〜'02.03.31までのSilly Talk |
ブレーキ考
懇意にさせて頂いている2つのサイトで期せずしてブレーキ関連の話題が盛り上がっているようなので久々にメカニズム関連のネタです。
私の1990年式R750Lのフロントブレーキシステムは以下のような構成になっています。
この構成は1989年式R750RK、そして1991年式のR750Mと同じなのですが、キャリパー及びローターを共通部品とする1989年式R1100K〜1992年式R1100Nは14mmサイズのマスターシリンダを採用しています。また、1988年式R750J及び限定モデルではないR750Kも14mmサイズのマスターシリンダを採用してました。
さらに遡って、いわゆる油冷前期のモデルに目を向けると、1985年式R750F及び1986年式R750Gは
となっており、1986年式の限定R750R及び1987年式R750Hはマスター/キャリパーをそのままとしながら、ブレーキローターのサイズが310mmに変更されております。
これらの諸変更は様々な目的があって行われているのですが、第一目的には「ブレーキの効きを良くしたい」とうことが挙げられます。特に油冷前期の300mm→310mmへのローター径の拡大はまさにそれが目的です。私と同じ位の年代の方なら「レコードプレーヤー」の付いたコンポを持っていた事があると思うのですが、ターンテーブルを回して、それを指で止めようとした時、ターンテーブルの中央部分を押すよりも、外周部分を押した方が軽い力で止められる事を実感として体験された方も多いのではないでしょうか?(笑)マスター及びキャリパーが同一のままでもローター径を大きくすれば、それだけ制動力が上がる(テコの原理です)という理屈です。
対して、油冷後期R750のマスター径の変遷は、制動力向上という側面よりも、いわゆる『タッチ』を追求した結果といえる気がします。
上図はブレーキレバーのサンプル写真ですが、矢印の位置でブレーキレバーを操作する場合、レバー比はおおよそ27mm:120mm、約4.4程度になりますので、この位置を5kgの力で握ると結果的に約22kgの力でマスターシリンダを押す事になります。直径14mmの円の面積は7×7×3.14=153.86mm2、対して5/8inchの円の面積は7.935×7.935×3.14=197.90mm2ですので、レバー操作によって入力される力はどちらも同じ22kgですが、それぞれの面圧は14mmの場合が0.144kg/mm2、5/8inchの場合が、0.111kg/mm2となります。Nissinの4Pキャリパーの有効ピストン面積は(706.5mm2+907.5mm2)×2(ダスルディスクだから)=3228mm2となり、パスカルの原理により液体の中の圧力は全ての方向に等しく伝わりますから、最終的に14mmの場合は464.8kg、5/8inchの場合は358.8kgの力でディスクを挟みつける事になります。
計算が面倒臭いので、通常はマスター面積と有効ピストン面積の比を「油圧レシオ」という係数で表し、Nissinの4Pやブレンボの場合、マスター径14mmの場合は20.98、5/8inchでは16.31となります。この油圧レシオはピストンを押した力が最終的に何倍になるかと同じ意味です。
R750の油圧レシオの変遷を見ていくと、油冷前期の32mm+32mmのキャリパーの場合、有効ピストン面積は(803.8mm2+803.8mm2)×2=3215mm2ですので、純正の5/8inchで油圧レシオは16.24となります。これが1988年のJ型で一旦20.98と大きくなり、90年以降は16.31と油冷前期並みに戻っています。計算式でも分かりますが、同じ力でレバーを握った場合、油圧レシオが大きい(マスター径が小さい)ほど、ディスクを挟む力が強い=良く効くという関係になる事が分かります。同じ310mmのディスクを使っていながら、1988年のJ型で油圧レシオが大きくなっているのは、それだけの圧力に耐えられる(よく効かせられる)までにキャリパの剛性が上がったと考えるのが自然です。ではJ型で大きくなった油圧レシオが同じキャリパを使っているにもかかわらず90年型R750Lで再度レシオが小さくなる理由を考える場合、いわゆる「タッチ」を考慮したと考えるのが自然な気がします。(勿論、時代進化に伴うパッド材の性能向上等も考えられますが)
再度パスカルの原理を思い出すと、液体の圧力はあらゆる方向に同じだけ伝わります。一般に、液体はどれだけ圧力を受けても体積は変化しませんから、ブレーキオイルの体積変化に圧力が喰われる事がありません。が、その圧力を伝えるキャリパーやブレーキホースは若干ではありますが、圧力により変型/膨張してしまい、ここで圧力損失(液損)が生じます。これがタッチを悪く感じさせてしまう第一の原因なのですが、この傾向はピストン面圧(すなわち、液圧)が上がりやすい小径マスターの方が顕著です。さらに、ブレーキが効くということは、キャリパ側ピストンが動く、すなわち、液体がその分だけ移動する必要があります。マスター部分は円筒形ですので、同じ量の液体を押し出そうとすると14mmのピストンと5/8inchのピストンとでは、面積比分(1.286)14mm径の方が沢山ストロークさせなければなりません。すなわち、レバーストローク量が増えるのです。約30%増しですので、両者を握り比べるとかなり印象が違う事は数字の上でも容易に想像が出来ます。
いくらグローブを付けて操作するとはいえ、指先は人の身体の中で最も敏感な部分の一つです。ブレーキを効かせる為にレバーを操作した時、実際の減速と同じぐらい、いや、それ以上に「握り心地」や「レバーからのフィードバック」、「減速感」といったものも重要な要素なのでしょうね。最新のGSX-Rシリーズを含むスズキのスーパースポーツのフロントブレーキ油圧レシオは4/6P問わず概ね16前後で設計されているようですし、言い換えれば、16前後の油圧レシオが今時のスーパースポーツに於いては自然なタッチだと認識されているということなのかもしれません。(より正確な比較をするにはブレーキレバーのレバー比等も考慮したトータルなレシオを考える必要がありますが、現実問題として、どの位置でレバーを操作するかが人によって千差万別である為、純粋に機械的な計算だけで求められる油圧レシオの方が比較は楽だと思います。但し、最近流行りのいわゆるラジアルポンプマスターの場合は、ブレーキレバーを含めたレシオでしか比較できませんね)
また、1989年型〜油冷最終までR1100が14mmマスターを採用していた背景には、その重量と速度域から、タッチ云々よりも絶対的な制動力を優先させた結果であると考える事も出来そうです。
まとめますと、同じキャリパーを使い、同じブレーキレバーで、同じ位置を握った時、
同じ力でレバーを握った場合、
同じだけ量だけレバーをストロークさせた場合、
制動力が同じ場合、
って関係になります。私自身の場合でいえば、「どれだけの力でブレーキレバーを握ったか」よりも、「どれだけブレーキレバーを動かしたか」が一番タッチに影響している気がします。
非公式
これといってネタがないので徒然に。
今週末に猪名川サーキットライディングスクールが開催されるのに合わせ、タンデム仕様から約4ヶ月振りにシングルシートに変更。スポンサー関連で多少ごたごたしてたんだけど、結局ステッカーは張り替える必要がなさそうで一安心。けどやっぱ、メーカーステッカーを張るのは多少抵抗があるな。
よもやま話BBSに書き込まれた何気ない一言。(一部引用でごめんね>なごや氏)
>>何しろ自己満足の趣味だけのHPですので、
>>人様にお見せするほどのものでは・・・(?)
こうやってご発言の一部だけを抜き出して反論めいた事を書くのはあまり誉められた手法ではないのだけれど....。関連の話題は過去に何度もこのSilly Talkで書いた事がある(最新のはこちら)のですが、パブリックサービスを目指していない個人のHome Pageは「自己満足と趣味だけで運営すべき」だと私は思っています。そのHome Pageに書かれている情報が有意義かどうかは受け取る側が判断する事であって、少なくとも運営する側が意識するものではないです。その昔、Webが身近になり始めた頃、Home Pageを創る事=「情報発信」なんて表現が使われました。今でも時々目にしますね。世界に向けて情報を発信!とか。なんか気が重くなる響きです。けどwebはテレビやラジオ等に代表されるマスメディアと違って、情報を受け取る側がそこにアクセスしなければ何も起きません。ま、テレビやラジオだってスイッチを入れなければただの床の間の飾りなんですが、それに相当する行為はWebではブラウザを立ち上げるって行為に当たります。テレビはスイッチを入れれば何か勝手に喋ってたりしますけど、Webはブラウザの初期画面が出るだけですもんね。こんなのが情報「発信」である訳がないです。どうか気負わずに。そして、楽しんでHome Pageを運営して下さいねぇ♪
辻元清美議員の衆議院議員辞職について。なんというか、上手く言葉に出来なんですが、辞職するのは仕方がないにせよ、「これにて幕引き」って最後の最後で「なんじゃ、そりゃ?」って感じです。政策秘書の名義貸しなんて恐らく政治家の間では一般的な裏技なんだと思うんだけど、その裏技を教えたのが社民党上層部(恐らく土井党首)であるが故、事実関係に関してはノーコメントなんて展開として最悪。それこそ「政治不審」だっつ〜の。
今回のタイトルの「非公式」ですけど、結局政治を動かしているのは「非公式」な意志であって、今回の「公式」な会見や社民党の発表なんかじゃ何にも分からないって事ですな。阿呆くさ。
顔文字
ドウモ〜〜〜ッ!!ハジメマシテ〜〜〜ッ!!!!
