梅雨のイベントは雨が心配なのですが、なんとか走行中は降られる事無く終了しました。
セッティング練習会の目的は走り込みではなく、「バイクをいかに自分にあわせるか」がテーマになっており、基本メンテナンスに始まり、様々なセッティングのトライをじっくり行う事が出来ます。バイクの調整って意外と人手が必要なケースが多いんですよ。
さて、練習会を通じてのメインテーマは「タイヤ」。特に空気圧についてのチャレンジをやってみようって事だったようです。私自身も下は2kg/cm2から上は3kg/cm2まで色々試してみました。今まで自分で設定していた数値よりいい感触が得られる数値が見つかったのが儲け物でした。
一言で「空気圧」といいますが、これを変える事によって何が変わるのか?って疑問があったので色々聞いてみたのですが、
などなど。実に様々な要素が変化しますし、それによって最終的に「ハンドリング」や「グリップ感」、そして、実際の「グリップ」まで変化します。結構面白いですね。
で、個人的なメインテーマは前輪の接地感向上と後輪のグリップ増。後ろに乗れば前が足払いを喰らいそうな感触に捕らわれるし、前に乗れば加速時にリアが空転するってのをもう少し「マシ」にしたかったのです。今までのセッティングを一から見直し、セオリーにのっとって再セッティング。最終的にはそこそこ乗りやすい位置を見つけられたのですが、結局は「トータルバランス」なんだなぁってのが実感です。
セッティングは、リアのSAGだし、空気圧、リアの伸び減衰、フロントの伸び減衰、突き出しって順番ですすめ(リア/フロントとも圧側はとりあえず無視)、ある程度決まればSAGを除いて同じ順序で微調整ってのがセオリーなのですが、それぞれの段階での「ベストと思える数値ダケ」を追ってしまうと泥沼にはまる傾向があるようです。つまり、それぞれを10点満点として、合計50点ですが、最初から50点を目指すので出はなく、トータルで45点が出せるようになればいいんじゃないかなぁって事。
なぜなら、競技専用車とは違い、「消耗する」んですね。常に全てのファクターが「新品」の状態で始められるファクトリーレーサーなら50点を目指す、つまり、10点だったデータを再現すれば合計50点にいつでも戻せるんですが、ストリートバイクはそうじゃない。1月前のタイヤと今のタイヤが同じ形をしているかなんて保証はないし、サスだってへたる。50点を目指すのはかなり難しいんですね。
けどまぁ、やはり30点よりは40点の方が乗りやすい訳で、そういう意味で、「トータルバランス」であるなぁ....っと。
さて、肝心の諸数値はこちらに載せておりますが、これはあくまで「6/25に、この天候、この消耗状態、この路面状況、この路面温度、などなどの諸条件下において「私が」乗りやすいと感じた数値」ですので、体格が変われば、天候が変われば、マシンコンディションが変わればまた違った数値になると思いますので、数字自体にはあまり捕らわれる必要はないと思いますし、真似する必要も無いと思います。まぁ、大きく外してるとは思いませんけど。(そもそも750L自体に乗ってる人が少ないと思いますし)
こういったセッティングはワインディングだけで出そうとするとかなりしんどいとおもいますので、機会があれば皆さんも是非ご参加を。
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