ユーザー車検の準備も殆ど済み、「そうだ、一応ちゃんと点検をして、記録簿を書かなきゃ」なんて律儀に思い立つ。「悪いけど車検はユーザーで通します!」っと宣言した私にSBSの店長は嫌な顔ひとつせず、「まぁ、結構なんだかんだで何回も入庫してたから大丈夫だと思うけど、各部の締め付けと灯火類だけは点検しておきなよ」っと優しくアドバイスされていたのでした。
タイヤ交換直後なので足回りの締め付けなどはOK。アンダーを外したままで受けるので入念に下回りのオイル洩れもチェック。問題無し。で、ウィンカー、ヘッドライト、尾灯、ブレーキランプ、すべてOK!!
ん? ライセンスランプってのもそういやあったよなぁっと覗き込むと… 「切れてます!!」
「とほほ… まぁいいや。交換すれば済むだけの話だし」っと取り付け部分を子細に眺めてもアクセスルートが見当たりません。???? 仕方が無いので一旦部屋に戻り、サービスマニュアルを熟読してもアクセス方法が書いて無い。で、パーツリストを探ると…
「なんか凄い取り付け方になってるんですけど?????」
SUZUKIのバイクの整備性はあまり良く無いと噂される事が多いのですが、これ迄の整備経験ではそれほどひどい設計個所は見当たらなかったんですが、今回はひょっとするとかなりきてるかも。.....なんて思いながら、交換しない事には車検に通らないし、どんな電球が付いているかも不明なのでとりあえず、電球にアクセスする事にしました。
以下、そのアクセス方法です。びっくりするよ!!、きっと。
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ライセンスランプってぐらいですから、ナンバープレートのすぐ上に付いてます。この位置なら尾灯下部を透明にして兼用にしろよ!!って感じもしますね。 |
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ランプ部分を裸にするには、前後シートを外し、テールカウルを丸ごと外さなければいけません。(泣) マジですか?? |
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が、テールカウルを外しても尾灯との隙間が狭く、ライセンスランプの取り付け部分にアクセス出来ません! 仕方が無いので....... |
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なんと、荷がけフックごと外す羽目になりました。 ライセンスランプはこの荷がけフックと一体になっているのです。 何を考えているのでしょうか??>SUZUKI |
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これが一体となった部分のUPです。これでようやく、ランプを裏から止めている長ナットにアクセスする事が出来ます。 |
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やっと分解できました。懸案の電球は一般的なタイプでした。この切れた電球を持って、近所のホームセンターに同じ物を買いに行くことにしたのですが、バイクが無いと遠いので、一旦組み立てる必要があります。 あぁ、めんどくせぇ!! |
ぶつぶつとSUZUKIに対する文句を呟きながら、逆の順番で組み立ててゆきます。が、ぬぐい去れない疑問がどうしても涌いてきます。
「いくらなんでも、たかが電球の交換ぐらいで、ここまで手間をかけさせる設計をするかぁ?確かにエアクリの交換は超面倒だったけど、あそこはエンジンの主要パーツ。狙った特性を発揮するのに譲れなかったんだろう。が、ここは単なる電球だぜ??あの横内氏の息が掛かったバイクがこんな設計である訳が無い!!」
そんな事を考えながら汚れたリアフェンダーをフキフキしていると、なんか丸くプレスされたような個所があります。別に逃げなきゃいけないような部品は…
!!!!!!! 長ナットです !!!!!!!
ライセンスランプハウジングを固定していたナットが、何故か「長ナット」だった事に思い至ります。これはきっと何か必然性があるはずだと思い、あれこれ探っていると…
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ポロッ!!っと取れるではありませんか!! そうです。泥汚れで気がつかなかったのですが、この部分はゴム製のキャップ構造になっていたのです。 ということは… |
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ランプを留めている例の長ナットにアクセスが........出来るじゃないですか。 (表側からは絶対に発見出来ません) |
最後までバイクを組み立て、ホームセンターへ急行。2個160円で電球を仕入れ、そこの駐車場で速攻装着。所要時間は3分でしたとさ。(笑)ちなみにナットのサイズは8mmです。
教訓:サービスマニュアルには書いて無い事もある!
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