私は24歳のOLしてるのぉ〜〜〜っ♪(#⌒〇⌒#)キャハ
うーんとー、私メル友がすっごくすっごく欲しくってー、
探してたら(◎_◎)なんとっ!
あなたのすてきなホームページを発見!!!!(^o^)//""" パチパチパチ
てなわけで、ついつい書いちゃったのらー(o^v^o)エヘヘ
友達に、なってくれるよねっ。(*^-^*)
え?くれないのぉ〜?(;¬_¬)そんなのいやいや〜〜、
返事くれなかったら、( `_)乂(_´ ) 勝負!
☆○(゜ο゜)o ぱ〜んち、☆(゜o(○=(゜ο゜)o バコ〜ン!!
(>_<) いてっ!
(☆o☆)きゃ〜〜(@_@;)やられた〜〜(o_ _)o ドテッ
(+_+) 気絶中。。。
なあんて(#⌒▽⌒#)こんな私っ!σ(^_^)だけど、
お友達になってm(_ _)mくださいませませ♪('-'*)フフ
ということで。(^-^)vじゃあね〜〜〜♪(⌒0⌒)/~~ほんじゃ!
........で、あなたは俺に一体どうしろと?(困)←有名な悪戯書きだそうな。教えてくれてありがとね>Yanaっち【02.03.24追記】
ビッグスクーター
転倒の影響なのか、Rのハンドリングに違和感を感じるようになった。カウル補修後だましだまし乗っていたのだが、どうにも気持ち悪いのでSBSに部品を手配し、届くのを見計らって1泊2日の入院と相成った。その間の代車として、試乗車であるスカイウェーブ250(Type S)をお借りする事が出来た。
ビッグスクーターと呼んでしまうには昨今の排気量傾向からするといささか無理があるのだけれど、ホンダのフュージョンを口火をきった、いわゆるフルサイズのスクーターに本格的に乗るのは初めてだったので結構楽しみながら代車ライフを送らせて頂いた。
乗ってみた感想は.........。「こりゃ楽だわい。」
取り回しこそ多少の重さを感じるけど、動きだしてしまえば軽快そのもの。250の単気筒とは思えないぐらい走る。車格の違いですり抜け等はちょっと緊張するけど、右手の一捻りで流れを確実にリード出来るのはほんとに楽ちんだ。ミラーもきちんと後ろが見えるし、シート下の収納スペースも大きいし、メインキーにはイタズラ防止のシャッターが付いてるし....っとRとの違いに、いや、Rがいかに用途を限定した造りなのかを改めて実感した次第。この手のスクーターが街に溢れる理由が良く分かった。
で、なにより驚いたのがそのブレーキ性能だったのだ。
絶対的な制動力はRのほうが勿論あるんだけど、何も考えずに左右のレバーをクソ握りするだけでディスクが「クゥオォォン」っと鳴いて至極安定しながら停止できる。このスカイウェーブは左のレバーを握ると前後輪同時にブレーキが効く(無茶苦茶効く)のだが、この安心感は恐らくロングホイールベースと、重心の低さから来るものだと思う。ニーグリップするタンクがないので両足を踏ん張って減速Gに対抗するしかないのだが、いわゆる「ノーズダイブ」を殆ど感じないのだ。まさに車体全体が地面に押さえ付けられるように減速していくフィーリングは、苦労してブレーキ練習をくり返すのが馬鹿らしいほどの安心感がある。
スクールでブレーキを教えるのはかなりリスクが伴うので教える側も恐いんだけど、これを教材に使えたら....等と考えながら意味もなく何度もフルブレーキをくり返してしまった。(笑)ほんと、余裕があれば1台欲しいよ。
しかし、駐輪場に停めると、我がRよりもお尻が出てるのにはびっくりしたなぁ.....。置き場所に困るぞ(困)
お引っ越し
なんだかんだと引っ張ってきた独自ドメインでの運用をようやく正式に開始。これを機会に各種リンク切れや誤字/脱字等を完全に見直すつもりだったんだけど、画像を除いても450以上にもhtmlファイルがある事に気付き、断念。(泣)
サイトの引っ越しはこれが初めてではないんですが、htmlに記載されているメールアドレスなどの書き換えが毎回大変なのだ。今回はProofReaderというフリーの文章校正ソフトを利用して定型文字列をある程度一括で更新したのだが、単純に全てのファイルの www.ne.jp/asahi/tatsuwo/rideon/ を http://gsx-r.tatsuwo.org/ に置き換えてしまうと 例えば、
ってな文章が、
って具合になってしまうので(笑)、結局全ファイルをチェックする必要があるんだよね。これが毎回面倒臭い。一応、出来る限りのチェックは行なったつもりなのですが、不具合等を見つけた方がいらっしゃいましたら、是非ご連絡下さい。
で、これは何も引っ越しの時に限らないんですけど、404や403に代表されるいわゆる「リンク切れ」をどこまでメンテナンスするかには頭を悩ませる。サイトのお引っ越しはなにもうちだけの話しではないので、GSX-Rオーナーズリンクやリンク集についてはマメにメンテナンスしているつもりなんですが、What's NewやこのSilly Talkの過去ログをどこまで遡って書き換えるか....。
リンク切れそのものに意味がある(昔のURLやメアドを知りたい)って事も考えられるし、かといってリンク切れが多発するのもサイト管理者としてあまり気分のいいものでもないし.......なんていろいろ考えてたんですが、こっそりカウントしているアクセスログを解析すると、Silly Talkの過去ログIndexにはこの1ヶ月で1桁のアクセスしかない事が判明。(笑) ま、時事ネタが殆どってこともありますので、この2つのカテゴリーの外部リンクに関してはとりあえずノーメンテとする事に決定しました。リンク切れの場合は、「旬が過ぎたんだな」っと考えて下さいませ。
それと、引っ越しに附随するお知らせですが、what's Newでも告知致しましたが、旧URLは4月からこのサイトのArchive用スペースとして運用する事に致しました。過去に「ダウンロードコンテンツ」なども用意していた事もあったのですが、今回は毎月月末に当月のサイトを丸ごとバックアップする予定です。ですので、万が一この独自ドメインに障害があっても1月前までの内容は旧URLで参照できますので、資料的なご利用が多い方はブックマークを残して頂く事をお勧めします。
いずれにしましても、今後とも当 Ride on GSX-R! を宜しくお願い致します。
Yahoo! JAPAN
> 「ヤフーオークション事件顛末記」を紹介していただいて、ありがとうございます。
先日What's Newからこっそりリンクしていた「くりすたるあーと」のO氏より、大変ご丁寧な礼状が届いた。正式にリンクのお願いをした訳でもないし、サイト名も出さず、「こういった事例はなくなる事はないのか?」といったリンクの仕方で、さらにコンテンツへの直リンク....。
正直、メールを頂いた時は顔から火が出る程恥ずかしい思いをした。ほんと、申し訳ない。>O氏
わざわざアクセスログを辿って私にまでDMを下さったのは、このRide On GSX-R!を通して氏のサイトを少なくない方々が訪れて下さったおかげだと思う。実際、氏のサイトはモバイル機器へのアートペインティングがメインのサイトで、今回直リンクさせていただいた「ヤフーオークション事件顛末記」はその中の一部のコンテンツである。が、お読みになっていただいた方々にはよくお分かりだと思うけど、対警察、対Yahoo!、対窃盗団などなど。オートバイを取り巻く現状と非常に近い物があるように思えたので、失礼を承知しながら、あのような形でのリンクとさせていただいた。まだお読みでない方は、この機会に「是非」ご一読なさることをお勧めします。(かなりボリュームがあるのでお時間のある時にどうぞ)
さて、今回のSilly Talkのタイトルは「Yahoo! JAPAN」。
私が本格的にインターネットに漕ぎ出した1998年頃にはすでに日本に於いても老舗の検索サイトであり、その後、あれよあれよと現在の地位を築いた、よくも悪くもITの巨人である。一昔前のニフティ(パソ通のNiftyserve時代ね)みたいなもんだけど、なんたってパソ通時代とは規模が違う。このYahoo! JAPANに関しては個人的に書きたいことが山程あるのだが、オークションに限ってみてもこの「ヤフーオークション事件顛末記」を読むと、ほんと、腹が立って仕方がない。なんというか、顔が見えないんだよね。まさに「お上、官僚」そのものだと思う。
まぁ、事実上のデファクトスタンダードであるし、あそこまで規模が大きくなると個別の案件への対応がある程度官僚的にならざるを得ないという事情は分からないでもないが、競争相手の居ない一人勝ちの状況ってのは、どんな世界でもユーザーにとってはなんのメリットもない事を改めて痛感する。そもそも「担当名」すら出さないようなユーザーサポートってそんなのサポートか? 顔が見えない、声もきけないネットであるが故、より一層、「便利の延長としてのIT、金儲けの手段としてのIT」の薄ら寒さが強調されるように思う。一体何の為の「本人確認」なんだ? そもそもO氏はオークショニアじゃなく、犯罪被害者だぜ?
