景色の具体例を書いているわけですが、これだって、「今の私に見えている景色」でしかありませんので、「そんな事も見えるのか?」って方もいれば、「それだけしか見えないのか!」って方もいるでしょう。そういった、ある意味アバウトな部分があるからこそ、人との関わり合いは面白いなと思いますし、また、同じ景色を見ているにも関わらず、自分とは違った意見を聞けたりすると、改めてその人の感性を大切にしたいと思ったりもしますし、同時に、「自分自身」という、分かっているようで分かっていないモヤモヤしたものがより鮮明になったりします。
興味のある部分しか見えていないにしても、本人にすればそれが「真実」である事に違いはないわけで、その見えている景色から色んな事を判断し、色んな経験を積んで、少しづつ前に進んでいくしか出来ない事に何の変わりもないのですけどね。(笑)
これから新しい世界に飛び込む某氏。応援してるので、もっともっと、色んな景色が見れるとイイね。
暖めている改造ネタ
めっきり更新頻度が落ちている今日この頃。GSX-Rに飽きてきたって事は全くないのですが、なんというか、ネットに関してアクティブで居る事に少し疲れる事も増えて来たってのが真相かもしれません。まぁ、私に限っていえば、この手の感情は周期的に訪れるので、またアクティブになることもあるでしょうね。
で、先のシーズンオフに実は色々と改造計画を立てていたのですが、半年が経過しても未だに着手出来ておりませんので、忘れないようにメモを兼ねて書いておこうと思います。
エンジン出力やシャシ/足周りに関していえば、今の所とりたてて不足を感じていないのですが、最近一番欲しいと思っている機能が、シフトポイントまで回転数が上がればインジケーターがピカピカと光ってライダーに知らせる、いわゆるシフトインジケータって奴です。まぁ、街乗りではあまり必要はないのですけれど、03モデルのR1000には標準装備らしいですし。きっかけは昨年末にYoshiさんから頂いたCycle World誌に掲載されていた小さな広告でした。この手の機能を実現するには、点火系をダイナにする、STACKなどのタコメーターに換装するなど、様々な方法がありますが、それじゃあまりに面白くないので、なんとか自分で作れないかなぁ…っと検索すると四輪系ではちらほら引っかかります。材料費そのものは結構安く上がりそうなのですが、この時は最終的に、大森さんのタコメータを買って換装するのが一番安くて確実(但し、ステッピングモーターではない。ちなみにGSX-Rのメーターはφ80mmです。13000rpmのもラインアップしてくれよ…)っという、なんともつまらない結論に達したのでした。(笑) 計器は正確に動かないとあまり意味がない(まぁ、スピードメーターは殆ど見ないのでどうでもイイのですが)と私は常々思っていますので、大森さんのメーターにするにせよ、Stackのメーターにするにせよ、換装によって純正タコメータ(かなり甘いらしい)よりは確実に精度が上がる筈ってのも判断にはありました。(四輪用タコメータも転用可能だと思いますが、多機能なモデルの表示部にスイッチが露出しているタイプは防水が心配ですし、かなり魅力的な永井電子さんのタコメータは残念ながら私のRにはスケールが足りません…)
Stack ST500搭載想像図(笑) スケールが足らないのはご愛敬ってことで。 ってな突っ込みはやめてね>某氏(笑) |
年始のVJ22Aのメーターユニットへの換装は、最終的にスピードメーター部分を切り取れば、タコ内にスピードなども表示出来るStackメーターをすっきり取り付け出来るであろうとの目論見からでした。これぐらいシンプルなメーター周りがGSX-Rには似合うと個人的には思っているのですが。 後期Rのメーターはハンドルマウントなので、スピードメーターを外す事でかなりハンドリングをシャープに出来そうですし、メーターワイヤーを撤去出来るので、その分の回転抵抗も減らせそうです。 ま、キャリパを外して前輪を浮かせてテストすると分かりますが、メーターギアの有無でホイールの回転抵抗にそれほど劇的な違いは無いんですけどね。(笑) |
