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●フロントフォークのオイル交換

【05.06.12】


なんかこの手の作業にも慣れてきたなぁ…(汗)

 ってことで、タイヤ交換時に指摘されたフォークの動きの渋さ。それなりに大がかりな作業となってしまうので、フォークのバラシにかかる前に原因となりそうな箇所を色々と探ります。

 まずは現象の再確認って事で、サイドスタンド駐車のまま車体右側のハンドルを押して見ると、ストロークした位置で止まったっきり戻ってこない!(泣 手でハンドルを上に押すとフォークが伸びる事から、どうも内部で何かが引っ掛かっているような様子。この手の渋さは殆どが三つ又の締め過ぎが原因ですので、クランプを緩めて再度チャレンジしてみるも現象は変わらず… やっぱフォークなのかなぁ… 幸いスペアパーツは潤沢にあるので、三つ又の歪みを疑い、念のために交換して見るも変化無し。やっぱこれはフォーク側の問題っぽいので、再度車体を組上げてSBSさんにお邪魔し、倒立用の特種工具をお借りする事にしました。ほんま、いつもいつも申し訳ないです>店長

 ついでに最後の1本らしいペンテック製倒立フォーク用オイル(#5)を1L分けてもらい、早速フォークの分解に掛かります。

 換装後、まだ5000km少々なのですが、何故か動きが悪くなってきたR750Mのフォーク。単体で押してもそれ程変な感じはしないので余計に切り分けが面倒臭いです。

 特種工具を使ってとりあえずフォークキャップを外し、オイルを排出したところ。汚れているといえば汚れてる気もします。(ちなみにこれは左側のフォーク)

 確たる理由もなく左側から分解を開始し、オイルを排出しても著しい金属汚れは見当たらず。インナー/アウター単体で摺動させても変な引っかかりも無いのでこのまま組んでも良かったのですが…

 勢い余ってスナップリングを外してインナーとアウターを分解。

 どうでもイイですがベランダがオイルまみれですね(汗)

 本当は禁じ手なのですが、摺動抵抗を減らす為、1500番の耐水ペーパーでオイルシールのリップを軽くさらってみました。 

 オイルシール用のハンマーなんて持ってませんので、組む際はインナーチューブに布ガムテープを厚めに巻き付け、インナーチューブ自体をスライディングハンマーにしてオイルシールを打ち込みます。

 出来るだけ厚めに巻いて、シールのアウター側を打ち込むのがポイントです。

 で、残りの右側も同様に処理し、オイルを満たしてエア抜き/油面調整後、左、右の順で組上げていったのですが、右側のフォークにスプリングを入れる際、妙な引っかかりが… 

 通常、カートリッジダンパーのロッドは自重で沈んでゆくのですが、右側のフォークはスプリングとカラーを通すとロッドが下がらない事が判明。どうも動きの渋さはこいつが原因のようです。(単体では下がる)

 せっかく油面を調整したのに、再度オイルとスプリングを排出し、子細に眺めて見ると妙にスプリングが斜めになっています。(汗(手がオイルまみれなので写真は無し) う〜〜〜ん(困) 新品を組んだ筈なのに、何が原因でスプリングが歪んでしまうのか良く分かりませんが、このまま組んじゃうと単なるオイル交換になっちゃいますので、このフォークに元からついていたスプリングを取り出し、一番真っ直ぐなスプリングと入れ替え。こんどはすんなりと自重でロッドが下がるようになりました。

 あとはさっさと組上げて車体に組み込み、試走に出かけると、これがまた本当に自然なハンドリング。「そうそう、換装した当初はこんな感じだったよなぁ〜」なんて記憶が蘇ります。

 インパクトを持っていない関係でダンパカートリッジをインナーチューブから取り外す事が出来なかったので、問題の右側フォークのカートリッジの状態をはっきりと確認できなかったのが残念ですが、スプリングとカラーを組むと動きがNGって事はダンパーのセンターが出ていない(スプリングがダンパーと擦れる?)、ダンパー上部のプラスチックカラー(サービスマニュアルには載ってない)辺りが原因っぽいので、また近々全バラになる予感が… 

 一番怪しい部品は左の写真の矢印のパーツ。

 Mのフォークはダンパ下部(写真では上側)にスプリングが被さるので、このパーツが破損/変形しているとすると、スプリングの内壁に干渉しそうですし、それによってダンパロッドの締め付けがきつくなるって感じだと今のところ予想しています。(けど、オイルにはそれらしい破片は混じって無かったんだよなぁ…)

 Mのパーツリストは持ち合わせていないので、部品単体で出るのかも不明。

 インパクトが無いので取り外して確認できなかったのが悔やまれます。

 逆にいえば、この辺りを重点的にチェックすればより一層「動くフォーク」が出来上がる気がします。

 

 出来ればあまりやりたい作業じゃ無いですけどね(笑)←ブレーキなどと同様、液体絡みの整備はあまり好きじゃ無い奴








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