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●高精度タコメーターへの換装(その5)

【05.04.02】

 車体への装着


無事に装着完了

 メインハーネスの加工も何とか終了し、いよいよハーネスの取り替え/メーターの換装へと進む事にします。

 まずは外装を全て剥がし、次いでエアクリーナエレメントの交換手順と同じく、バッテリー&ケースを取り外します。3本のネジを外してライトユニットも取り外してメインハーネスの交換準備完了。

 ヘッドライト裏のゴムブーツのコネクタを全て外し、前からバッテリー側へと引っ張り込んで行きますが、ステアリングヘッド部分がえらい窮屈(泣 次いでタンク前方のメインキーのコネクタと点火コイルのコネクタを抜き、バッテリーケース裏のメインブレーカー、サイドスタンドリレーを取り外し、カバーをめくってスタータリレーのコネクタとバッテリーの+線を外します。後側も各種コネクタを抜いてタイラップをほどき、バッテリーボックス付近のヒューズコネクタやら各種コネクタを分離。

 これでハーネスはフリーになるので、エアクリーナボックスとタンクを固定するレールの隙間からなんとか引っ張り出しますが、これまた随分と窮屈です(泣

 まぁなんとかハーネスを切ったりせずに分離は完了。今度はリビルドしたハーネスを逆手順で通してゆき、5-56を各種コネクタに吹きかけてから接続。ウィンカーリレーへの接続部にギボシを取り付けたりと、この間、慌ただしくて写真はナシです。

 次いで、いよいよ本丸のメーターユニットの換装へ取りかかります。

 トップブリッジ裏の4本のボルトを外し、メーターのコネクタを抜けばユニットの取り外しは完了です。

 この状態(ハーネス込み)で約940gあります。

 R純正が約900gですので、スピードメーターをデジタル化しても温度計の分だけ若干の重量増だったようです。

 再掲になりますが、こちらが今回のメーターパネル。

 この状態(ハーネス込み)で約250gとかなり軽量な上、トップブリッジ裏ではなく、カウル側にマウント出来るのが魅力的。

 仮組みするとこんな感じです。T字型に成型したメーターステー表裏にスポンジゴムを貼り付け、カウルブレースに左右2箇所でホースバンドにて固定。

 溶接設備があればもう少し確実なステーを生やしたい所。

 裏から見るとこんな感じです。

 トップブリッジ前の空間にはかなり余裕があるので、タンク側からバンドを締めるように組めば脱着の度にカウルを外す必要もなさそうです。

 スクリーンとのクリアランスはこんな感じです。

 それなりにタイトな気もしますが、変にスカスカよりは見栄えはイイかも。

 メーター角度決定後の左右のクリアランスはこんな感じです。

 ハンドルを右に一杯まで切ると、クラッチ調整のアルミダイヤルとパネル下部のクリアランスが相当タイト…(汗 ユニットが激しく揺れた時に接触しそうな気もしますので、あと1cm程上に上げたいところ。まぁ、フルロック位置以外では無問題なのですが。

 ブレーキ側はリザーバタンクのホース(ちょっと長め)がタコメータにギリギリですが、ホースを詰めれば干渉の心配は無さそうです。スペースにかなり余裕が出来たので、ラジアルマスター化も全然OKっぽいです。一応念頭に置いてパネルはデザインしたので納得の結果。

 …どこでもウェスも定位置に納まってますね(笑)

 乗車姿勢だとこんな感じ。青い透過光がかなりイイ感じです。

 熟考の結果、今回はスピードメーターの照明は結局取りやめました。どうせスピードメーターなんて見ちゃいないし。(汗) 

 コントロールユニットはこの位置に設置。

 直付けだったタコメータへのケーブルは全てコネクタ接続に変更済みなので、ユニットだけ単独で取り外しが可能になりました。

 …別に意味はないんだけど。(汗)

 油温センサーはテーパーネジなのでγのセンサーと入れ替えるだけで装着OK。シールテープもメーカー出荷時に巻かれています。

 コードの取り出しがフレキシブルなのでカウルとの干渉も気にしなくてイイです。

 コントロールユニットがシート下なのでシリンダの後ろからコードを取り回しました。

 とりあえず接続が完了したのでキーを捻るとオープニングデモとともに針が踊り、シフトランプがピカピカ光ります。(笑)

