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●キャブレターの清掃

【06.05.06】


キャブを外す為にここまで裸にしにといけない…

 Silly Talkに少し書きましたが、練習会参加に向けてスロットルケーブルに注油作業をしていたところ、インナーワイヤーを押し込みすぎてキャブ側の太鼓が外れてしまいました。(泣 久々に大チョンボです… まぁ、壊してしまった訳ではないので、人間万事塞翁が馬の諺もあることですし、これを機会に久々にキャブレターの清掃を実施しました。
 外れてしまったケーブルの太鼓。私の技術と手持ちの工具では車載状態での填め直しはまず不可能です(泣

 1本引きでこの構造だと、ワイヤーが切れると、アイドリングを思いっきり上げて走る以外に出先ではどうしようもないだろうなぁ… 

 サイドリンクが羨ましいです。

 朝もはよからサクサクと外装を外してゆき、キャブレターを取り外すのに要した時間はジャスト1時間。前回キャブを外してから3年半程経過してますが、作業手順は結構覚えている物ですね。
 取り外したキャブレター。

 清掃前に各部の汚れをチェックしてゆきます。

 負圧室内部。

 今回は思いの外、ホコリの進入はありませんでした。

 備忘録を兼ねているので、ちと重い写真が続きます。

 まずは1番のバタフライ。

 左上の穴は、スタータのプランジャ及び、トップキャップ側に設けられた同調作業用の穴に真鍮パイプで繋がってます。

 左下側のスタータ経路がかなり汚れてるのが気になりますね。

 続いて2番。
 これが3番。こいつが一番奇麗ですね。
 最後が4番。

 吹き返しが多いのか、4番のバタフライは他のと比べると汚れが結構多かったです。

 続いてスライドバルブ及び、クリーナ側。

 これが1番です。

 上側の穴はパワージェットの吐出口。但し、このジェットはノーマルではフロート側で塞がれてます。

 クリーナボックスにはブローバイのオイルは殆ど付着していなかったのですが、こうして汚れを見ると結構オイルミストを吸ってる雰囲気があります。

 これが2番。
 これが3番。
 最後が4番。

 


 あとはフロートチャンバーを外して、各種ジェットを外し、外部&内部を奇麗に清掃して組み立て。いつものごとく、手が汚れている最中の写真はありませんが、スロー&スタータ系を中心に、かなり入念にクリーナを吹きました。パイロットスクリューはノーマルの1+1/2から若干薄めの1+3/8戻しに揃えてみました。突発整備でなければ、スクリュー基部やニードルバルブ基部のOリングは交換したかった所です…

 何番だったか忘れましたが、外したフロートチャンバー内部はこんな感じです。(未清掃)

 サビやゴミはガソリン排出時にドレンから抜けたのか、かなり奇麗です。

 左側のジェットが本来はパワージェットなのですが、ノーマルでは穴がない=単なるプラグです。ここから外側のゴムホースを伝ってガソリンを供給する構造です。

 ワイヤー組み立て図(笑)

 バタフライのリンクを指で全開位置まで引いて固定し、プライヤを使ってインナーの太鼓を引っ掛けます。

 写真のように、ケーブル固定のネジは緩めてしまい、キャブから外した方が無理な力が掛からなくてイイかも知れません。

 取りあえず、組み立てが終わったところ…かな?
 ワイヤーを引っ張って開閉動作を確認しているようです。目視検討ですが、何となく開度が揃ってないような…

 そろそろ同調を取った方がイイだろうなぁ…


 あとは逆手順で車体に組み込むだけですが、せっかくなので、インテークポートにデジカメを突っ込み、バルブの写真を撮ってみたりして。

 丁度1番が吸気工程だったみたいです。

 クリックで拡大しますが、ステム部には結構な量のカーボンが付着してますね。

 2番。
 3番。
 4番。

 絶対的なノウハウが不足していますので、カーボンが付いているって事は分かっても、91000kmって走行距離を考慮した状況判断が私には出来ないのが哀しいところです。識者のご意見を伺いたいなぁ… 何となくですが、微妙に湿ってる=オイル下がりが起きかけているような印象を受けましたが、ステムシールなんて交換した事すら無いので、距離を考えると当然かも。やっぱ、10万キロあたりで一度奇麗にしてあげたいと思うと同時に、この状態で後輪95馬力ってのはやっぱ凄いエンジンなんだろうなぁ…なぁんて思いました。

 この後、インシュレータにシリコングリスを塗布し、さくっと組み上げて作業完了…の筈が足下にエアクリーナエレメントが転がっていて号泣したり。(泣 二度手間だぁ… まぁ、そんなこんなで、チェックの為にセルを回すと無事にアイドリングを始めてくれましたし、オーバーフローの兆候も無さそうでしたので、作業完了となりました。

 チョンボから始まった比較的重整備でしたが、現状確認の意味も含めて、結果的には良かったと今では思います。(笑)


 そうそう、作業当日の予定が余りにも慌ただしく、本来の目的であった練習会には結局参加するのを諦めました←本末転倒(笑) こんなことなら作業日をずらせば良かったなぁ…

 作業時の走行距離=876.9+90128=91005kmだった模様です。

 …やっぱ、オドメーターが引き継げないのは面倒だ(泣


【06.05.06】追記

 ってことで、久々のチョンボが発覚したわけで…

 作業バットの隅っこから出てきた3枚のワッシャ…

 見つけた事を喜ぶべきなんだろうけど、正直、気分は複雑です(泣

 ええ。外しましたよ、もう一度あの4連キャブレターを…

 ちなみに、件のワッシャはパイロットスクリュの座金になるワッシャで、左図のように組み合わせてキャブに装着されます。

 Oリングが生きているので、ワッシャが無くても平気だとは思うんですけど。


 結局、1番のみが正常に組まれており、2〜4番がワッシャ無しで組まれておりました。やっぱ時間に追われて作業するとろくな事にならないなぁ…っと妙に実感したりして。

 流石に作業手順に迷うこともなく、また、大きなトラブルもありませんでしたので、作業そのものは4時間30分程で終了。キャブが外れるまで40分を切るまでになりました←あんまり嬉しくない(笑)

 作業時の走行距離は921.7+90128=91050kmだった模様です。

 今回作業時のプラグ。先日の作業から50km程走行してますが、カーボンを飛ばそうとかなりDQNな回し方をしてたので、結構焼けてますね。
 ←その割にインテークポートから見える光景は前回と全く変わりませんけど… 

 ちなみにこれは2番。他のバルブも変わり映えしないので、掲載省略)

 ガソリンを無駄遣いしただけかも(汗)



【06.07.23】追記

 …って割には随分と時間が経っているのですが、やっぱ、キャブを洗うと燃費もそれなりに伸びますし、マフラーの排気口の汚れも随分と少なくなりました。
 随分と日が経ってからの掲載ですが(汗、7/8の阿讃サーキット走行会の翌日の洗車前のカット。

 国道を淡々と走行〜レブリミットまで、各種取り混ぜて走ってるんですが、変な煤は全然付いてません。パイロットを少し絞ったのが良かったのかも。

 以前は雨のようなエキパイが冷える状況だと時折「パン!」っとアフターファイヤーが起きる事もあったんですが、今んとこそんな様子もないです。








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