昨年3月20日付けで受け取ったDMには
>「Yahoo!オークション」では、より安全性の高いオークションサイトの提供を目指し、Yahoo!オークション参加者の本人確認を4月中旬より実施することになりました。
とある。結局、タイアップ銀行からのインセンティブが目的だったんだろうね。
ディレクトリ検索サイトとしては今やB級(私が本格的にインターネットに漕ぎ出した1998年頭にもすでに使えなかったケド)だし、はやく「有力対抗馬」が登場してくれないかなぁ.....。
信号機
ずいぶん前から気になっている事がある。比較的大きな交差点に設けられている「矢印式信号機」の存在だ。私が免許をとった20年前にも既に設置されていた覚えがあるのでその歴史はかなり長いと思うのだが、ここ2〜3年で爆発的に普及しつつある新手の矢印式信号機にはかなり「ヒヤリ」とさせられる事が多い。
一番ポピュラーな矢印信号は、対面の信号が青から黄色、そして赤になったと同時に右折用矢印が点るタイプ。
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この状態で直進、右左折可能。 |
「注意して進め」ではない。 |
直進左折は不可。右折のみ可能。 |
私が免許をとった時に既にあったのもこのタイプで、これによってスムースに右折動作が出来る事にかなり感激した記憶がある。
ところがだ。最近これと良く似たタイプの矢印式信号で、こんなタイプがある。
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この状態で左折も可能だそうな。 |
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直進左折は不可。右折のみ可能。 |
一見、先の矢印式信号機と大差ないように思うがさにあらず。指導員試験の際に大阪府警に確認したところ、この信号機がある交差点で対面青色信号時に右折すれば「信号無視(赤色等)」になるらしいのだ。交通量の少ない夜中に対向車が全く来ないのを確認していても右矢印が点るまでじっと待っていなければいけないのは苦痛以外の何ものでもない。これなど行政による「青色信号」の勝手な解釈変更ではないのか? 対面の信号は「青」じゃないか!
さらにこんな信号まである。
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この状態で直進、右左折可能。 |
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実は左折も可能だそうだがこのタイプの信号はト字路に設置されている事が殆ど。 |
対面時差式信号に多いらしいのだが、右折車ならまだしも、直進車両にとって、一旦信号を黄色にしてから再度直進矢印を点される理由が全く不明だ。昔から信号は、「青→黄色→赤」のサイクルで変化するという社会通念があるので、この交差点に慣れていないドライバーやライダーは、前方の信号が青から黄色に変わった時点で当然減速体制に入る。が、その後に直進矢印が出る事を熟知している地元のドライバーは黄色に変わろうが減速なんかしない。クラクションや急ブレーキ程度で済めばいいけど最悪は追突事故になると思うのだが、この場合、黄色になって減速し追突された車両の責任も軽くないのがなんとも不条理だとあなたは思いませんか? 矢印無しの通常の時差式信号の方がよっぽど安全だし間違いも起きないと私は思うんだけど。
私がMacOSを愛して止まない理由の一つに「間違えようのない操作手順を構築していく」といった、人間にとって「優しい」考え方がしっかりと根付いているということが挙げられるのだが、信号一つとってみても日本社会にはこの考え方が欠如しているように感じてしまうのだ。こと、信号機の制御などは全国統一ルールであるべきだし、ローカルルールは徹底的に排除すべきなのだ。なにしろ人命に直結する部分なんだからね。
何でも規制したがる癖にその方法が解りにくく理にかなっていないのは、日本の悪しき伝統だと思うし、突き詰めれば「お上」意識から行政/市民の双方が脱却出来ていない証拠のように思う。こんな不統一な信号機制御が原因で事故が起こっても行政側は「全く」責任を負わないんだから、市民の側も上げられる声はきちんと上げないとまずいんじゃないの? こんな場末でチマチマ駄文を書くことしか出来ないのは歯痒いんだけどさ。
結論:防衛運転は、ほんと、難しいと思うよ。
移行は少し延期
本来であれば3月の頭から新しいドメインに完全に移行しようと計画していたのですが、先の転倒の絡みで時間がなくなり、移行は少し延期となりそうです。しかし、金額から想像していた以上に快適な環境である事は間違いなさそう(BBSが若干重いのはカウンタを動かしてるからかな)で、立ち上がりの2〜3日だけDNSサーバーにエラーが何度か起きた他はすこぶる順調に動いているようで一安心です。
以下、私信です。
>Slippin' White Seven 様
こちらこそご無沙汰しており申し訳なく思います。リンクの件は残して頂いて全然OKっす。あの業界を離れてかなりの時間が経過しましたが、あの時間は決して「消し去りたい過去」ではありませんし、今の私の礎となった大切な時間でもありますので。というか、ほんと、覚えて頂けているだけでもありがたい話です。
>Do Not Go Insane 様
まだここを覗いてくれてるのか分かりませんけど、梅を見ると思い出すのは俺も同じっすよ。どうかお幸せに。それと、遅くなったけどお誕生日おめでと。←激遅!
