って事についてここんところずっと考えていました。
最近はCD-ROMの普及に伴って、コンピュータ関係の雑誌にはよく特集として「厳選!FREEWARE 1000」のような収録が多いですね。私も沢山持っています。雑誌は捨てられてもCDってなかなか捨てにくいですしね。
かなり昔、あるフリーウェアの作者さんに感謝のメールを出しました。とても丁寧な返事が返ってきて、かなり感激したのですが、その方のホームページを覗いていた時、「シェアウェアの悩み」なる一文が目に止まりました。
という、友人からの問いへの彼なりの答えのようでした。
初めてこの「フリーウェア」というのを耳にしたのはいつ頃だったかなぁ… あれはまだ PC98 が V30 なんてi8086コンパチのCPUで動いていた頃だとおもうんですが、当時はフリーウェアなんて言葉も無くて、PDSと呼んでいたような覚えがあります。Public Domainってのも和訳が難しいですが、「著作権放棄ソフトウェア」とでも訳せばイイのかな。
パソコンの世界に入ったばかりの当時の私にとって、PDSやフリーウェアの存在は
という、誠にお気楽なものでした。「世の中には奇特な人も居るもんだね!」程度の感想しか抱かない子供だったんですね。ですが... パソコンを使い込むにつれ、この「対価を払わない」という行為が少々重荷に感じる事が増えてきました。
っと自問しだしたのです。
このコンピューター社会において、フリーウェアという思想は最も崇高で、理想主義/性善説に基づいた思想だと私は思います。だから余計に重くのしかかってきたんですね。特に Macintoshのフリーウェアはその傾向が顕著でしたしね。こうして完全リンクフリーでホームページを運営している背景にはこのような理由があります。つまり、ネットを通じて享受している数多くのメリットに対する恩返しの方法が、こんなWeb Pageを作る事しか... 残念ながら私には無いのです。あまりに小さい GIVE ではありますが… ほんと、感謝しております>作者の方々
余談ですが、シェアウェアに関しては私は「対価を払った」という概念でいます。たとえ"AS IS"として提供されようが、お金をとる以上、それはまぎれもなく「商品」です。試用期間はぎりぎりまで引っ張りますし、登録後はバグレポートや改善要求はガンガン送ってます。
名指しで申し訳ないのですが、PowerCutterというシェアウェア(登録済み)があります。これはどういうソフトかというと、「ComNifty、魔法のナイフ、茄子R」という一連のComNiftyファミリーの魔法のナイフの代わりに動作するPPCネイティブのソフトです。使ってビックリしたのはその動作の速さ。魔法のナイフと比較するのが悪いぐらい高速です。でも… 元祖ファミリーはユーザーによる再配付を含めて全部「FreeWare」なんですよね。そのリプレイス版をシェアウェアにするという判断はきっと重かったのだろうと想像します。だけど…
わずかなフィーの為に発生する「責任」。金を取るということは「プロ」であると宣言しているのだと私は思います。それで喰っているとかは関係無く。タダより高い買い物は無い。これ、ほんと、そう思います。
まぁ、そんな思いもあってホームページを作り始めることになるのですが、一番最初の魅力は、実はHTMLだったんですよね。
強調表示や、拡大、縮小に色付け。
当時私のネット生活の中枢だった Niftyだと単なるテキストしか書けなかったし、ワープロ文書は対応アプリケーションが無いと読めないとなると、他の人に私が見てもらいたいように見てもらうには、紙に印刷する他に方法が無かったわけです。でもHTMLは違ったんですね。Macだの、Windowsだの、Linuxだの、端末のプラットフォームなんて垣根を超えて、ほぼ、私が意図した通りに誰にでも見てもらえたんですよ。ま、文字コードの壁がありますんで、イギリス人や、フランス人には読め無かったんですけどね。(今はフォントさえあれば表示自体は問題なくできる筈です)
ですが、上の考えってのは、突き詰めていくと結局、
ってニュアンスがありありなんですよね(笑)
それってなんか違うんだなぁ… 私は自己実現の手段としてホームページを作ってるんじゃないんですよ。色々考えたんですけど、私が今こんなにインターネットにアクティブなのは、結局「LINK」って概念が一番の理由なんですよね。
Niftyのフォーラムやメーリングリスト、最近だと mixi に代表されるSNSの悪口じゃないんですけど、あそこも公海には違いないんだけど、所詮、瀬戸内海クラスなんですよね。関東の方は東京湾を思い浮かべて頂いてもいいんですが、パブリックでありながら、「会員限定」なんですよ。ま、その分、確かに居心地はイイんですけどね。
で、いわゆるWeb(インターネット)なわけです。
いま、この地球上に何人の人間が住んでいるのかすら私は不勉強で知らないんですけど、パソコンを個人で利用できる形で所有している人間は20%も居ないかもしれない。で、そのまた30%がなんらかの形でネットに繋がってるとしたら、この人たちは全地球人口の何%になるんすかね? ちょっと酔っているので頭が回らん(汗
けど、「パソコン持って無いと人に非ず」とか、「今どきネットに繋がって無いなんて...」なぁんて極論を言う気はさらさら無いんですよ。パソコンや携帯すら持ってなくても「こいつは凄ぇぜ!」って人、何人も知ってますし。
昔と比べると非常に安価になったとはいえ、パソコンはどんなに安くても10万円位はしますし、中古で2万円のパソコンって選択肢もあるにせよ、実際問題、2万円出せば半年遊んで暮らせる国もあるわけです。そんな人がネットに繋がるとあなたは思いますか?