 で、いそいそとセルボタンを押してもウンともスンとも言いません。(泣 

 こ、これはメインハーネス不良なのか? っと、半泣きになりながらあちこちスイッチをいじってると、ライトスイッチを点灯させたらボタンを押してないのにセルが回るし… ロービームなのに青いインジケーターが点いてるし… なんじゃ、こりゃ?(汗) そんな事を繰り返してたらハイビームインジケータのLEDが切れたみたいで、ピカリともしなくなりました。

 こりゃどこかの接続ミスなのは確定っぽいんだけど、メインハーネス/メーターハーネスとも制作時にかなりしつこくテスターで当たったので、どうも単純な接続ミスっぽい。ってことでライト裏のゴムブーツをほじくると…

 配線図では分からないのですが、赤丸のギボシはどちらもライト裏のゴムブーツ内で接続されています。

 こいつを入れ子に繋いじゃった事が原因だったようで、繋ぎ変えれば普通に動作するようになりました。

 ハイビームインジケータはうんともすんとも言わんけど(泣

 コネクタまではハイビームインジケータ用の信号が来ている事は確認出来たので、やっぱLEDが切れたみたいです。青色、高いんだけどなぁ…

 この色選びは確信犯としか思えん。

 まぁ、ハイビームのインジケータなんて別に切れててもどうってことない(イイのか?)ので、さっさと外装を組み立ててメーターの設定に取りかかります。

 詳しい設定方法は書いてもしょうがないので割愛しますが、最終的に、

に設定しました。

 組み上がるとさすがに走りたくなりますので、工具を片づけていそいそと試走に出かけます。駐輪場を出て最初に感じるのがハンドリングの軽さ/自然さです。メーター換装/カウルマウント化に伴い、ステアリングまわりから約1kgもの重量物が無くなりましたので当然の結果ともいえますが、フォーク換装とともに、かなり近代的なハンドリングに変わりました。

 次いでメーターパネルなんですが、激しくはないものの、やはり多少ブレます。特にタコメーター側が顕著なので、メーター裏面にリブを立てるべきなんでしょうし、板厚もせめて2mmは欲しかったかも。加工の手間もそれほどではない事がわかりましたので、暇を見て新たに作り直すのもイイのかもしれません。

 最後に肝心のメーターですが、いやぁ… ピカピカ光る事を含め、ほんま、イイ感じです。(笑) ステッピングモーター特有の多少カクカクした針の動きが最初は気になりましたが、慣れてしまえばどうって事ないですし、なにより追随性と精度が最高です。換装前はサイクルメーターが時速80km=GSX-Rタコ6速4000rpm(F15/R43。スピード/タコとも純正の場合、F15/R45の組み合わせでこの表示になるので純正の表示は相当甘いです)だったのですが、換装後は約3750rpm。この回転域ですらこの誤差ですので、純正タコメーターはかなり高めの表示になっているようです。安全マージン側に振っているとはいえ、スピードメーターの誤差もかなりのものですし、今回の換装で「計器」としての性能が格段に上がったのが何より嬉しいです。

 …まぁ、スピード/タコとも誤差がほぼゼロになりましたので、街乗りでは色んな意味で気きをつけなければいけないんですけどね。(汗)

 まだ換装したばかりですので、防水性を含めた耐候性などの諸インプレは追ってここに追記します。

 あ、換装に関する私的な補足(もろ備忘録)こちらからどうぞ


【05.04.30】追記

 あんまり綺麗じゃないですが、夜間のメーター周りはこんな感じです。

 タコメーターは全面がブルーに照らされてとても綺麗です。

 …スピードメーターは(街灯がある道路を除き)全く見えません。(汗)


pivot.mov 27sec 2.7MB
 【05.12.06】追記

 夕方のPivotの動作風景です。デジカメで録ったので音は出ません(泣


【05.05.03】追記

 カウルを外す作業をしたついでにハーネスの取り回しを少し変更しました。このページのトップ画像と比べると一段とスッキリまとまった感じです。

 フレームから伸びるカウルのブレース下にはかなりの空間がありますので、初期型R1100や最近のGSX−Rの様な小振りのステダンをこの位置にマウントする事も出来そうです。

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