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●ヘッドライトブースターの製作


ゴチャゴチャしてて何がなんだか分からない写真ですね。(笑)
矢印部分の赤い電線(黒は見えないっすね)が増設後のブースターラインです。

 油冷のGSX-R750シリーズは伝統的に丸目二灯の耐久風ヘッドライトを搭載しています。一部では「タヌキ顔」なんて陰口も聞きますが(笑)、今見てもかなり愛くるしい顔立ちで私は大好きですし、ダブルクレードルフレームと並び、ある意味GSX-Rのアイデンティティとも言えるような気もします。

 さて、これはなにもGSX-Rに限りませんが、ヘッドライトへの電力供給方式には2種類あります。リレーを使った「リレー方式」と、ライトスイッチやディマースイッチなどを経由した電気がそのままヘッドライトに流れる「ダイレクト方式」です。油冷GSX-R750のヘッドライトの回路を考察すると、

モデル

回路

ヘッドライト消費電力

初期型('85)

ダイレクト方式

45W/45Wのダブル

'86〜'89(RK含む)

リレー方式

60W/55Wのダブル

'90〜'92

ダイレクト方式

60W/55Wのダブル

ってな感じで変遷してきました。

 電線(ハーネス)も技術の進歩とともにロスが少なく且つ耐久性が高いのもが採用されているようですが、本当のところはメーカーにしか分からないので、大雑把に考察すると、初期型で45W/45Wだったヘッドライトを容量アップする為、'86以降でライト用ハーネスを太くするのではなく、既存の配線はリレー駆動用に回し、新たにメインイグニッションからヘッドライトに給電する回路に変更、'90でコストダウン(?)の為にリレーを省略、そのかわりライト用ハーネスを太くしたって感じだと思います。

 前回のユーザー車検で光量がギリギリだと指摘された事もあり、以前からいわゆる「ヘッドライトブースター回路」を自作する事を計画していたのですが、今回たまたま'86〜'87R750のヘッドライト周りのハーネス(リレー付き)が入手できたので、これから部品を頂いてブースター回路を自作/装着することにしました。ちなみに、'86〜'89のリレー方式との違いはヘッドライト専用の給電/アース電線であるかどうかの違いだけです。リレー回路採用車の純正のハーネスが十分大容量であれば、あえて別に引く必要はありません。(別回路で引いても明るくならない)

 構想

 こちらがR750Lオリジナルのヘッドライト周りのハーネス電気回路図。マニュアルの回路は実際と一部違った(ウィンカーの配線)ので描き直してます。

 こっちがリレー増設後の回路図。

 ヘッドライトを入り/戻りとも完全に独立した回路で構成する事にしました。

 これまでのヘッドライトへの入力信号は、改造後はリレーの駆動信号になり、新たに引いた2sqの電線からヘッドライトに給電します。

しかしまぁ、この手の配線図が苦手な人には辛いかも。(笑)
ちなみに、
この配線図は実際の電線の長さとはイコールではありませんので、自作なさるなら適宜読み替えて下さいね。
って、自作派の方なら間違えようのない回路ですが。

実際の作業

 作業写真は毎度の事ながらバタバタしており、すっかり撮影を忘れてしまい、大幅に割愛です。

 写真のようにヘッドライトユニットを外し、ゴムブーツ(矢印)の中からヘッドライト周りのハーネスを外します。

 どうでもイイですが、ネジ3本(左右2本、下1本)でユニットが外れ、配線の後処理もそれほど面倒で無い構造は、かなりレースを意識している事が伺えます。さすがレーサーベース車です。

 こちらが取り外して加工途中のR750L純正のヘッドライトハーネス。リレー無しで60w/55w対応のため、Low/Hi/マイナス(アース)ともかなり太い電線が使われてます(1.5sqぐらいか?)

 今回はいわゆる「ヘッドライトブースター」として使用する為、'86〜88R750のようにメインハーネス内のメイン電源(赤色)と共用接続するのでは無く、ハーネスに沿わせる形でヘッドライト専用に新たに2sqの電線を引きました。電源側は、ヒューズボックスにサービス電源が一つ余ってますので、そこを使う事にします。

 ヒューズボックス既存の「HEAD」と書かれた回路は改造後はリレー駆動用の信号線になりますので、HEAD用ヒューズ(20A)とサービス電源用のもの(10A)を入れ替えてます。(写真は入れ替え後)

