こんなメンテナンスまで更新ネタにしなければならぬ程ネタに困っている事を嘆きつつ…
前日のこまごましたメンテナンス(リアマスターのマウント穴のピッチ(40mm)を調べたり、電装品のハーネスの取り回し変更、擦り切れかけていたハーネス保護テープの補修、リアサスのリザーバホースの取り回し変更&ガイド設置、リアキャリパのパッドピンのサビ落とし、エアクリボックスから伸びるブローバイホースの点検(水抜き)などなど)に引き続き、本日も引き続き地味なメンテナンスを実行しました。
午前中はスロットルワイヤーの取り回し変更…というか、以前クラッチワイヤーを交換した際にケーブルの通し方を一部間違っていたようで、このところずっとスロットルの開け始めが少し重たく感じていたのです。スロットルワイヤーに給脂しても、グリップ内部の清掃/グリスアップをしてもいっこうに改善せず、ハンドルバーにも若干の段付き磨耗もあることもあって、「そろそろ交換時期なのかなぁ…」なんて思っていたのですが、前日のメンテナンスの途中でスロットルワイヤーがクラッチワイヤーに押されているように取りまわされている部分を発見。それほど強く押されている雰囲気ではなかったのですが、そこを迂回するように上手くスロットルケーブルを取りまわすとあら不思議。(笑) かなり軽いスロットルに戻りました。
なんつ〜か、基本って大事だよな… なんて改めて思いましたとさ。バイクのコントロール系ではスロットルとブレーキが最優先事項ですので、この2つの取り回しは各部への干渉を含めてじっくりと吟味すべき部分だなぁなんて思います。実際、油冷後期のGSX-Rでも年式を追う毎にマニュアル上のスロットル/クラッチケーブルの取り回しが変更されたりしますので、改造なさっている方は尚更かも。ストリートバイクにはレーサーには必要がない様々な補器類やハーネスも沢山ついてますので、ベストな取り回しを探すのは大変ですけどね。
まぁそんなこんなで試走を終えた昼下がり、せっかくなので暫く掃除していないフロントスプロケットカバーの内側にアクセスしてみることにしました。←体力がないので遠くに行く気がしないらしい(笑)
通常、この部分は開けて吃驚!ってな状態な事が多いのですが、汚れをよぶ主原因であるチェーングリスを、私はエンジンオイルの余りで代用していますので、経験上、それほど頑固に汚れてしまう事はなく、また、パーツクリーナを吹いて古歯ブラシで擦る程度で比較的簡単に汚れは落ちます。この状態で約1年半ぶりのご対面です。←最近サボリ気味だった。(笑)
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こちらが清掃後のカバー内部。 …あんまり違いませんね。(笑) 本当は灯油をブラシにつけてゴシゴシしたいのですが、駐輪場がアスファルト敷きでこぼすと舗装を痛めるので、一般的なパーツクリーナを吹いて手早く掃除してます。(っつか、灯油をストックしていない) 矢印の部分はシフトペダルのシャフト基部ですが、オイルシールでクランクケース内のオイル流出を防いでいます。既に外してしまっていて写真には映ってませんが、この手前に更に異物混入を防ぐ為のワッシャがあり、そのワッシャをシャフトの溝にクリップを嵌めて固定しています。それほど著しくゴミが噛みこむ事はないと思いますが、クリップ止めという構造上、オイルシールとの間にはどうしても若干のクリアランス(隙間)が出来てしまいます。 オイルシールが痛むとここからオイル漏れをしますので、クリップ/ワッシャを外し、パーツクリーナを直接噴射して、オイルシール基部にこびりついていたゴミを吹き飛ばしました。(結構溜まってました)
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こちらも清掃後。こちらもそれほど酷い状態ではありませんでしたが、遠心力でオイルが飛び散る壁面はそれなりにしつこい汚れがこびりついていました。 エンジンとは違ってこっちはそれほど大きくないカバーなので、小さなコンテナに灯油を溜め、漬け込んで洗えばあっという間に綺麗になりそうな予感がします。…が、そんな準備はしてませんから(泣、こちらもパーツクリーナを吹き付けて歯ブラシでゴシゴシです。ゴムなんて使われていませんのでCRC 5-56でもOKだったなぁ… そっちのほうが安いしね。(笑) 全然関係ない話になりますが、久しぶりにマジマジとこのカバーを眺め、 なんて思いました。ノーマルパーツ、それも単なるカバーをここまで本気で肉抜きするその心意気に改めて感心します。後続の油冷機のカバーはそれなりに手を抜いた造りですので、やっぱ、GSX-Rシリーズってのはスズキにとっても特別なんでしょうね。 |
以下は関連のおまけ。
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スプロケットカバーを外すと、赤色の矢印、サイドスタンドをフレームに締結している部分のナットが容易に目視出来ます。普段気にも止めないこのナット、実はチェーンオイルが飛び散る(スプロケカバーの下側は解放されてます)&エンジンマウントのそばにある為、振動の影響で弛んでしまう事が結構多いです。車重の割には華奢なサイドスタンドに掛かる荷重を一手に引き受けているナットですので、定期的な増し締めをした方が安心です。 ですが、高トルクで締める割に、位置的にナメてしまうと対処が難しいナットですので、レンチが確実にナットを掴んでいる事を目視しながら増し締めするといいと思います。(12mmのメガネ。写真の右側のナットはオフセットが大きいメガネやラチェットだとオイルパンと干渉します。) また、どうでもイイ話しですが、オイルパンに刻まれた空冷フィン、特に黄色矢印の小さなフィンなんて無くても冷却に影響なさそうだし、わずかでも軽量化されるはずなのに、何でわざわざこんなフィンを… じつはこれ、このフィンに小さな穴をあけ、オイルドレンをワイヤーロック出来るようにする為にスズキさんがわざわざ刻んでくれたのだそうです。 …車載のままでの穴あけは難しそうですが。(笑) どうせなら最初から穴をあけておいてくれぃ。←贅沢か。 |
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