別にこれといって問題はないんだけど、距離管理に移行したかったのでリアのホイールベアリング交換をSBSさんにお願いしました。で、ついでといってはなんですが(実は全然ついでじゃない(笑))リアサスリンクのグリスアップも同時に依頼。作業自体は順調に進んだらしいのですが、預けてた車両を受け出す際に、
「佐藤君、スイングアームとマフラーが干渉してたけど、なんで?」
っと店長に突っ込まれた。(汗)寝耳に水の話だったのだが、実は入庫前にマフラーを外して洗車をした事を思い出す。…そうです。マフラー組み付け時に、マフラーステーを締め付ける位置を内外間違えてたんですな。(泣) ノーマルの割にはアップしてるマフラーなので乗車1G程度では干渉しないのですが、Gがかかってサスがストロークすると干渉するようで、ステンマフラーvsアルミのスイングアームだとアルミが負けるのは当たり前。深さ1〜2mm程度の溝がスイングアームに入ってしまいました。とほほ。ボルトをなめて以来の久々の大ちょんぼです。
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写真の状態が正常な組み付け位置。 過って矢印部分にマフラーバンドを組み付けた為、マフラー内側とスイングアームが干渉。(泣) |
自分の馬鹿さ加減に涙が出てくるが、起きてしまったものは仕方がないので、干渉して傷付いた部分を金属パテで埋め、銀色のペイントでごまかして騙し騙し乗っていたのですが、国際サーキットを走るようになるとやっぱ精神的に不安が過ります。そんな折、BBSでお馴染みのノブさんからスイングアームを譲っていただける事になりました。いつもお世話になってます。とはいえ、なかなか交換する暇が…(汗)
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色が濃い部分が補修部分です。補修後なのでよく分からないですが、一番深い部分で2mm位の擦り傷でした。 ちなみにスイングアームの板厚は約5mm(結構ブ厚い)です。 |
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これは交換後の元々付いていたRのスイングアーム。アクスルシャフトを一番前側に押した時(写真の位置)、スイングアームピボットからアクスルまでの距離は520mmでした。 どうでもいいですが油冷後期のスイングアームって750/1100あわせて何種類あるんですかねぇ? |
なんて事をいつまでも言ってられないので、暇を見つけて交換作業にかかります。今回はリアサスのへたり具合を比較する為、国内ノーマルのリアサス(これもノブさんご提供品。感謝)への換装も兼ねての作業です。ガレージがないので、一旦作業を始めると組み付け終了まで一気に実行しないといけないのが青空整備の辛いところですね。当然、こんなに込み入った作業時は写真を撮る余裕なんてありません。(笑)
リアを浮かせての作業になるのですが、スイングアームで支えるレーシングスタンドは使えないのでちょっと心配。ざっくりと作業手順を書くと、
って感じです。移植する国内R750Lのスイングアーム(品番は輸出仕様と共通)のベアリング部分を洗浄/グリスアップし、逆手順で組み付けてゆきますが、特種工具を使うスイングアームピボットの力加減がなかなか微妙です。この部分、締め過ぎによる焼き付きを防止する為にL型からスラストアジャスト方式にかわったんですが意味あるんですかねぇ?
どうでもイイ話なんですが、上の写真で分かる通り、この特種工具、ステムヘッドのナットを回す特種工具とほぼ共通の造り…なんですが、実は互換性が「ありません」(泣) ヘッドのナットの方がもうひとまわり大きいんです。なんか無駄な設計ですねぇ>スズキ 共通にしろよ(笑)
換装後は… これと言って変化無し。(笑)というか、サスの設定が意外と堅かったので、レーシングスタンドで支えながら1Gの車両姿勢などを再計測。後日の再換装への参考にする事にしました。
ってことで上記計測の数値を参考に再度Penskeに換装し、イニシャルをノーマルの姿勢に合わせてみました。というのも今までのセッティングは低速域ではとてもイイんだけど、200km/hを越える速度域ではどうも安定感が不足気味で、TIの2コーナーからモスSの区間なんか始終ユラユラと揺れっぱなしでかなり恐かったんです。(笑)
で、最終的にはイニシャルが15mm→22mmへ大幅アップ、それに併せて伸びダンパも15戻しから10戻しまで締めこんでとりあえずOKって感じです。っつ〜か、そんな速度域、どこでテストしろっていうんだ?(笑)
ま、次回サーキット走行時に結果は出るでしょう。
しかし街乗りからサーキットまで全てを1セッティングでこなすのはやっぱ無理なのかなぁ......。サスは難しい。
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