>DD 様
私はプロレスには殆ど興味が無いので......。(汗 でも自身のプロレステーマとなるとやっぱ「ESPのCT中のBGM」しかないでしょ!(いかにも強そうだ(笑)だれかMIDIを作ってくれぃ)
反面教師(泣)
直前まで天気予報を睨みながら検討していたSRMに参加してきました。現地に行けば最近よもやま話BBSに顔を出して下さっている旧友のニックさんがいらっしゃる事は事前に分かっていたのですが、道中がちょいと寂しい(笑)との理由でネット上のツーリングクラブの仲間を半ば強引に誘ってサーキットデビューさせる事に成功し、第二神明明石SAに午前8時に集合という比較的余裕あるスケジュールで、総勢5人で午前10時頃にTI入り。
そそくさと受け付けを済まし、タイスケを見ると、本日の走行1本目は12時15分から。で、2本目が......16時50分。この時点でかなり嫌な予感に襲われたのですが....。
ま、あまり話を引っ張てもなんなのでサクっとお話ししますと、2本目は走れませんでした。それも、1本目に自爆したとかの真っ当な?理由からではなく、2本目のコースインゲートをくぐった直後にホイルスピンで気がつけばピットロードに転がってました。2本目の実走行は僅か15m。(泣)
..........ダサダサです、ハイ。(号泣)
それもね、被害が結構大きいの。何処をどう打てばそうなっちゃうのか良く分からないんですが、アッパーカウルが丸目二灯部分を境に上下!にパッカリと分割されてしまいました。ほんと、大笑いです。(笑)その他の損傷は右ステップとブレーキレバーにバーエンド、それと何故かガソリンコックのノブ(左側)の破損程度なんですが......。(一応スペアパーツや工具も持っていたので自走で帰る事は出来ました)
ま、被害の復旧具合は追って詳細にMy GSX-Rでレポできると思うんですけど、わざわざこうして書きたくもないコンテンツを書いているのは是非「反面教師」にして欲しいと願っているからです。
実はね、今回のSRMの前夜は猪名川サーキットライディングスクールのインストラクターのミーティングでして、その席上、「ハイグリップタイヤの温度依存性」とか、「この季節の時間帯による路面状況の変化」とかをディスカッションしたばかりだったんです。(マジ)で、さらにその上、二本目の直前には同行したT氏に向かって、素手で路面を触るパフォーマンスを交えつつ、「日陰はかなり路面が冷えてるので慎重に走ろうね!」なんて蘊蓄まで垂れてるですから、ほんと、大笑いですね。
ま、結局は「路面が冷えてた、もしくは、タイヤが暖まってなかった」っというありきたりなオチなのですが、それは他の参加者全て(今回は45台ぐらいだったかな?)にも等しく言える訳で、同じ条件にもかかわらずこんなダサ坊は当然、私だけです。過去に雨の走行会で同じような転びかたをしているバイクは何台も見ていますし、タイヤ屋さんの店先で転んでるバイクも何台も見ています。にもかかわらず、今回こんな転び方をしてしまった背景にあるものは結構根が深いというか、ある種の「慢心」と「平常心を保つ事の難しさ」があるのだとこれを書きながら痛感します。気分的には十分安全を確認し(進入時に左側を目視してるし)、極普通に発進した「つもり(実際、ラフな操作ではなかった)」なんですが、場所がサーキットということもあって、いつもより大きめにスロットルが開いていたんでしょうね。気負ってた.....んだろうな。
しかしまぁ、「あれ? ひょっとして俺、このまま転ぶのかぁ?」っと感じてから、実際にバイクが寝転ぶまでの体感時間の長い事ったらないね。(笑) 多分、36年の人生の中でも1、2を争う恥ずかしい体験でしたとさ。俺の後ろに並んでたバイクが1桁台で良かったよ、ほんと。(恥)
結論:
君はインストラクターには向いてないんじゃないの? ....トホホ。
「感動をありがとう」
全く興味がないのだが冬のオリンピックが開催中だそうだ。普段は見ないテレビをつけると、ダイジェスト映像とともに、お決まりの台詞が耳につく。「感動をありがとう!」.....この台詞に違和感を覚える人間は俺だけなのか?
いつ頃からこんな台詞が、日本語がまかり通るようになったのかハッキリ覚えてないが、ロサンゼルスオリンピックの頃には使われていなかったように思う。94年のいわゆるドーハの悲劇あたりが初出か? いや、この手の表現はどうにもテレビ臭いので中島悟のF-1鈴鹿ラストラン辺り(91年暮れ)から使われ始めたのかもしれない。
「あなたの演技(あるいは競技、姿勢)にはとても感動した。どうもありがとう。」って表現では(キャッチコピーには)長過ぎるので短縮したってのがそもそもの始まりなんだろうけど、「感動をありがとう」って表現からは、「もっともっと俺を感動させてくれ! それがあなた方の義務だ!」ってな視聴者側の勝手な要求が見え隠れする気がするんだよね。
が、「感動」を売り物にするエンターテインメント(映画や演劇など)とスポーツは趣が全く違うと俺は思うのだ。まぁ、最近のスポーツは多分にエンターテインメント的演出がなされているので、そういう意味では両者の違いはどんどん少なくなっているんだろうけど.....。が、少なくともアスリート達には、俺を感動させる義務などない。いや、エンターテインメントと対極にあるからこそ、その目的に対して真摯な姿に不覚にも感動してしまうのだと思う。決して、「(彼等に)感動させてもらった」んじゃないんだ。
話はそれるが、ショートトラックの寺尾選手の失格問題について。
日本側の抗議が受け入れられなかったらしい。選手本人は「前向きに考えている」と発言し、スポーツ仲裁裁判所への提訴は見送る方針だそうだ。俺は当事者じゃないのでこんな場末で呟くしかないのだが、寺尾選手の発言はトラディショナルな日本人の姿そのものだ。もちろん、彼の言うことは分かるし、「潔い」と評価する日本人が殆どであろう。
が、どう考えたってあの失格は理不尽な裁定だし、徹底的に抗議するのが当然だと俺は思う。確かにそれに対する労力は小さくはないだろうし、ゴタゴタを避けて本来の目的に没頭したいという気持ちも十分理解できる。けど、そんなゴタゴタは周りが十二分にフォローすればイイのだ。このままじゃますます日本は舐められちゃうよ、ほんと。
権利を勝ち取った歴史がない日本であるが故、お上の決定は絶対なんて価値観が未だにはびこっているけど、そんな事では結局何も変わりはしないんだ。少し趣は違うが、君は千葉すずの孤独な闘いを覚えておるかね? 理不尽な裁定は全ての選手に影響を与えるにも関わらず、抗議する権利は、裁定を下された当事者にしか与えられていないのだ。「個の権利」を主張する事が結局「公の権利」に貢献する事に気付いてもらいたいものだし、そういう姿を「あさましい、潔くない」と捉えがちな、つまらぬ日本的価値観から早く脱却して欲しいと思う。
簡単ではないんだけどね。
任意保険
かつて任意保険は、損害保険会社で構成する損害保険料率算定会が一括して政府から認可を受け、損害保険会社各社が同じ品ぞろえの保険を一律の保険料で販売していました。しかし、98年1月から損害保険会社は保険の特約を自由に設定できるようになり、7月から算定会の保険料率を順守する義務がなくなりました。いわゆる「自由化」の始まりです。
私が現在加入している任意保険の補償内容と保険料は
対人賠償:無制限
対物賠償:無制限
搭乗者傷害:200万円
入院:3000円/日
通院:2000円/日
自損事故:15000万円
無保険車傷害:2億円
ってな内容で、保険等級は13等級、割引率50%、年齢条件を30歳未満不担保契約、等級プロテクト&2kmまでのロードサービス付きで年額保険料は17960円です。(あいおい損害保険株式会社)
で、今度の4月の末でまた保険の更新をしないといけないのですが、先の自由化に伴い、同じ条件でも保険料が各社でバラバラになりつつあります。まぁ、等級が進んでますし30歳を越えたおっさんなので(笑)、実は何処の会社を選んでも保険料自体は年額1000円も変わらないですから、今の保険会社を継続(SBSで取り扱ってるから)しようかなぁ....っと最近まで思ってたんですよね。1000円浮かして牛丼喰ってもしょうがないし、安いと評判の外資もバイクの任意保険はほとんど取り扱ってないし。
けど、改めて「何の為に任意保険に入っているのか」を考えた時に、「万が一の時に自分の負担を軽くする為」ってのは本末転倒で、「万が一の時に相手に十分な補償をする為」であるって原則に気付く訳です。
昔から、「A社は支払いが悪い」だの、「やっぱB社は太っ腹だ」なんて話はよく聞いたものですが、先の自由化&不況による業界再編の動き以降、その状況がかなり顕著になりつつあるようなのです。ま、あくまで伝聞情報なのできちんと裏を取ってはいませんが、2ちゃんねるなんかをたまに覗くとちょっと心配になってきます。支払いを渋る保険会社の対応で、相手の心を逆なでする状況となってしまうのは私の本意ではないんですね。そりゃポケットマネーでポン!っと補遺できればそんな心配もする必要はないのでしょうが。
現在私が使っている保険会社は、昨年の4月に「千代田火災海上保険株式会社」と「大東京火災海上保険株式会社」が生き残りの為に合併して出来た会社なんですけど、実は昨年の米国同時多発テロ事件の航空機保険の再保険引受先でありまして、巨額の損失が計上され、社長の交代が先頃発表されたばかりです。いまのところ会社自体の存続は問題なさそうですけど、どう考えたって保険金の支払いを渋ってきそうではありますよね。7:3だ、8:2だなんて不毛なゴタゴタは勘弁して欲しいのですが.....。
