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●フロントのチャタリングと斜行

 残念ながら写真は無しです。

 前回、ステムのベアリングを交換した際、標準のテーパーローラーから今ふうなボールベアリングに入れ替えたんですが、その直後からフロントにチャタリングっぽい挙動が出た事はここに書いた通りです。

 その後、タイヤを交換した事でチャタは綺麗に納まっていたんですが、ここへ来てまたもや同じような症状が出始めました。タイヤ交換後4000kmほど走っているのでまたもや磨耗が原因なような気もするのですが、変磨耗している感じもないし、なんとも腑に堕ちません。う〜〜〜む。

 ってことで、再度テーパーローラーに戻してみる事にしました。何やってんだろね、ほんと。(笑)ついでにってことで、フロントのホイールベアリングも入れ替え。こちらは少しゴリゴリしはじめてきたのを確認できたからです。

 作業はいつも通りSBSにお願いしました。忙しい中、面倒臭い作業ばかり頼んで、ほんま、申し訳ない>店長。

 かいつまんで結果をお知らせすると、チャタは綺麗に消えたんですが、乗り比べて分かるテーパーベアリングのフリクションロスって感じで、バンキング初期のハンドリングがかなりダルくなってしまいました。ステム締め付けをちょっといじって割りとマシになったんですが、それでもボールの感触が忘れられないぐらい差があります。

 原因を色々考えたんですが、今時のスーパースポーツと私のLをくらべると、ステムの径もさる事ながら、フレーム側の剛性やステムの長さなどが根本的に違うことに起因するのだと思います。(下図参照)

 きちんとした縮尺に基づいた図ではありませんが、ベアリングの大きさ等は合わせて描いてます。今時のスーパースポーツは上下に同じベアリングが使われていますが、私のLではアッパー側がひとまわり小さいサイズであること、また、ステムそのものの全長が短い事などで分かるとおり、比較すると剛性面で不利な事が分かります。(もっとも当時としては無茶苦茶高剛性だけど)

 ここに今時のフレームでの利用を前提としたボールベアリングを使うとネガが出ても仕方がないんでしょうね。テーパーローラはボールに比べて接触面積が大きいので剛性面で有利(=フリクションも大きい)なので、タイヤ磨耗時に出るチャタ症状も吸収してくれるんでしょう。(事実、今回はタイヤを換えていないけど症状は納まった)

 けど、あのハンドリングは忘れがたいものがあるので、スポ-ツ走行やレースユースメインなのであればタイヤ交換時期お知らせ機能と割り切ってボールを使いつづけるのも手なのかも知れません。こりゃちょっと悩むなぁ.......。

 いずれにせよ、『バイクはバランス』って事が良く分かった試行錯誤でした。絶版車をちょこちょこいじって乗ってらっしゃる方々の苦労が身に染みます、ハイ。


【01.12.29】

 上記のベアリング交換からかれこれ丸1年、約14000km走行した事になります。実はこの夏頃から上記のチャタリングが再発し始めました。(とほほ)今までとは違い、まともに新品タイヤを履いてませんので、それが原因なのかなぁなどと思っていたんですが、まぁ、それほど走行に支障がある訳でなし、この年末までこれといった対策はとりませんでした。

 で、このHome Pageを読み直し、

>(事実、今回はタイヤを換えていないけど症状は納まった)

っとの事実を思い出します。う〜〜〜〜ん。(困)ひょっとしてベアリングかぁ?今年はウィリーの練習も沢山したしなぁ.....など思いながら洗車ついでに(全然ついでじゃない(笑))前輪/フォークを外し、ステムを取り外してベアリングのチェックです。我ながら好きだねぇ(笑)

 残念ながら写真を撮るのを忘れていたのですが、アッパー側のベアリングはアウターも綺麗なものでしたが、ボトム側のアウターレースにはくっきりと打痕が....(泣)それと、思ったほどグリスが充填されていなかった事が気になります。テーパーローラー特有のインナーのガタもアッパー側と比べると若干大きい気もしたんですが、パーツは取り寄せていないのでそのまま再利用する事にしました。まずはアウターレースをコンパウンドで磨き、次いでインナーのグリスをパーツクリーナーで落とします。乾燥させたらグリス(今回はモリブデンを使用)をたっぷりと詰め込み、ステムを組み立てます。

 たったこれだけの事ですが、ステムのナットの締めしろが最終的に約1/4回転も変化したのには驚きです。いや、最初は整備前の締めしろ(マーキングしてた)で試走したんですが相変わらずチャタが出たので少し増し締めしたんですね。(1/8回転単位で締める→試走の繰り返し)整備前にも何度かこのステムナットの調整はしていたんですが、この締めしろ(締め付けトルクと同意)はかなりハンドリングに影響し、ここまで絞めると以前ならステダンを付けた時のような、ゆらゆらとした蛇行症状が現れていたんですが、整備後はチャタも消えたし、なによりフロント周りにカチッとした剛性感が出たのには驚きました。

 しかしこのステムの調整、何度やっても上手くなりませんな。構造上、トルクレンチを使っての作業は現実的でないので、どうしてもトップブリッジを浮かせて貫通ドライバで叩いて回す事になる(フックレンチも位置的に使い辛い)んですが、やっぱテーパーローラーは予圧管理が重要だと痛感した1日と成りました。…春にはベアリングを打ち換えないとな。(泣)








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