ただ、この場合も相変わらずハンドルマウントメーターのままですので、理想をいえば最新RやR-1などの薄型メーターユニットをカウルステーにマウントしたいのですが… この場合、(ノーマルカウル形状を維持したままフレームマウントが可能かは別にしても)スピードメーターの取り出しが、いわゆるメーターケーブルではなく、電気的な車速パルスから取らないといけないという大きな壁があります。で、このノーマルメーターの車速パルスの規格を調べてみると、JISのD5601でかなり詳細に規定されている事が分かりました。しかも油冷機にはR1000系のデジタルメーターを搭載した、初代GS1200ssがありますので、こいつのパルス取り出し(スプロケットカバー部分)を使えば純正然とした、しかもかなり信頼性の高いデジタルメーター化を実現出来そうな感じですし、こういった四輪用の汎用デジタルスピードメーター(シフトライト付き。ただ、残念ながらこいつにはODDとTRIPが無い)の流用も可能かもしれません。Stackのスピードセンサー(後述のサイクルコンピュータと原理自体はあまり変わらない)よりも振動や雨などへのマージンは大きそうですし、スピード/タコ一体型メーターだと壊れてしまった時にかなり困りそうですので、別々のユニットになっている方が合理的にも思えて来ます。←優柔不断(笑)
汎用デジタルメーター装着想像図 |
やっつけレタッチ(笑)ではあるにせよ、やはり後付けの感が否めないルックスですね。ただ、スピードメータの上のスペースにシフトランプや各種警告灯を移動すればそれなりに合理的かもしれません。新設するメーター部のステーをタコ側にボルトオン構造にして、スポーツ走行時は外すなんて使い方もイイかも。 デジタル化で不要になるホイール側メーターギアへのスペーサーはGS1200ss用がそのまま使えるのでは?っと踏んでいます。←未確認です なお、このデジタルメーターをハヤブサへ搭載搭載したレポートが公門さんのサイトに載っています。サイズといい、機能といい、かなり魅力的なのですが、積算計が無いのが痛いなぁ… あと、カウル内設置とはいえ、二輪に転用する際は防水も心配です。 |
一方、最近はお手軽なデジタルスピードメーターとして、オフロード系を中心に自転車用のサイクルコンピュータをオートバイに転用している方も結構目にするようになりました。こちらは磁石を利用したセンサーを用いてパルスを発生させ、そのパルスを拾ってタイヤの周長を演算、デジタル表示するというものです。前述のJIS規格に基づいたパルスによる演算では無く、タイヤの実測周長を直接入力出来ますので、かなり高精度な表示が可能です。(但し、1回転で1パルスなので、低速では表示レスポンスが悪そうです。) オートバイへの転用には、ホイールに如何にして磁石を装着するか、センサーとのクリアランスをどう確保するかに皆さん悩まれているようです。それさえクリア出来れば最高表示時速300km/hなんてサイクルコンピュータもありますので、かなり安価にデジタルスピードメーター機能を得られる上、自動車用では無いので、積算距離の補正(今の走行距離を引き継げる)もお手軽に出来ますし、ツイントリップ機能などなど、あれば便利そうな機能も沢山付いてます。
サイクルコンピュータ装着想像図 |
こちらもかなり後付けの雰囲気が隠せません。(笑) ただ、なんたってイニシャルコストが安い。 磁石とセンサーを、何処にどうやって付けるかが一番の問題となりそうですが、製品同梱の磁石にこだわらないのであれば、フロントディスクのインナープレートのハブ取付部分にタップを立て、ドーナツ型の磁石をハンズで買って頭の低いボルトでネジロック併用で固定、センサーはフロントフェンダー前下の取付ボルトからステーを新造して固定ってのが、倒立フォーク採用の油冷Rでは一番スマートだろうと今のところ思っています。 |
自転車は雨にも濡れますので、四輪用のメーターを転用するよりは耐候性も良さそうですが、常用速度域が全く異なること、駐車時の盗難が心配(ベース部分から取り外せる)なこと、残念ながら照明が付いていないので、夜間やトンネル内の走行時は全く見えないことがネックになるかもしれません。
…っとまぁ、結局何がしたいのか、自分でも良く分からなくなっているってのが本当の所だったりします。(笑) こうして改めてまとめてみると、要するに高精度のタコメータとシフトインジケータ、ワイヤー駆動ではない軽量小型なスピードメータさえ実現出来ればとりあえず満足できそうですので、大森さんのタコメーター(インジケータ付き)+サイクルメーターにかなり気持ちは傾きつつあるのですが、じゃ、信頼性を含め、今のシステムにどれだけ不満なのだ?っと自問すると別に何も困って居ない(笑)ので、この先どうなる事やら… GS1200ssスプロケカバー流用前提で、車速パルス対応スピードメーター内蔵ステッピングモータ採用多機能タコメータ(長い!)が出るのをこのまま待ち続けるのもアリかも。(現行のStackでも裏技で車速パルスに対応出来そうですけどね…メーターに10万円は出せない←甲斐性無し)
どなたか、私の代わりにやってみませんか?←先例があると自分が楽なだけだろ!(笑)
D.I.Y.
