あまり誉められたページの作り方ではないのでSilly Talkの一部分からのみ辿れるページにしておきます。 なお、このコンテンツは過去に運営していたサイトのコンテンツに多少加筆/修正を加えたものです。

iMac vs e-oneの場合

 いい画像を探せなかったんですが、こちらがiMacです。

 この画像で思い出しましたが、発表当初、全ての資料でケーブル取り出し口が向かって左側でしたね。裏焼きだったとも思えない(キーボードの配列は合っているから)んですが、真相をご存知の方は ください。(笑)

 で、こちらがe-one。比べちゃうと安っぽいですね。機能を追求すれば必然的にこのデザインになるって弁明には.......。笑ってしまいました。

 東京地裁の「iMacのような独創的な形態は機能上必然的な形態とは到底いうことができない。また,iMacは初期型も現行型も極めて独創的な形態であることに変わりはない」との判断も極当たり前のものだと私は思います。

 じゃ、この発表時期が逆だったらどこまで問題になっていたのでしょうね。.....まぁ、そんなことする会社じゃないってのがAppleのいい所でもあるんですが、ひょっとしたら結果は違ったかも。

 美意識はそれぞれですので断言はしませんが、写真だけで比べるとどうみてもiMacのほうが後に作られたものに私には見えます。1年以上も早く発表されたiMacのほうが工業デザインとして比較にならないほど洗練されているってところが今回の騒動の本質なのかも知れません。

 今回の騒動でAppleが販売差し止め以外に求めた損害賠償金額はソーテックの発表によるとなんと10万円。(マジか?アップルからは民事訴訟である為か発表無しこれが事実だとするとつまりはこういうことでしょう。

  • ダサいピーコはするんじゃねぇ。
  • どうせパクるなら、オリジナルを超えてくれ。

 「先駆者」からのメッセージは重いです、ハイ。(自戒)

【02.01.12】追記

 最終的な和解内容はこちらです。

 

GSX-R vs ZX-7Rの場合

 こちらはスズキのGSX−R750T。写真では見にくいですが、フロントのエアインテークは左右に付いています。ライムグリーンに塗られたら下のバイクと見分ける自信はありません、ハイ。(笑)

 発売は95年12月です。

 

 で、こちらがカワサキのZX−7R。ちょっと写真が魚眼入ってますけど、こちらも格好いいバイクですね。こちらの発売は96年2月。

 これらバイクの場合、意匠(デザイン)がさほど問題とならないのは.......。

 上記東京地裁の判断を引用するまでもなく、「機能上必然的な形態」だからでしょうね。

 ま、意匠以外に技術的な模倣もバイクの場合も色々あるんですが、一応、健全な競争にはなってます。少なくともe-oneのように、「売る為」に模倣しているのではなく、「性能向上」の為であることは明らかです。

 なお、カワサキの名誉の為に付け加えれば、ここで取り上げた2機種の場合、模倣したのはGSX-Rの方です。(理由は割愛) ですが、こういう類いのバイクのルーツは初代GSX-R(いや、γか)までさかのぼるわけでして..........。

 どちらが「エポック」であったかといえば、やっぱGSX-Rでしょう。(思い入れがあるので割り引いて読んでね(笑))

 

 

 なお、念のために書きますが、このページの主旨はソーテック/e-oneバッシングではなく、「本物を見つける目」を養うことにあります。なんだかんだでiMacを持ち上げる論調になってはおりますが、基本的に私は「機能美」に一番惹かれますので、iMacの「意匠そのもの」には実はさほど魅力を感じてはおりません。って、丁寧に各コンテンツを読んでいただければ読み取ってもらえると思うのですが。

 が、そんな私の価値観とは関係なく、iMacが本物であることに疑いを挟む余地が無いこともまた、事実ではあります。iBookは.........。ザウルスやリブレットやバイオなどの本物の前では、MacOSが動くという以外に魅力が見つかりません、ハイ。(泣)←なにも泣くことは無いか。(^^ゞ


【99.10.07】追記

こういうのを「進化」っていうんでしょうね。きっと。

かなりヤバいのでパソコンショップには近づくのを避けなきゃな。


【02.01.12】追記

 まさか2年以上も経過したあとにこうして別のサイトで引っぱり出して来るとは思いもしなかったんですが(笑)、ま、こんな展開もまた楽しいかと。←こいつはしつこい事でも有名です。(笑)

 パソコン/バイクに限らず、ニュースや事件は日々更新され続けますので、前述のe-one騒動なんて私の頭の中からもすっかり抜け落ちておりました。が、こうして時間が経過すると改めて分かりますが、結局、本質を追求していない単なる模倣品は生き残る事すらままならず、「機能を追求すれば必然的にこのデザインになる」っとまで豪語したe-oneは今や影も形もありません。メーカーはなんとか存続してるようですけど、「売れればそれでいい」ってな「文化」を感じない商売は、この先どんどん先細りになってゆくのではないかと個人的には思っています。というか、そうなって欲しいです。(笑)まぁ、たかがパソコンですし、5年前ならいざ知らず、今ではある種「消耗品」的な意味合いもありますので、そういった需要は無くなりはしないと思いますが、やっぱ、「本物」が私は好きです。安けりゃそれに越した事は無いですけどね。(笑)

 で、こうして新たに追記するにあたってのニュースは2つ。最初はやっぱり、最新型のiMacです。

 1つ上のグラファイトボディーのiMacとは見た目が全く違いますけど、まぎれも無くiMac思想であるあたり、やはり先駆者は違うよなぁ....っと溜息すら出ます。資本主義における工業製品に思想や文化を感じるってのもとても不思議な感じがしますけど、いわゆる「本物」ってのは確かに存在するということの1つの証明(照明にもなるらしいですが(笑)>今度のiMac)でありますな。

 で、もう1つがCB400SSというバイク。今のHONDAには何の魅力も感じないのでどうだっていい話なのですが、前述のGSX-RとZX-7Rとは違い、ニュアンスはiMacとe-oneに近いものです。つまらないメーカーになってしまいましたね。

 こちらは言わずと知れたヤマハのSR400。初代は1978年登場ですから今年で24歳。500の廃止など、紆余曲折を経ながらも、基本構成を全く変えずに今に至る長寿モデルであり、日本のビッグシングルを支える先駆者でもあります。

 

 で、こちらがホンダのCB400SS。あまりにあざとくてコメントするのも馬鹿らしいですが、ま、そういうバイクです。

 しかもこのCB400SSのサイトがまたあざとい。誰もが知っているSRへの敬意をかけらも感じませんし、さも「私がオリジナルです」って顔を平気でする辺りがe-one騒動を彷佛とさせます。自分ところで過去に作ったGB400を今も大事に乗っているオーナーをどう思ってるんですかね。

 どうでもいけど、ちょっと幻滅したよ>田口さん

 もちろん、こういった景気動向ですので、失敗が許されない状況なのは分かりますが、数少ないパイを奪い合ってどうする!ってのが私の素直な感想です。やっぱ、新規需要の掘り起こしが一番大事だと思うんですよね。もっとも、本家がチャレンジしたSRXも結局生き残る事は出来ませんでしたので、この種のバイクのユーザー層は非常に保守的ってことなのかもしれませんけど。

 このコンテンツを再度更新する事があるかは分かりませんが、2年後、今回追記したモデルがどのような状況にあるか.....。結果は見えているとはいえ(笑)、楽しみでもあります。


戻る