自由化以前ならそれほど心配する必要もなかったですし、また、生命保険などの「自分の為」の保険ならそんな会社を選んだ自分自身を悔やめばいいだけの話なのですけど、繰り返しになりますが、私は「相手への補償の為」に任意保険に加入していますので.....。(免罪符にするつもりはありませんが)
「万が一」の時の憂鬱と、バイク屋とのお付き合いを秤にかけると、最近は憂鬱の方が重たくなりつつある今日この頃です。
結論:
まだ時間はあるのでもう少し情報を集めなきゃな。あ、任意保険への加入はその名の通り「任意」、すなわち私の自由です。けど、損害賠償は加害者の「義務」です。つまり事故の加害者になった場合、ポケットマネーで賠償金が払えない貧乏人の私には任意保険に加入せずにバイクに乗る権利はないのです。義務を果たせないんですから。「自由」とそれに伴う「義務」....語り尽くされた話題ですが、そこんところをお間違えのないように。
独自ドメイン(その2)
以前から懸案であった独自ドメインの取得が完了した。様々な候補の中から最終的にチョイスしたのは「tatsuwo.org」という、もうベタベタなドメイン。(笑)GSX-R絡みや格好イイ(?)英語絡みのドメインはほとんど空いていなかったってのが大きな理由なんだけど、いまさら氏素性を隠したって仕方がないし、まぁよしとしよう。
けどまぁ、こうやって本名に近いドメインをとると、一番心配なのがドメインやサーバーの管理。一応今回は自分名義でドメインをとったので、お借りしているサーバー会社が万が一転けちゃってもドメインが使えなくなる事はないんですけど、それにしたって新しいレンタルサーバーを探して運用再開するまでは結構な時間と手間がかかると思うし.....。(困)ま、取ったばかりなのに転ぶ心配ばかりしても仕方がないんですけどね。(笑)
でもやっぱ、こういうご時世ですので、ミラーサイトとまではいかないまでも、完全移行後も現在運用中のこのURL( http://www.ne.jp/asahi/tatsuwo/rideon/)はバックアップ用に残しておくつもりです。どのみちISPとして使い続けるんだしね。
事故現場
いつものごとくSBSでウダウダと過ごした後、日が暮れる前に家路へと向かう道中での出来事。北大阪を南北に貫く「新御堂筋」を南下し、千里中央の登り坂を越えたあたりで渋滞に捕まる。このあたりが混むのはいつものことなんだけど、いつもより時間が早いのが気になる。ま、いつもどおりに左側からすり抜け、合流を越えて桃山台までの短い直線で渋滞の原因に遭遇。
追い越し車線のど真ん中に転がっていたのは銀色のバンディット250だった。その5mほど前方には今流行りのミニバン(車種不明)がハザードを焚いて停車中。場所が場所だけに事故処理を手伝う為に停車も出来ず、ただ通り過ぎるしかなかったのだが、せめてバイクを引き起こしてあげたかったな。
通り過ぎる瞬間に、ミニバンのドライバーが携帯で電話をしている姿と、車内にライダーの姿を認めたのでとりあえずは命に別状はないんだろうけど.....。
過去、このSilly Talkでは自分の事故も含め、事故ネタはかなりの回数を書いてきたのだが、今回の場合、正直、どういう状況での事故なのか皆目見当がつかなかった。ミニバンの左側は(見た限り)無傷だったので、恐らく追い越し車線を走っていたバイクに気付かずミニバンが車線変更してぶつかったんだと思うんだけど、それにしては擦過痕もブレーキ痕も路面には残っておらず、また転倒バイクとミニバンの停止している位置関係が近すぎる気がする。
まぁ、どっちが悪いとかは俺には分からないんだけど、毎度の事ながら事故現場を通り過ぎるドライバーの視線の冷たさと、そして、「交通弱者」としてのバイクの立場を思い知らされる。
防衛運転は、ほんと、難しいよね。どうか皆さんもお気をつけて。
私信:
示談成立
>俺はお前の行動を絶対に許さねぇ。
っとここに書いたのが先月の16日。その後、紆余曲折があったのだが、昨日一応示談が成立した。が、それに要した手間暇は決して少なくなく、また、実はまだ最後の詰めが残っているのだが。
再度今回の事故及びその後の経緯を振り返ってみると、昨年9月4日、私がT氏所有のオートバイを借り受けて運転中、N運転の乗用車に接触され、オートバイは破損、私も全治1週間の怪我を負ったというもの。良くある事故といえばそれまでだが、事故点が付くと免許取り消しになる、また、仕事上で免許は必要とのNの諸事情をかんがみ、警察には物損事故として届け出。その際の条件として、オートバイの現状復帰費用はNの全額負担、人身事故分は別途示談というもので、全額負担については見積もりをNに提示した上で9月7日に念書を作成、人身事故分については9月25日に示談書を取り交わした。(ちなみにNは任意保険に入っていない)
今回のように、借り物のオートバイでの事故だと、物損については所有者のT氏に、人身に関しては私に、損害賠償の請求権があるのだが、その分、示談書もややこしい内容になるのだ。(3者間での示談になる)
念書に基づき修理に取りかかるが、バイクが修理から上がってきてもNから費用が入金されない為、修理費用は私が立替える事となった。先ほども書いたが、損害賠償請求(要は物損の示談)はT氏からNへ行なう必要があるのだが、そういった事情で現状復帰は完了してしまい、現実には私が立替えている修理費用をいかにしてNから回収するかでゴタゴタしていたとうのが真相である。Nの信用状況が予想以上に悪かったのだ。(泣)
要するに、手持ちの現金がない為どこかから借りて一括返済するという話であり、こちらは立替金が戻ってくればそれでイイので「出来るだけ金利負担の少ないところを探して下さい」なんてのんびりした対応だったのだが、さすがに年末が近付くと不安になってくる。(金額はここでは書かないが、30過ぎた社会人が3ヶ月かかって工面できない金額ではない)12月の頭に面談をセッティングし、年内完済の約束を取り付けるも、結局反故になった。で、先の横浜転勤騒ぎである。
携帯番号と紙切れだけ残ったのではこちらも立つ瀬がないので、万が一の為にと12月頭の面談で押さえていた実家に電話。30過ぎた息子の不始末を両親にとらせるのも気分のいい話ではないし、そもそも法的に根拠がない要求なので、切々と窮状を伝え、解決に助力を乞う(要するに言外に肩代わりしてくれと泣きつく)たところ、立替金の半額(泣)ほどの現金が両親名義で振り込まれた。はぁぁ....。このままではどうしようもないのでNの勤め先のサイト(便利な世の中だ)から人事課直通のFAX番号を探し出し、「Nの行方が分からんので連絡するようそっちからNに伝えてくれ!」ってな文書を流す。これは相当効いたようで早速その夜にNから連絡が入った。
ここで激昂して余計に話をこじらせては元も子もないので、穏便に話をすすめると、「何処も金を貸してくれないので分割で払えないか?」という申し出があった。が、その道のプロである金融屋が負わないリスクを私個人が負うのはあまりに馬鹿げた話なので即答を避け、とにかく大阪に出張の折に面談して決めたいと伝え、昨日2月4日に会う約束を取り付けたのだった。
で結局、昨日、分割で支払うというNの申し出内容で示談を済ませた。法的には(現状復帰は終わっているので)私、T氏、Nの三者で損害賠償の示談書を締結し、残った立替え払い金について、私とNとの間で債務弁済契約を締結した事になる。で、その分割払いに伴う信用リスクをどのように回避するかが今回の肝であったのだが、債務弁済契約(立替金を分割で支払うという約束)を強制執行受諾文言付きの公正証書にした。平たく言うと、返済が滞れば給料や貯金通帳を差し押さえる事が出来る契約書にしたのだ。ただ、残念な事に公正証書は即日発行ではないので、これが出来上がるまで安心は出来ないのだけれど、とりあえず一区切りが付いた。Nは次回、3月1日に大阪に来ると公証人の前で約束したので、その際に両名が公正証書に記名捺印すれば正式にこの件は終了する。
冒頭の、
>俺はお前の行動を絶対に許さねぇ。
ってな文言とかなり違う結果に終わったように感じるかもしれないが、今では私はNのことを小指の先ほども信用していないので、恐らく返済は滞ると踏んでいる。(笑)でも強制執行を約束をした公正証書は、裁判を起こして判決を受けるのと同じ効力があるので、約束が反故になった場合すぐさま強制執行できるというメリットがあり、給料や賞与、退職金などを押さえる事が出来る上、そういった状況が結果的に会社に知られる事になる。給料は会社から出るからね。このご時世、問題ある人物を雇用し続けるとも思えないので最終的には職を失う事にまで繋がるんだろう。とても割の合う話ではないと思うのだが、そこまでお人好しに徹する義理もあるまい。なにしろ、人身部分の示談金、Nの両親からの振込金を除くと、N本人から直接弁済された物損の修理立替金は、今日現在、たったの19513円しかないんだから。(泣)
まぁ、長かったけど、やっとこれで一段落。ちょいとスッキリした気分であります。長い間ゴタゴタしてごめんね>T氏=某氏(笑)
結論:
ほんと、事故は割に合わない。それと、任意保険には必ず入ろう。なお、公正証書についてはネットでの検索が非常に役に立った事を付け加えて今回の事故の件を取り上げるのはこれで最後とする。........はぁ、しんど。
Who moved my cheese?