最近はめっきり聞くことがなくなったD.I.Y.(Do It Yourself)なる言葉。初めて耳にしたのは確か中学生の頃だったような気がするのですが、「自分で出来ることは自分でやってみよう」って空気はかなり定着しているように思います。大規模なホームセンターも休日は大にぎわいだしね。言葉が廃れたって印象を私が持っているのはこのD.I.Y.ってのが導入当初は「日曜大工」っぽいニュアンスで使われており、どうしても木工などのイメージが強かったことが原因なのかもしれません。(もっとも、私が気がついていないだけで、今もD.I.Y.なる単語がそれなりに使われているのかもしれないし)
言葉が「日曜大工→物を作る」ってイメージを引きずるのが原因なのか、バイクや自動車など、いわゆる「メカ」絡みになるとD.I.Yなる言葉はあまり使われない印象がありますが、大幅な車検制度の規制緩和以降、改造/メンテナンス系の情報は莫大に増えたし、実際、理由がなんであれ、自分の手を汚して整備や改造にいそしむ人は多くなったように思うし、同時に普及したネットによって、その手の情報にアクセスするのも容易になりました。
お陰様でこのサイトにはほぼ安定して毎日400人弱の方にアクセス頂いており、そして、そのアクセスの7割方がいわゆる整備/改造系コンテンツへのお客様のようです。こちらでも少し書いてますが、このサイトは完全にリンクフリー、基本的にアクセス制限なし、コンテンツへの直接リンクもOKってな方針で運営してるんですけど、アクセスログを見るとやっぱ、いろんなところから、リンクや検索結果を辿って各コンテンツに直接来て頂いている方も多いようで、嬉しさ半分、そして、残りの半分はやっぱり少し「怖い」んですよね。 大勢の見知らぬ人(ROM)に見られているっていうようなストーカー的な怖さではなく、なんというか、「コンテンツの趣旨がきちんと伝わっているか?」とか、「俺のコンテンツが原因で誰かが整備不良で死んじゃうかも?」…とかね。ブレーキ周りなんかはやっぱ、下手すると死んじゃうし。
出来るだけ作業時の安全確保や作業後の点検作業についてコンテンツ内で触れているつもりなんですが、読んでいる人のスキルや作業環境、工具に体格まではとてもフォローできないのが現実。作業時の注意点の雛形でも作って、整備/改造系の更新時には毎回冒頭に掲載ってのも考えたんですが、基本的に自分の備忘録的意味合いが強い個人サイトなので、そこまでするのにも少し抵抗があるってのが本音でもあります。また、(一応リンクフリーを謳ってますので)直接リンク自体は覚悟できているのですが、引用や抜粋となるとこちらではどう対処する事も出来ないし、仮に規約などを設けて二次利用を禁止したって技術的に防げやしないんだから、それならいっそ閉鎖か知ってる人限定の完全会員制にでも移行するか…?←今のサーバーなら技術的に可能だし。
暫く更新が滞ってたのはネタ切れ説が7割、残り3割はこのような悩み(?)が理由だったのです。けどまぁ、やっぱ、公に開いてこそネットなわけで、私自身も様々な方々のサイトのコンテンツを検索エンジンやリンクを通して利用させて頂いていますし、自分のコンテンツは引っ込めて、情報のタダ貰いだけは続けるってのも気が引ける話ですし…。長くネットをやってると「読むだけの人(ROM):掲示板にコメントを残して下さる人:メールを下さる人」の割合がおおよそ200:5:1位(日本人の場合。外国の方は短絡的にメールをくれます(笑))になるのは感覚的に分かってくるので、あまり神経質になっても仕方がないよなぁ…っと再び思えるようになってきました。←何年か周期でこの波は繰り返します。(笑)
