サイドスタンドが外れた拍子に隣のバイクのフロントキャリパーにめり込んだ私のRのタンクですが、自分での再生は不可能......ですね。いや、ピュアホワイトならパテ盛って塗って......なんて考えていたのですが。(過去に何回か経験はあるので)ですが、パールホワイトとなると同じ色にするのはかなり難しいですね。
ってことで中古のタンクを物色。したのはイイけど、90年型、しかもマイナー色の赤/白となるとそう簡単には見つかりませんな。仕方がないので検索の幅を拡大し、88〜90で探して見つかったのが88年J型の白/青タンク。お値段は1万円でした。で、これの青部分を赤く塗って急場をしのごうという魂胆です。実際は白の部分や紺色のライン、なによりタンクのロゴも違うので詳しい人には違和感バリバリの筈です。(笑)
全塗装ではないので青部分を残してマスキング。で、適当に荒らしてサーフェイサーを吹きます。露天作業なので大変ですが、サーフェイサーを吹くのはさほど神経質になる必要はありません。乾燥を待って塗装面を整え下準備は完了。で、赤を塗るのですが、一言に「赤」といってもたくさん種類があるので困りますね。一番近いと思われる赤色を買ったんですが、思い直してイサム塗料のウレタンの赤に変更。これなら仕上げのクリアの手間を省けるという魂胆です。ま、段差は出るけど。
しっかり脱脂して赤をゆっくりと吹きます。ノウハウってほどでもないですが、缶スプレーを吹く前は湯煎して中身をあたためておくと上手く吹けます。この作業は寒い冬には不向きなのでベランダに急遽ダンボールで塗装ブースをでっち上げ、ちょっと塗っては電気ストーブで乾かして.....の繰り返しでした。結構大変。塗りにくいエッジ部分から始め、垂れないように気を付けながら薄く何度もくり返して行きます。
説明書によれば完全乾燥まで20度で48時間らしいのですが、経験上1週間はそのまま置いておくのがいいと思います。
部屋に置いておくと臭いのでベランダで乾燥していたのですが、やっぱ町中はほこりが凄くて、乾燥したタンクの表面には細かいほこりが沢山めり込んでました。(泣)さすがに素人作業である事は一目で分かる出来ですが、ま、仕上がりにはほぼ満足しています。
マスキングを剥がしてコンパウンドで磨いてワックスをかければ塗装は終了です。エッジのモールやヒートシールドなどを取り付け、あとは換装を待つだけ。やっぱ、タンクロゴはSUZUKIロゴよりもHYPER SPORTSロゴのほうが格好イイですね。
フォークのO/Hから返ってきたRからタンクを外し、ガソリンをシュポシュポで抜きます。で、ガソリンコックとタンクキャップを移設。コックのシールとワッシャは違うタンクに再利用するとガソリンがもれてくるので(経験済み)必ず新品部品を注文しておきましょう。
相変わらず取り付けにくいRのタンクですが、だんだんと慣れてきて、ノウハウも溜まってきました。(笑)コツは燃料チューブを取り付ける時は進行方向に向かってタンク前方を左に90度回転させることですね。(分かります?)
抜いたガソリンをシュポシュポで新しいタンクに戻し、ガソリンコックをプライマリーにしてキャブにガソリンを送り、始動。洩れを確認すればOKです。細かい事をいえばタンク裏面の形状やコックの取り付け位置などがJとLでは若干違うのですが、各種チューブの干渉や潰れもなく、無事装着できました。
さてさて、残った凹んだタンクですが、折を見て板金>再塗装をプロにお願いする予定。費用は2万円ぐらいで出来るらしいです。タンクだけ持っていけばイイので時間がかかるのもOKだし。この件はいずれここで再レポートする予定です。純正再生もいいのですが、今のロゴの入ったタンクの感じも捨てがたいので、塗り分けはL型ノーマルのまま、88ロゴを入れるかも知れません。まだあるのかなぁ>シールの在庫。あ、コーションシールも取り寄せなきゃ。
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