 純正部品流用だったのでリレーのサイズが結構大きかった為、固定場所にちょっと手間取りました(クリアランスがタイトなバイクなのでハンドルを切ると干渉する場所ばかりで大変だった)が、最終的によさげな場所を無事確保できました。ほっ。最近流行の小型の電子リレーならひょっとするとブーツ内に納める事も可能かも。とりあえずハーネスだけを繋ぎ、キーを回し、恐る恐るヘッドライトスイッチを操作すると、「カチッ」っとリレーの動作音が聞こえてきます。ヒューズも飛んで無いし、配線にミスは無いようです。

 外していたヘッドライトユニットにリレーと同時に確保した60w/55wの昔懐かしいイエローバルブを装着し、ユニット/タンク/カウルを組み上げて終了となりました。

 もともとこの年代の国内仕様はイエローバルブが標準だったのですが、最近は滅多に見なくなりましたね。

 今見るとかなり新鮮な印象を受けます。

 ちなみに、「たろささん」からの影響です。(笑)

 雑感:

 っとまぁ、案ずるより産むが易しって感じで、考えていた程難しい作業ではありませんでした。

 実は今回使った'86のハーネス、もともとはハイワッテージバルブが使えない某氏の'85R750(前述の通り、リレー無し)に使うつもりだった部品なのですが、保管状態が悪かったのか、リレーのコネクタ直下で配線皮膜が硬化し、少し曲げただけでペキペキと割れてしまった為、信頼性が低いと判断し、使用を断念した部品です。(泣) 端子だけを入手できれば比較的簡単にコネクタを作り直せるのですが、電気街に行く元気も無かった為、硬化して割れた皮膜をある程度はぎ取っては自己融着テープを巻くという、非常に手間な作業を8本も延々と行う必要がありました。それでも信頼性には一抹の不安がよぎりますね。まぁ、都市部に住んでいるので断線してもそれほど困らないんですけど。コネクタ直下は通常保護チューブも被さっていませんので、カバーを掛けない露天駐車や雨や日差しに晒されると想像以上に劣化/硬化が進むようです。

 もしリレーユニットの追加/交換を考えていらっしゃるなら、オリジナルの配線の硬化も頭に入れておいた方がイイように思います。幸い、私のR750Lオリジナルの配線はほとんど劣化してませんでしたが、ライトスイッチが付いている=すでに旧車の一歩手前でもありますので。(笑) コネクタの抜き差しなど、関連作業が原因で他のハーネスの内部断線などを引き起こす可能性もありますし、今は厳寒期ですので、配線皮膜もかなり硬化していると思われます。触らぬ神に祟りなしってな諺もありますので、どうか作業のご判断は慎重に。

 それと、新品で用意するのであれば、リレーのユニットはREV2219などの小型薄型リレーが使いやすいと思います。


【03.02.08】追記

 どうも配線がスッキリしないので、再度ハーネスをほぐして一部延長、無理なく取り回せるように作り直しました。俺も暇だな…。(笑) 苦労の甲斐あってか、今回はすっきりと納まり満足です。アッパーカウルの脱着時にちょっと窮屈になりましたけど、干渉する事はなさそうです。

 ホームセンターで買った手頃な汎用ステーをライトユニットのネジに共締め。リレーに付いてる引っかけ突起の厚さに合わせ、黒のガムテープを巻きました。

 で、二個並べるとこんな感じです。左がHi、右がLow用のリレーです。

 中古品なのでかなり文字がかすれてますが、一応防水されているようですね>リレー

 Omron G8MS-S30 と読めますが、Googleで検索しても引っかかりませんでしたとさ。純正部品としてリレー単品で取るとコネクタは付属してきませんので、純正流用の場合はご注意下さい。(ハーネスを注文する事になります)

 作業のついでに、この改造でどれぐらいヘッドライトへの給電電圧が改善されたのかをテスタであたってみました。

 まずLowビーム側のリレーを外し、コネクタ側のリレー制御ライン(白)とアース(白黒)にテスタを繋ぎ、エンジンをかけずにキーオン、ライトスイッチを操作すると11.84Vを指しました。このラインは改造前のヘッドライトへの給電ラインですので、ノーマル時は11.84Vの電圧がヘッドライトに給電されていたことになります。

 一旦キーを抜き、今度はリレーのコネクタのバッテリーから来たライン(増設分、赤色)とアース(白黒)にテスタを繋ぎ、再度キーをオンにすると12.14Vを指しました。このラインは改造後のヘッドライトへの給電電圧です。何度か繰り返しても結果は同じですので、各種スイッチを経由して取り回されているR750Lのノーマルヘッドライト配線はそれなりにロスがあるみたいですね。

 前述の通り、同時に電球をイエローに換えましたので、実際に走っている状態でどれだけ明るくなったのかは残念ながら体感云々は出来ませんでしたとさ。(笑) それにしてもイエローバルブは思ったより路面の凸凹が見やすくて、かなり気に入ってます。


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