「チーズは何処へ消えた?」なる本をたまたま読む機会があった。全米ベストセラーとの鳴り物入りで昨年発売された本であるが、内容自体は(少なくとも俺にとっては)面白くなかった....というか、極当たり前の内容だったように思う。それに翻訳本はどうしても練れてない文章が登場するのであまり好きじゃない。
が、じゃ、俺自身は作品中の4人の登場人物の中で誰に該当するのか....については少々考え込んだ。ここ暫く流行の手段であるが(笑)、同種の内容について書いた過去サイトからの雑文を多少手直しして掲載すると、
----------ここから
【歩き続けるということ】
時間が経つのは早い。
某氏がサイトを閉じてから早くも1年が経ってしまいました。最近、いろいろ考える事も多く、このサイトの更新も滞りがちです。
上手く書けないのは毎度の事なのですが、本当の意味で「立ち止まる」ことは死を迎えるまでは無理なんだと思う事が最近多いです。情報家電であるパソコンにしても様々なメディアにしてもバイクにしてもね。
- 油冷Rはいいバイクだった。
- 漢字Talk7はいいOSだった。
- とねぱはいいサイトだった。
昔を懐かしむ事は決して悪い事では無いと思うのですが、時間は止まってくれはしない。その時代、その瞬間の「最新型」も、明日には旧機種になり、インターフェィスは一新され、新たな仕様が出来、それに対応する事を否応なく求めさせられてしまう。
正直、疲れます。もうこのぐらいでイイか.......って思う事も多いです。
けど。歩き続けなきゃ。「消費」を勧めているのでは無いですよ。物を大事にするのは大切な事ですから。
ダメ連なる人たちも登場し、リタイヤすることも決してマイナスじゃないということがかなり認知されては来ましたが、好きな事、やりたい事。それを明確に持っていて、それを続けてゆきたいのなら、俺はリタイヤは.......したくない。今はまだ。
時代についてゆけない。幼い頃にはそんな事は考えもしなかったのですが、そう感じる機会も最近増えてきちゃいました。歳なんですな。(笑)
いつまでも歩き続けてゆきたいですね。自分のペースで。時代のペースとマッチすれば最高なんだけど。
この道を選んだのは誰でもない、俺自身なんだから。
----------ここまで
ってな感じで、これは今もあんまり変わってない。というか、立ち止まる機会もかなり増えてきたようにも思う。身近なところでいえば、俺の身の回りに導入された一番新しい変化は「携帯電話」だ。(笑)導入そのものが去年の7月と、いわゆる一般的な人々からはかなり遅れたのだが、「なくてもさほど困らない」という消極的理由で導入をためらっていた姿は小人そのものではないか?とも思う。だが、携帯だって毎年のようにモデルチェンジが進み、今やGPSが搭載され、64和音が鳴り、アプリケーションまで走る。早くから携帯を使いはじめていた人でもこの変化に対応できない人は多いし、同種の事はネットに於いてもバイクに於いても起こっている。過去何度も「黎明期のネットは遅く、そして、高かった」などとくり返してきたが、携帯だって同じであったろう事は想像に難くない。「今この瞬間に」初めてネットに、携帯に、バイクに向かった人にとっては今の姿がスタンダードであり、それぞれが進んできた「変化(進化とは限らない)」を追体験する事は出来ない。
使い慣れたPCを買い替える、乗り馴れたバイクを乗り換える。そこまで大袈裟じゃなくても、OSを、使い慣れたアプリケーションをバージョンアップする、あるいはタイヤの銘柄を変える。サポートの停止だったり、製造中止だったりと理由は様々だが、愛着があればあるほど変化は好ましくないように思える。が、一旦その壁を乗り越えてしまえば、わざわざバージョンダウンしたり、大阪中のタイヤ屋さんを回ってD207を探し回ったりはしない。慣れ....というのも語弊があるように思うけど、言い換えれば所詮その程度の愛着だったのだと言えなくもない。
一つの事(物)にこだわり続ける。それはそれでとても意味のある事だが、時にこだわりや愛着は判断を狂わせる要因と成りうる。なので、こだわりと同時に、可能な限り視野を広く持つ事も必要だと思う。バランスをとるのは難しいんだけどね。
このサイトは「俺のバイクは最高だ!」サイトであるが(笑)、同時に、GSX-Rシリーズの変化する様も出来るだけ追っているつもりだし、機会を見つけてはGSX-Rに限らず最新型と呼ばれるバイクにも試乗している。乗り続けて得られる「何か」と、乗り比べて得られる「何か」では得られる「質」が違うと思うし、どちらか一方だけの経験では、それぞれの本質は見えない/見間違えるんじゃないかと俺は思う。(バイク乗り換えの示唆ではないです(笑))
個人的には、去年は「転機」となった年であった。今年は「変化」の年に......なるのかねぇ?
独自ドメイン
かねてからの懸案であった独自ドメイン取得&レンタルサーバーをかなり本格的に検討開始。この1年で劇的に安くなった事を考えるともう暫く様子見をしてもいい気もするが、希望のドメイン名が空いているうちに確保しておきたい(基本的にドメインは早い者勝ち)ってな気持ちとの板挟みではあるのだが。もっとも、「ドメインは一生もの!」なんて騒いでる業者に煽られた訳でもなく(笑)、(そもそも5年先どうなってるのかすら分からんのだから)もっと効率的にサイト内を検索できるようにしたいってのが主理由なのですが。
で、手近なところでいつもどおりGoogleで「独自ドメイン」なんてキーワードで検索をかけると星の数ほどの(笑)ドメイン業者が引っ掛かる。こんなのを全部手当りしだいに覗いていては時間がいくらあっても足りんぞ。(困)取り急ぎ、Whoisで希望ドメイン名がまだ空いている事だけ確認してお茶を濁す。ほっ。
実はドメイン名検討に当たり、「.com」ドメインにするか、「.org」ドメインにするかでかなり迷っている。今となってはそれぞれのドメインはかなりごちゃ混ぜになって運用されているけど、もともと.comはその名の通り「Company」の略称であるし、.orgは「Organization」の略称である。私はネットで商売をするつもりは全く無いので.comってのもなんだかなぁ....って気もするんだけど、.orgはその昔の学生運動での「オルグ」を思い出してしまってこっちも実はピンと来ない。(笑)実際、.orgドメインで運用されている個人のサイトを覗くと、その独特の匂いにちょっとビビリが入る。雰囲気は嫌いじゃないんだけどね。.netってのもあるけど「ネットワーク商法」っぽくって。(汗)
プロバイダに押し付けられるURLとは違って独自のURLを自分で決められるんだからそれはそれで楽しい作業なんだけど、こんなことでウダウダ迷ってるようじゃ、子供が授かったら一体どうなっちゃうんだろうと自問してみたり。(笑)
とまぁ、そんな感じで、頭の中でグルグルと思考をループさせているんだけど、いずれにせよ4月ぐらいからはこのRide On GSX-Rは独自ドメイン/レンタルサーバーでの運用に移行させるつもりです。
罪刑法定主義
ちょいと硬い話題なんだけど、やっぱ書いておかないと不味いだろう。
新潟で起きた少女監禁事件の1審判決が出た。判決は被告の責任能力を認め、検察側の懲役15年の求刑に対し、懲役14年の実刑判決となった。事件の内容そのものにはここでは敢て触れないんだけど、問題はその懲役14年の中身である。
日本は法治国家なので、法律に既定されていない行為について罰せられる事はなく、また、その罰則内容もあらかじめ法律の条文で規定されている以上のものを科せられる事はない。(これはあくまで法律論で、「人としての道」の是非の話ではないです)
実は刑法において逮捕監禁致傷の最高刑は10年である。(話が長くなるので割愛するが、刑法220、221、204条に拠ります)が、今回の検察側の求刑は15年であり、実際の判決も14年と、刑法に規定されている罰則を大幅に上回るものとなった。これにはもちろん訳がある。今回被告は逮捕監禁致傷罪の他に、窃盗罪でも起訴されている。こちらの罰則の最高刑が懲役10年(刑法235条)なのである。同時に2つ以上の罪を侵した場合を併合罪と呼ぶのだが、単純にそれぞれの刑の足し算にはならず、今回の場合は合計で最高15年の求刑が可能であるっという論理であった。
検察側は論告求刑において「事件の悪質性を考慮すれば最高刑以外には考えられず、それが国民の要請だ」と申し立てたが、問題となるのは、窃盗罪の内容で、被告が盗んだものは女性用の下着4枚(約2500円相当)であった点だ。逮捕監禁致傷が最高刑10年の判断であったとすると、10年を越える4年の部分はこの窃盗を根拠とした刑罰であり、侵した罪と比較してあまりにも重い。というか、重すぎる。
問題は逮捕監禁致傷の刑量を定めた刑法の不備である。この10年という刑も実質は傷害罪での最高刑であり、逮捕監禁の罪に関しては実は最高刑は三月以上五年以下の懲役に過ぎない。
法律的に運用できる最高刑を求刑するのは勿論理解できるが、被告を死刑にして欲しいと思っている俺なんかからすれば10年も15年もたいして変わらんじゃないか!!っとなるわけで、こういった「国民の要請」の名を借りた明らかに法を曲げた運用を行なうのはあまりに法律を馬鹿にした話だと思うし、危険も感じる。僅か5年の罰の上乗せと引き換えに失ったものがあまりに大きすぎると思うのだ。
下着4枚盗んで懲役4年。こんな判決が単独で出た場合、メディアはもっと大騒ぎするんじゃないのか?
