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●Penskeのオイル交換
【05.12.04】

ここまでは楽な作業なのですが…
つ〜事で、前回のノーマルリアサスペンションのオイル交換に引き続き、購入後ほぼ丸6年、何キロ使ったのかすらよく分からなくなっているPenskeのオイル交換も実施する事にしました。過去に何度も脱着を繰り返していますし、イニシャルアジャスタを緩めるだけでスプリングがフリーになる構造なので、ノーマルリアサスに比較すると作業自体は随分と楽だったのですが、最後の落とし穴が…
 | とりあえず、いつものようにベランダで作業です。 |
 | 前回と同じく、本体側でホースを外し、ダンパをストロークさせてオイルを排出。 さすがに距離を走っているだけあってかなりドス黒いオイルが出てきました。 |
 | リザーバ側のキャップを外したところ。 プラダを使っているノーマルサスとは違い、Penskeの8981のリザーバにはフリーピストンが使われています。(奥の金色の円盤がそれ) ホースが外れていれば真ん中の出っ張りをプライヤで摘めばそのまま外側に引き抜けます。 |
 | 残ったオイルを排出して洗浄したあとの写真…かな?(汗) 8981はオリフィス穴の6段階切替えという単純な圧側減衰調整の構造なのですが、純正サスに比較すると作りはかなり豪華です。 |
 | リザーバのキャップとフリーピストン。ピストンとキャップの間に圧縮窒素を充填し、ダンパオイルに圧力をかけてオイルのキャビテーションを防止する構造です。 プラダの場合は風船がしぼんでオイル体積変化を吸収しますが、フリーピストンはその名の通り、ピストンが移動する事でロッドストロークによるオイル体積変化を吸収します。 リザーバの筒の中をピストンが擦れながら移動するので、フロントフォーク同様、摺動面にはテフロン加工されたスライドメタルがはめ込まれています。 |
リザーバキャップを外した時に見える空間にはオイル一滴も入ってませんでしたので、ピストンのシールなども特に問題は無いようで一安心。続いて前回同様、本体側にオイルを注ぎ、ストロークを繰り返してエア抜きをします。 | ちと分かりにくいですが、無事にエアも抜け、ほぼ上端までオイルが満たされました。 オイルは今回もSUZUKI純正の5番フォークオイルを使用。PenskeのリペアマニュアルではSILKOLENEの5番が推奨されています。 この後はリザーバのホースを繋いでリザーバ側にもオイルを注ぎ、ダンパを一気に圧縮してエア抜きって流れなのですが… |
ちと写真がなくて文章での分かりにくい説明になりますが、リザーバを繋いでオイルダンパをストロークさせエアを抜くまではあっさり終了したのですが、フリーピストンを挿入する段階で致命的な間違いを犯している事が判明(汗) そうです、プラダ式のリザーバとは違い、フリーピストンのリザーバは、「オイルを溢れさせながらピストンを挿入」という技が使えないんですよ(泣 いやぁ、困った、困った。
リペアマニュアルでは、リザーバ側からオイルを送り、分解したダンパを挿入する際にオイルを溢れさせてエアを抜くってな手順となっています。よく考えれば当然ですね。(笑)
けどまぁ、ダンパを分解するのはゴミやホコリなどの異物の混入などを考えるとあまり気が進みませんので、今回は
- 完全にエアが抜けた状態/ダンパを一杯に伸ばした状態でリザーバ側でホースを一旦外す
- ダンパー側のホースを上に向け、エアの混入を最小限に留める
- リザーバにフリーピストンを挿入する
- リザーバのホース接続穴からオイルを入れ、穴を指でふさぎながらピストンを引っぱり、エアを抜く
- ホース接続穴上端までオイルを満たす
- ホースとリザーバを素速く接続する(この時、極少量のエアがどうしてもホースに入ってしまう)
- リザーバのキャップをはめる
- リザーバに空気入れで圧縮空気を入れ、リザーバに圧力をかける
- リザーバのホース接続部を少しだけ緩め、6の際に混入したエアを抜く
っという方法でクリア。なんつ〜か、ブレーキのエアをマスター側のバンジョーで抜くような感じです。尚、マニュアル上ではピストンは一番奥まで押し込んだ状態が基準位置のようですが、今回はリザーバ側に1cm程オイルが入った状態を基準として組みました。(狙った訳ではなく、結果としてそうなってしまったのですが…) リザーバ側の空気室の容積が減る=フロントフォークの油面が上がったのと同様の影響が出る筈ですが、スプリング装着前のストロークテストではきちんとフルストローク出来ましたので、空気室容積が少なすぎてダンパがストローク出来ないって事はなさそうです。まぁ、フルストローク近辺での圧力があまりにも高くなりすぎるとシールからのオイル漏れなども気になるところですが、ここは少し様子見の方向で。(汗) | 無事に組み立てが終了したPenske 8981リアサスペンション。 室内で作業出来るなら一度位はダンパ内部も見ておきたいなぁ… |
 | 組み付け時に携帯で撮った写真が出てきたので作業時の走行距離が判明(汗) 88011kmだったようです。 |
肝心の効果ですが、これはほんと、かなり良くなります。まぁ、オイルの銘柄も違うのでリフレッシュによる効果なのか、粘度変化による効果なのかははっきりとしませんが、Photoshop上で上手くアンシャープマスクを掛けたような感じ…といえばイイのかな? 走っている最中の情報が「くっきり」としたような感じがします。また、リザーバタンクのガス圧(今回は5kg/cm2辺りまで落ちてた)を規定圧近辺まで戻すだけでも、ストローク後半の踏んばり感はかなり復活します。フリーピストンタイプならゴム幕を空気が浸透してオイル側に混入…なんて心配もあまりありませんので、窒素にこだわらず、空気入れで空気を補充するだけでもかなりコシは戻るように思います。 ま、本当はサス屋さんに送ってOHをお願いするのが一番なんでしょうけどね。(笑)貧乏は嫌だ…
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