この冬で実走行50000kmを突破した我がR750L。中古購入ですので私自身が走行した距離は約28000kmです。が、その間1度も交換されていなかったであろうリアのディスクローターはパイロン系での酷使の結果、段々のガビガビになってしまいました。
しかたがないので交換しようとスズキ純正部品価格表を調べると驚きの20000円越え。(泣)そこで互換性のありそうなGSF1200のローターに目を付け、SBSに注文。税抜きで11800円でした。
交換作業自体はそれほど難しくないのですが、ローターの固定ボルトにはたっぷりとネジロック剤が塗られていますので、精度の高いヘキサゴンソケットと、トルクをきちんと掛けられるTレンチで緩めます。設備があるのなら緩める前にバーナーでボルトの頭をあぶるといいかもしれませんね。
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これが50000km走行したオリジナルのリアローター。2つの矢印はこちらで考察したライニングによる当たり面の違いです。 |
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写真じゃ分かりにくいですが、矢印の部分が大きな段差になってます。(裏面も同じ) |
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右が今回装着するGSF1200用のローター。インナーの色が違うだけだと思っていたのですが、実は厚みも違いました。また、R750Lのローターは当たり面との境目に軽量化用なのか、溝が切ってあるなど、造りが若干凝ってます。 |
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こっちが裏面です。こうして比べると値段の違いも何となく納得できる気がしますね。(笑) |
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R用は新品厚6mm、磨耗限度は5.5mmです。 |
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GSF用は新品厚5mm、磨耗限度は4.5mm。若干ですが軽量化にも成りそうです。(笑) |
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ディスクが1mm薄くなったのでキャリパのセンターをあわせる為、ブラケットとキャリパの間にワッシャを噛ませてキャリパを少しだけ左側に寄せています。でもこの方式、キャリパの脱着が面倒なんだよなぁ… |
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慣らし走行後のディスク裏面。こういったプレーンなディスクなら磨耗状態もチェックしやすいでしょうね、きっと。 |
しかし、最新機種のローターの厚みが5mmなら、今回交換したRのローター、再研摩したら再利用可能のような気もしますね。ま、代用品を買うのと同じぐらいの金額がかかるんでしょうけども。
そうそう、ローター交換と同時にブレーキパッドも交換しました。今回はシンタードを選んだのですが、強烈に効く訳でもなく、非常にコントローラブルです。パッドのインプレはいつものごとく、きちんと走り込んでからに成ります。
現在オドメーターは65152km(!)を指していますので、ディスク交換が01年の年末、50350kmの時でしたので、約2年、距離にして14800km程を走行した事になります。ジムカーナっぽい走行をする機会が減ったとはいえ、スクールなどでリアブレーキは一般の方よりも酷使傾向にあると思いますので、その後のレポートなどを少々。画像が荒いので詳細な雰囲気が伝わりづらいとは思いますが…
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未塗装のディスク裏面のその後。サビなどは全く発生しておらず、とても綺麗です。酷使による発熱からなのか、摺動面ではない部分がステンエキパイのようにアメ色に焼けています。 |
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こちらはディスク表面。換装当時からそれほど変化はありません。 |
スズキの吊り下げ式リアキャリパを採用しているモデルは何故かリアディスクの段減りが顕著なのですが、幸いにして、今のところ段減りしている様子は全くありません。フローティングからリジッドに変えた事が影響しているのか、キャリパブラケットのオイルシールを打ち換えた事が効いているのか、はたまた使っているパッドが優秀なのかは不明ですが、相変わらず雨でも走り、且つ、この間、殆どメンテナンスらしい事を全くしていません(雨天走行後はパッドとディスクの間に入り込んだ砂粒を掃除する程度のメンテナンスはしています)ので、ひょっとするとディスク自体の耐久性や耐摩耗性が上がっているのかもしれませんね。
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