繰り返しになるが、被告が犯した(実質的な)罪の内容と14年という刑期がつり合っているか否かの話ではない。私的にはもちろん「軽い」と思っているし、こういう奴は死刑にして当然だとも思っている。が、それはあくまで法律の改正を行なうのが筋であり、それを行なってもこの被告自身には改正後の法律の効力は及ばない。だが、万が一、同種の犯罪が行なわれた場合の対策にはなるだろう? 今のままでは同じことを行なう輩が再び出てきても、僅か15年の罪にしかならないのだ。
その作業にすら着手せず、小手先だけの法律運用でお茶を濁すのは本末転倒だと俺は思うし、それは結局、日本の法意識がその程度の物なんだって事が明らかになっただけだ。
やっぱ、俺はこの国が嫌いだ。
そして紙切れが残った.....のか?
「それでは親を保証人に立てる線で相談して折り返し電話します」
そう言い残してNが電話を切ったのは昨夜の8時過ぎだった。一晩まっても連絡が無く、仕方が無いので本日夕方、Nの勤務先に連絡を入れると
「Nは横浜に転勤になりました」
なぁにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!! そんな事は昨夜の段階でも一言も聞いとらんぞ!!!(大激怒)
電話に出た相手に大慌てで現在の連絡先を問いつめるも、プライバシーを盾にのらりくらりとはぐらかされる。
事故後4ヶ月半経った現在、手許に残ったのは留守番電話にしかならない携帯番号と、全額弁済を取り交わした念書のみ。そしてこれを書いている今現在、Nからの連絡は一切......ない。
温厚な俺もさすがに切れた。とても30過ぎた大人のとる行動とは思えん。時間はかかるかもしれないが、絶対にキャンと言わしてやる。この代償は大きいぞ、N。金を作れない事を咎めているんじゃ無い。信頼を平気で裏切るその行動が許せないのだ。逃げ切れるなんて思うなよ。俺はお前の行動を絶対に許さねぇ。
????
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From: "BARRISTER ABU WILLIAMS" <***********@yahoo.com>
Date: Sat, 12 Jan 2002 07:16:51
To: tatsuwo@rock.email.ne.jp
Subject: hello
CONTRACT REVIEW PANEL,
10 ADEKUNLE STREET,
VICTORIA ISLAND,
LAGOS-NIGERIA.
FROM THE DESK:BARRISTER ABU WILLIAMS
ATTENTION:PRESIDENT/CEO.
First, I must solicit your strictest confidence in this transaction, this is by virtue of its nature as being utterly confidential and top secret.
I am the Legal adviser of the Contract Review Panel instituted by H. E. President Olusegun Obasanjo to probe/review all Contracts executed and payments made during the regime of late General Sani Abacha. I have been mandated by my colleagues on the Panel to seek your assistance in the transfer of the sum of US$18.5 Million into your Bank Account. As you may know, the late General Abacha and members of his government embezzled billions of dollars through spurious contracts and payments to foreigners between 1993 ? 1998 and this is now the subject of probe by my Panel. In the course of our review, we have discovered this sum of $18.5 Million, which the former dictator could not transfer from the dedicated account of the Central Bank of Nigeria before his sudden death in June 1998. It is this amount that my Colleagues and I have decided to acquire for ourselves through your assistance. This assistance becomes crucial because we cannot acquire the funds in our names and as government officials we are not allowed to own or operate foreign bank accounts.We have thus developed a, fool proof, legal and totally risk free scheme through which the fund can be transferred to your nominated bank account within a very short time.
The scheme is to use our position and influence on the Panel to represent you as a foreign Contractor beneficiary of the funds. We shall arrange all documentation to support this claim and get Approval for the transfer of the funds for your benefit on our behalf. The scheme is perfected to be 100% risk free and we are sure the funds can arrive your Account within 10-14 working days from when you agree to assist us. You should acknowledge the receipt of my mail through the above e-mail address so we can further discuss the modalities of your cooperation and negotiate the charge for the usage of your Account. You definitely have a lot to benefit from this transaction as we are prepared to give you between 20% of the total funds as soon as you secure it in your account.
Please, endeavor to send me an e-mail indicating your interest as to enable me furnish you with my confidential telephone/fax number through which we can communicate with you in confidence (in your response) as the need for secrecy is great to this transaction.
We expect your urgent response.