で、今さらこんな事をここでウダウダ言っても仕方がない&なんの免罪符にもならないのは承知の上なのですが、何かの検索で偶然引っかかった「DIYの心得と注意」なる一文がとても心に残りましたので、ささやかながらここに賛同の意志を表明し、今後、このサイト内の全ての記述/情報(掲示板に書き込んで下さった方々のご発言も含みます)に対する私及びこのサイトの基本的なスタンスとさせていただきますので、改めてご了承下さい。(まぁ、実のところ、今までクレームは一件もないんですけどね。)
目から鱗
いやぁ…(汗) 最近本編は結構マメに更新していたつもりなのですが、気がつけばこのスペースは一月以上放置したまま… っつか、存在を忘れていました。(笑)で、せっかくなので何かを書こうと思ったんですが、相変わらずこれと言ってネタがない。(困) そんな折り、メンテナンス系のサイトをウロウロしていてある事実に気がつき、今更ながらにちょっと目が落ちたことがありますのでご報告。
自分のGSX-Rでも何度か作業したことがあるタペットのクリアランス調整。油冷エンジンは冷却水を抜く必要もありませんし、前期型はアジャストナット方式なのでそれなりの知識と工具、作業場所さえ確保出来ればそれほど難しい調整作業ではないので、いろんな方がチャレンジなさっているようです。(そういや先日、SBSに遊びに行ったら店先でグッチの左バンクのバルブクリアランスをしていて、ロッカーアームを押すプッシュロッドの動きを間近で観察することが出来ました。あれも結構インパクトがありました。)
ここで皆さんに質問です。一般的に、バルブクリアランスは経年変化に伴って
のどちらが正解だと思います? 先の記述でもお分かりの通り、私はつい先日まで1.の「広がる」が正解だと思ってたんですね。ですが…
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左図は大幅に省略されたバルブ周りの動作図です。 経年変化でクリアランスが大きくなると思いこんでいたのは、バルブステムとの摩擦で、図で赤く着色された部分が減ると思っていたのですね。 まぁ、長い目で見ればそれもあながち間違いではないような気が今もしているのですが、それよりも何よりも、図で黄色く着色されている部分、いわゆるバルブシートについて全く考えが及んでいなかった事実に気がついたのです。(恥) |
自分のバイクの走行距離が距離なだけに、O/H系のサイトを中心に最近は徘徊しているのですが、腰上のO/Hで必ずと言っていい程行われているバルブシートのシートカットと、それに付随するバルブ摺り合わせの意味をすっかり忘れていたのです。
つまり、バルブとシートの当たり幅は、経年変化で広がる→すなわち、バルブは年々カム側に落ちて(上がって)きているのです。
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新車の状態を仮にこのような状態だとします。
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かなり大げさな図ですが、経年変化に伴い、バルブはカム側に落ちてきます。すると、赤色の部分に変化がなくても、結果的にバルブクリアランスは… 狭くなりますね。 まだ自分でヘッドをはぐった事がないので何とも言えませんが、バルブフェイスにカーボンが溜まると、これとは逆にバルブが燃焼室側に出てきますので、バルブクリアランスは大きくなるのでしょうね。けど、そんなところにカーボンが溜まるとちゃんと閉じられなくなって圧縮が抜けそうですけど… |
エンジンを毎日触っておられる方ならどうって事ない話なのでしょうが、これは結構新鮮な感動でした。ということは、バルブシートは打ち換えない限りO/H時のカット作業によってどんどんカム側に追い込まれますので、厳密に言えば燃焼室容積もカット作業の度に少しづづ大きくなる(圧縮比が下がる)んでしょうね。実リフトもバルブによってバラバラになるだろうし…
結論:
エンジンは難しい… ←そんだけかい!