…なぁんてネガなことを考え出すとキリが無いんですが、それでもやっぱ Nifty や mixi よりは確実に広いわけです。
正直に告白すると、Niftyに入会したての頃、実は半年もの間ずっとROM専だったんですね、私。
ってなお気楽野郎だったんです(汗 でも、最初に書いたフリーウェアの作者さんとのやりとりとか、「何もそこまで答えなくても...」ってぐらい親切な人の書き込みを何度も読んでいるうちに、だんだん考えが変わってきて、いつの間にかアクティブユーザーになるわけですが、それとともに私自身のネットに対する基本的なスタンスがある程度固まっていきました。登録しているフォーラムにおいては、私の力が必要な人にはできる限りの事はしてきたつもりですし、それは今も全然変わんないんですよ。で、先に書いた
ってな感情を自然に抱くわけです。となると、
っとの思いが湧いてくるのは、私の中では結構自然な事だったんですよね。
で、どうせ作るならそれなりにイイ物にしたいですから、参考になる所は無いかと、ジャンルが被る既存個人ホームページ(バイク系ではありません)を色々とネットサーフィン(死語)するわけですが、1997年の秋頃、とある伝説となってしまったホームページ(残念な事に今はもう無い)に辿り着くんですね。いやぁ、ほんと、目から鱗と言うか、
初めて彼のページに辿り着いた時、本気でそう思いました。あの時のインパクトを越えるホームページには未だに辿り着く事ができません。
勇気を出して書いたそんなメールに、彼からはこんな返事が帰ってきました。
そして少しずつ、ほんま、少しずつ、私の気持ちも変化していくんですね。
上手くニュアンスが伝わるかわかりませんが、そんなことを LINK というシステム(概念かもしれない)を通じてなんとなく感じたんです。今から考えると順番が逆だったんですね… LINKって概念がまずあって、それを実現するためのHTMLなわけですよ、本来は。
これもなんか違うような気がするんですけど、こんな誰の役に立つのかすら分かんない文字ばかりのホームページでも、私の頭の(パソコンの)中だけに仕舞っておいたらそれこそ死蔵なわけで、それよりはNifty。それよりはWeb。それよりは... 他に私に何ができるんですかね?
全ての人になんて、とてもじゃないけど知り合えません。ネットでしか知り合えない人もいるし、逆に、ネットの中だけに居たんぢゃ知り合えない人(物、景色、知識、などなど)もいます。ですが... せっかく作るならできるだけの事はやりたいじゃないですか。だから私の作るホームページは今も昔も完全リンクフリー(一部のディレクトリにアクセス制限を掛けているのは単に契約しているサーバーの規約が理由です)なわけで、アクセスを増やしたり、商売なんかは正直な所、興味ないのよ。
ここまで読んで私が「著作権(Copyright)なんざ糞喰らえ!!」って思ってると感じるあなた。…文章力が無くてご免なさい。
【06.12.04】リニューアルに伴い、大幅に改定(特に後半の文体)
【01.01.14】かなり昔の文章を多少推敲の上、転載
【04.02.05】追記
>>商売なんかは正直な所、興味ないのよ。
正直な話、今もあんまり興味はないのですが、諸般の事情もあり、アフィリエイトプログラムへの参加を決意しました。決意に至るプロセスなどはこちらをご参考にして下さい。
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