Yours faithfully,
BARRISTER ABU WILLIAMS
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............I beg your pardon? すまんのぉ、コンフィデンシャルでもトップシークレットでも無い扱いをしちゃってさ。(笑)
本物を見抜く目
真夜中の前倒し更新。(笑)よもやま話BBSでのO氏の何気ない一言に触発され、過去に運営していたサイトをひっくり返し、加筆のうえUP。異論反論はもちろんあると思うのでお叱りは甘受しますが、内容を修正するつもりはありません。このサイト全般に言える事ですが、書かれている内容の保証は一切出来ませんし、私個人の運営ですので、個人の価値観が色濃く出る事もあります。意図的に「嘘」を発信するつもりはありませんが、記載内容の評価はご自身の責任において行なって下さい。
また、ご意見をメール/BBSへ書き込み頂く事は大歓迎ですが、出来ればそのパワーをご自分のサイトを作る事に向けていただければと思います。私だけが読むのは勿体無い話ですし、メールやBBSに書き込む手間も、サイトを作る手間も、そんなに変わりありませんからね。
というか、ほんと、こんな場末にまで来て下さる皆さんのサイトを私はとても読んでみたいのです。←マジです。是非に。
温故知新
今年、WGPの500ccクラスは「Moto GP」とその名を変え、従前の2st 500cc車両に加え、4st 990cc車両との混走同一表賞レースとなる。過去にもWGPにはHONDAのNRを筆頭に4stレーサーが活躍した事はあったが、あくまで同一排気量レギュレーションだった関係で、結局2stの敵ではなかった。4st/2stの有利/不利な点は色んなサイトで語り尽くされた感があるのでここでは敢て触れないが、その特性上、同一排気量の下では(理論的には)4stは2stの1/2のパワーしか出ない。パワーが全てとは言わないが、今回のレギュレーション改定は4stへの完全移行を考えるとかなり理にかなった排気量設定だと思う。YAMAHAは直4、スズキ/カワサキはV4、そしてHONDAはV5と、伝統を活かす/新たなチャレンジを交え、かなり面白いシーズンになりそうな予感。HONDA一人勝ちのつまらない展開も少しは変わるのだろう。(もっともレースそのものは王者の引退以降、とても面白いっすね>GP)
さて、そのHONDAのV5マシン、RC211Vに新たに採用されたリアサスペンションシステムの概要の一報を聞いた時、私の脳裏には80年代前半のスズキのFull-Floaterサスペンションや、カワサキのユニトラックサスペンションが思い浮かんだ。その名称は恐らくいまでも各メーカーに引き継がれているとは思うのだけれど、その構造は登場から随分と変化し、今現在では国内4メーカーのリアサスペンションは、名称や各部の微細なリンク取り回しが違うだけで、構造そのものは全て同じ、ボトムリンク式でサスにプログレッシブ効果を与え、サス上部をフレーム側で受ける構造になっている。
今回発表されたHONDAのサスは、過去の遺物となってしまった登場時のFull-Floaterやユニトラックと同じく、サスをフレームではなくスイングアームで受けるフローティング構造となっており、「ボトムリンクであるか否か」が違う程度で原理的には全く同じものである。パテント等の問題が解決されたのかどうかは知らないが、ほぼ完成の域に達したと思われていたリンクサスの歴史が一巡し、廃れたフローティング構造に異なるメーカーが再度チャレンジすることが私的にはとても興味深い。
時代は巡るというが、GPの4st化も然り、ネイキッド人気の衰退とスーパースポーツの盛り上がり然り、リアサスの2本化(Balius IIには笑ってしまった)から再度フローティング構造へのチャレンジ然り。一見同じところをグルグルと回っているように見えながら、実は見る角度を変えれば3次元構造の螺旋階段のように上へ、上へと登っていく。昔のアイデアを今の技術で。「技術の進歩」とはきっとそういうものなんだろう。
....けど、500が、750が無くなっちゃうのはやっぱり寂しいなぁ←時代に取り残される奴(笑)
1984
あと数時間でアメリカ西海岸時間の午前9時がやってくる。これを読んでいる殆どの方にとっては興味がないだろうが(笑)、今年もMacworld EXPOが開催されるのだ。ここで発表されるであろう(いや、もう発表される事は確実)All NewのiMacの成果によって、Appleがこの21世紀の最初の10年を生き残れるかどうかが決まるんじゃないかなっと個人的には思っている。
実は昨年もAppleにとってはエポックな年であった。全く新しいOSであるMacOS X(TEN)を発表し、PowerBook、iBookとノートブック製品を立て続けに一新した。私からすればそのどれも登場が2年は遅いと感じたものだが、いずれにせよ、奇をてらわない実直且つ洗練されたデザインは「これぞMacintosh」っと胸をなで下ろせるものであった。その反面、大真面目に水玉模様や花柄のiMacを売り出すあたり、神経を疑ったものだ。このところローカルでこのサイトをちまちまと更新していた関係で、GSX-Rの歴史を改めて振り返ったりしていたのだけれど、実は初代GSX-R(400)とMacintoshは同い歳なのだった。その事実にも驚くが、その後の迷走ぶりまで似ているのには笑うしかない。(笑)
だが、紆余曲折をくり返しながらも、GSX-Rシリーズ、そしてMacintoshシリーズとも、途切れることなくこの21世紀まで生き残っている。異論反論は勿論あるだろうが、両者は「レーサーレプリカ」「パーソナルコンピュータ」とジャンルこそ違うが、まぎれもなくそれぞれの分野の先駆者である。もし両者が登場していなければ.....。ま、いずれは何処かが作ったであろうとは思うけど、その歴史は大きく遅れていたに違いない。
1984年は初代Macintoshが、初代Rが登場した年であった。それ以前にレーサーレプリカは、パーソナルコンピュータは存在しなかったのだ。言い換えればレーサーレプリカ/パソコンの歴史とは、そのままR/Macintoshの歴史でもある。そして、この両者に共通しているのは、(紆余曲折がありながらも)初代で掲げた「価値観」を一貫して守り通しているということだと、最新型のRを、iMacを見て改めて思う。(ちなみに最新型のiMacが載っていたサイトは今現在は消えてます(笑))←フライングしちゃったんだね
時代は流れ、様々なメーカーから似たようなものが販売され、ユーザーにとっては選択肢が増えた。もちろんこれはイイ事である。が、時代を、歴史を切り開いた先駆者には、これからも時代を引っ張り続けて行く元気を持ってもらいたいものです。その方が全体に活気が出るしね。そういう意味で、ここんところのスズキ/Appleの復調ぶりは喜ばしい限りでございます。どこぞのメーカーが目指すような、「1社独占こそ我が使命」のような価値観じゃやっぱつまんないよ。CB400SSを売る事はメーカーとして恥ずかしくないのか?
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こちらは初代のMacintosh 128K。128KByteの実メモリーを積んでいた事が名前の由来。CPUクロックは7.83MHz。1984年発売。 |
今年モデルのiMac。標準搭載のメモリー&CPUクロックはグレードにもよるけど最低でも128MByte/700MHz。が、スペック云々は本質ではなく、こうして並べてみると改めて初代の設計思想の凄さを思い知らされる。 |
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こちらは初代GSX-R750F。400に1年遅れで登場。乾燥179Kg、100ps。1985年発売。 |
去年モデルのGSX-R750K-1。乾燥166Kg、141ps。並べてみて初代の凄さを思い知らされるのはMacintoshと同じ。 |
走り初め
年が明けてから往復5kmほどの距離は何度か走ってたんですが、今日から平常営業となったはずのSBSに向け、年始の挨拶との名目で走り初めをしてきました。いやぁ......寒い!(笑)相変わらずジェットヘル愛用なので頬っぺたは冷たくなっちゃうし、素足にジーンズはフルカウルでも堪えますなぁ。やっぱもう歳だ。
道中、結構な数のライダーさん達とすれ違ったんですけど皆さん完全冬装備のいでたち。俺もちゃんとした装備をそろえないとなぁ。
そうそう、いつものごとく店内でウダウダしてるとGS650Gに乗ったお客さんが久々に登場。実は納車時に立ち会っていたんですが、お会いするのはかれこれ1年ぶりぐらいかも。このGS650G、GSX1100S KATANAとほぼ同時期(GS650Gの方が市販は早かった)のバイクで、デザインも同じハンスムート氏の手によるものなのですが、デビュー当時はなんというか、昆虫に例えるとカブト虫のメス(笑)とでもいいのか、どうしても好きになれなかったモデルだった(フロントフェンダーが大嫌いだった)んですけど、こうして20年が経過すると私の価値観/美意識もそれなりに熟成されるようでなんともいえない「いい味」を感じてしまいました。KATANAの4発とはまた違ったジェントルなサウンド(ノーマルマフラーだけど決して静かではない)といい、エンジンの造型といい、小柄な車体といい、ムラムラと物欲が。(笑)
しかしまぁ、今のところRの維持で手一杯だし、ああいったバイクに乗るのはもう少し先でイイかな。
アクセス
実は昨夜の0時頃、Top Pageにこっそりとアクセスカウンタを仕込んでみました。その昔、かなり詳細なアクセス解析を行なった時期があったのですが、今のプロバイダはたいしたCGIが使えないので今回はカウントのみ。どうでもイイが、そろそろ本格的に独自ドメインへの移行を考え中です。かなり安くなってきたしね>レンタルサーバー
昨年の秋の事故以来、ろくな更新をしていないのでアクセス数も激減しているだろうと思っていたんだけど、今現在のカウンタはこんな数字になってます。はぁぁ......。GSX-Rってそんなに人気あったっけ?(困)(ちなみに前回は10日で500人ぐらいだった)
何処からもアクセスがないのも辛いけど、これといって宣伝しているつもりがないのにこれほどのアクセスがあるとなんつ〜か、戸惑ってしまうんですよね。まぁ、お正月休みの人も居るだろうし、週末という事もあるのでいつもよりは多めの数字なんだろうけど、正直言って気が重い。私はプレシャーに弱いのだ。(笑)←Web Master失格 っつ〜か、凄い数字のカウンタが表示されてる個人ページも沢山あるけどみんなよく平気だな。(マジ)
溜まっていた更新箇所もローカルHDD内では現状にほぼ追いついたんですが、UP時期は未定。はやく示談交渉を再開しないと。
ってことで、ご来場の皆々様に感謝すると共に、アクセスは週1回程度に控えていただきますようお願い申し上げます。(笑)←半分はマジでございます。
Love
Love is real, real is love Love is touch, touch is love Love is you, you and me Love is free, free is love By John Lennon 1970 |
ってなわけで、本年も宜しくお願い致します。
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