もろもろ
どうも更新する意欲が減退し、このサイトも放置気味なのですが… マメに足を運んで下さっている皆様、申し訳ない。
更新をさぼっている間にも世に中には大きな動きがあり、大量破壊兵器の放棄→フセイン体制の打破→イラク人民の圧政からの解放と次々と目的を変えていった英米西軍によるイラクへの軍事攻撃いわゆるイラク戦争も、終戦宣言はなされていないにせよ、とりあえず終わったようだ。まぁ、この軍事攻撃には色々いいたい事もあるのだが、結局、大国の論理には市民の力など無力なのだなぁ…というやるせなさが残る。同じ血を流すなら、外国からの武力攻撃ではなく、市民蜂起などの形で体制を変えるのが筋だと思うし、フセイン体制の打破→民主化が最終目的であったのであれば、あれほど急ぐ必要はなかったように思う。そもそも最初に挙がった「世界の安全を脅かす大量破壊兵器」なんて未だに見つかってないし、それが主目的なのであれば他に攻撃すべき国があるだろうに。なんだかんだ言っても、「石油」があの武力行使の裏にあった事は間違いないんだろうね。
本格的にモータースポーツシーズンも始まり、Moto GPも鈴鹿で幕を開けた。事前テストの結果通り、久しぶりのカムバックであるDucatiの運動性能はSUZUKIを大きく上回っていた。いやぁ…(汗)
そして、そのレースで負傷した加藤大治朗選手が永眠された。BSの映像からしか私には事故の状況を伺い知る事は出来ないが、かなりイレギュラーな状況での事故だったように思う。事故後、いろんな人が、いろんな視点で彼の事を、また、オフィシャルの対応を議論しているようだが、その場で出来るベストを全て尽くした結果なのだと思いたい。最高峰のクラスで1度も勝てずに逝ってしまったことを一番残念に思っているのは、きっと大治朗本人だろうね。過去、このスペースでもたびたびモータースポーツの危険性を取り上げてきたが、それでもやはり私はモータースポーツを嫌いになる事はないだろう。モータースポーツに何らかの形で携わっている方々に敬意を表すると共に、この哀しみを共に乗り越えてもらいたいと願います。
安らかにお眠り下さい。
道路運送車両法一部改正
新年度が始まり、新たなスタートを切った方々も多いと思います。バイク関連でも法改正があり、道路運送車両法の一部が改正され、いわゆる不法改造車両に対する罰則を強化のうえ、4月1日より施行されました。バイクに関連しそうなのはマフラーなどの騒音絡みがメインになると思われますが、違反した場合(保安基準を越える音量のマフラーを装着し公道を運転した場合)の罰則が「6ヶ月以下の懲役又は30万円以下の罰金(道路交通法の反則キップではないので、いわゆる前科になります)」だそうですし、摘発された場合、前述の罰則とは別に、違反箇所を改善整備後に陸事に持ち込んで実車確認作業を経なければ公道を走れなくなるそうです。まぁ、音量まで測るような検問が頻繁に実施されるとは思いませんが、車検時のみバッフル装着/ノーマルに換装ってな方々はこれから先もそのまま乗り続けるのはけっこう大変かも知れませんね。法改正時には必ずスケープゴードを為政者は求めますので、春の交通安全運動時にはどうかお気をつけて。
具体的な改正内容の詳細は、下記国土交通省のサイトをご覧下さい。
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