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●圧縮圧力の計測

【04.05.08】

(今回は残念ながら写真はありません)

 私の手元にRが来てからはやくも丸五年が経過。納車時に21917kmだったオドメーターも実に67000kmを大きく越えるまでになりました。その間の整備や改造状況はこちらにまとめている通りですが、自分の五感を信じる限り、ことエンジンに関しては時を経るにつれ、どんどん好調になっていっているような不思議な感じがします。(最近、多少クラッチが怪しい気がしますが…)

 ロウソクの炎は燃え尽きる前に一段と大きく輝くものだ!なぁんて事を冗談めかしてSBS店長と交わし続けてきましたが、この先も乗り続けるつもりならそろそろピストンリングぐらいは交換してもバチは当たらない時期である事は事実ですので、店長の手が空いている事も相まって、現状確認の意味を兼ね、突発的に圧縮圧力の計測を行いました。

 工場にRを持ち込み、工賃節約の為(笑)、タンクを私自身の手で外し、プラグを少し緩めてエアガンをお借りし、プラグ座面に向かって入念にエアを吹きます。先日プラグのチェックを行ったばかりだったのですが、それでも多少の砂粒が吹き出してきましたので、やっぱりエアガンは欲しくなりますね。そんなこんなでプラグを全て取り外し、C型プラグ用のアタッチメントを用意して頂いて実際の圧縮計測は全て店長にお任せです。

 4番気筒にアタッチメントを差し込み、スロットルを全開にしてセルを回すと、「シュコン、シュコン、シュコン、シュコン」なぁんて音と共に圧力計の針が上昇していきますが、そこでしばし考え込む店長。「…なんかヤバイ数字でも出てるのか!?」っと不安に思っていると、「佐藤君、バッテリーがあまり元気じゃないね(笑)」なんて声が。(泣 お店の補助バッテリーを接続し再開しますがこっちもそんなに変わりませんでした。(笑)きっとこんなものなのでしょう。(セルのブラシが減ってきてるのかも)

 で、肝心の数字なのですが、

GSX-R750L(国内仕様の標準値

気筒番号

標準値

使用限度

計測結果

10〜14kg/cm2

8kg/cm2

12.8kg/cm2

10〜14kg/cm2

8kg/cm2

12.8kg/cm2

10〜14kg/cm2

8kg/cm2

12.8kg/cm2

10〜14kg/cm2

8kg/cm2

12.8kg/cm2

圧縮圧力の気筒間差

2kg/cm2

0kg/cm2

なぁんて非常に優秀な数字が出てしまって店長と二人で苦笑いです。このエンジンは不死身か??(笑) 圧縮がきちんと出ている事(ヘッドを剥くってないので単にカーボンが溜まっているだけって可能性は否定出来ませんが)もそうですが、全ての気筒が同じ数値で揃っている事にはかなり驚きました。「好調な部品には触るな」ってな整備の原則からいうと、まだしばらくはエンジンをあける必要はなさそうです。(相変わらず金にならん客だ…)

 そうそう、余談になりますが、改めてマニュアルを読み返すと、圧縮計測時は「アイドリングにて1〜2分間運転し、オイルを各部に送ってから計測する」っとの記述があり、潤滑を確保した上で冷間時の圧縮を計測するようにも読めます。今回は自走でお店まで行ったのち、20分ほどの休憩を挟んでの計測でしたので、状況としては完全暖機後に近い状況でしたので、各部のクリアランスは冷間時に比べると詰まってる→今回の数字は高めに出ている事は否めません。けどまぁ、こういった数字で大事なのは気筒間の圧力差ですので、それがゼロってのは大したものだと思います。

  全然関係ない話になりますが、Rのタンクを取り外す作業をしている最中、前輪の脇にはいつの間にかバラした段ボールが敷かれておりました。「外したタンクはここに置いてね」っとの店長の優しいご配慮だと思うのですが、私自身の普段の整備だと、外したタンクなんてそこらの壁に立てかけてコックを守る程度にしか気を使いませんので(笑)、他人のバイクを触る時の心構えなんかがほんのりと伝わってきてなんだか感心してしまいました。商売なら当然の行為だとも言えそうですけど、「俺はまだお客さんなんだ」っと少し嬉しくなったりして。(笑) いつもありがとうございます>店長








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