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●シリンダヘッドの歪み取り

【05.05.08】


いつもお世話になっている国際ライダーNさん(笑)
満面の笑みですね(汗) この人が速いんだ、ほんま。

 あれは今年の春先の事。約1月程乗らなかった関係で、張り付き防止の為にタイラップで縛っていたクラッチレバーを解放したり、バッテリーのターミナルを繋げたり、チェーンにオイルを注したりといった一連の乗り出しメンテの後、カウルを剥いで各部の掃除をしていた所、シリンダヘッドの左前方部分がオイルでじんわりと濡れている事に気づきました。購入してからかれこれ6年。その間、転倒時を除いて全くといってイイ程オイル漏れ/滲みには悩まされなかったので、「こりゃ何かの間違いやろ…」なんてつぶやきながらパーツクリーナでガスケット部分を脱脂してカウルを組上げ、見てみぬ振りをしてみたり。(汗)でも実はこの場所、サイドカウルのエアスクープから覗けば目視出来る部分でして、1週間もするとまたもやしっとりをオイルで濡れてきている事に気づきます。

 う〜〜ん(困)

 まぁ、滲みであって漏れではないので、このまま見てみぬ振りを続けても構わないような気もしたんですが、やっぱあんまり気分がイイ物ではないって事で、fumiさんのサイトを参考に、いわゆるヘッドの歪み取りなる作業を実施してみる事を計画。マニュアルを参照すると、ヘッドナットの規定トルクは350〜400kg・cmらしいので、4月の頭に安売り工具のアストロプロダクツさんまでそのエリアをカバーするトルクレンチを買い出しに出かけたのですが、これが痛恨の在庫切れ。(泣 4月末には入荷するとの事だったのですが、先日電話で問い合わせてみると5月半ばになるとの事。入荷を待っても良かったのですが、来週末には四国の阿讃サーキットの走行会に参加する予定=いつも以上に回す予定なので、いつもお世話になっているNイントラに工具とスペースをお借りして作業をさせて頂きました。

 手が汚れるので写真が少な目なのはいつもの事(汗)ですし、これといって特別な手順などはありませんので細かい部分は大幅にカット。ですが、外装を剥いだ後、ヘッドカバーを開ける前に、エンジンの油汚れをマジックリン&ブラシ&パーツクリーナーでかなり入念に洗いました。(自走で移動しているので、エンジンが冷えるまでの時間を洗浄に充てたって感じです)

 洗車前の1番気筒前方からのオイル滲み。

 先日のマフラー付け外しの際は(今回の作業予定が決まっていたので)敢えてノーケアにしたのでかなりテカってますね…

 上手く写せませんでしたが、こっちは3番気筒前方あたり。

 実は先日のマフラー取り外しまでこっち側の滲みには全く気づいていませんでした。(汗)

 写真じゃ良く分かりませんが、3番気筒の前方が結構オイルで汚れてました。

 エンジンを洗った後はエアガンをお借りして水滴を飛ばし、ヘッドガスケット接合部を中心に念のためにパーツクリーナーで再洗浄。プラグホールにもエアを吹き、シリンダ前方のボルト(上図赤矢印)を10mmのメガネで3回転程緩め、その後はタペット調整の要領でヘッドカバーを外します。

 1番側から見たシリンダヘッド内部。

 いつもながらゾクゾクします。(笑)

 こっちは4番側から見たヘッド内部。

 この後、14mmのディープソケットを使って、ヘッドナットを外側から内側に向け7回ぐらいに分けて緩めていったのですが、これがまた物凄く固くてかなりびっくり。ラインでガシガシに締めてあるのか、それとも8万キロ近い距離の間に繰り返された熱膨張→収縮のサイクルでヘッドがかなり歪んでしまったのか… なんにせよ、12本のナットとも、最初のひと緩めはかなり大変でした。

 その後、一旦全てのナットをフリーにし、今度はソケットを手で回して座面に触れる程度まで締め込みます。この状態で、スパークプラグを抜いてセルを回す、いわゆる「シリンダの芯出し」をするか否かをかなり悩みましたが、今回は実施せず。(実はネジがバッテリーケースに落ちてしまい、それを拾うのにバッテリーを外した→芯出しの為に繋ぐのが面倒だったってのが真相です(汗))

 200kg・cmから始めて規定トルクの400kg・cmまで50kg単位で均等に締め付けました。この作業でヘッドの歪みが矯正され、ヘッドとシリンダは再度密着してオイル滲みは止まる予定(汗)

 また、本来であれば、シリンダの締め付けトルクが変わった=タペットも要調整(状況もおあつらえ向きだし)だったのですが、シックネスゲージとタペット用ドライバーをもって出るのを忘れてしまった&終了後に作業予定だったスクールのコメント発送事務作業が押し気味だった関係で、接合面を脱脂の上、さっさとカバーを付けてしまいました。(笑) セルを回して正常アイドリングを確認し、あとは外装を付けて作業終了となりました。あ、カバーのガスケット類はパーツクリーナーで洗浄して再利用です。

 事務処理終了後に帰路につきましたが、作業前に比べると心なしかエンジンの微振動が増えたような…(汗) 肝心のオイル滲みが止まったかも現時点では不明ですので、この辺はまた再度追記予定です。作業しなけりゃよかった…なんてオチにならなければイイのですが。壊れたら泣くだろうな…

 そうそう、5月のスクール明けの日曜日、ヤマハさんの大阪試乗会会場ではパワーチェックが格安で出来るみたいなので、(オイル滲みが止まっていれば)OHに向けた現状確認の意味を込めて、久々にチェックしてみるつもりです。


【05.05.15】追記

 昨日、久々(といっても半年振りか)に四国の阿讃サーキットでスポーツ走行を堪能してきましたが、苦労の甲斐あって、件のオイル滲みはきっちり止まりました。よかった、よかった。

 走行距離が8万kmに届こうかという勢いの我がGSX−Rですが、私の五感を信じる限り、パワーがダウンしているような印象は無し。きっちりレブまで回る凄いエンジンだという事を実感するとともに、狙った目標タイムをクリア出来ない自分の不甲斐なさを嘆いてみたり。(泣 ビビるなよ…

 燃費が10km/Lを切るような走り(笑)を2時間以上(20分×7本)行いましたが、再び滲んできている様子はありません。

 ほんと、凄いエンジンです。








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