手持ちのパーツリストからの抜粋です。主に出力規制に関する部分を抜き出しています。
R750F〜R750H
国内モデル 輸出モデル 備考 モデル型式 GSX750R GR71F-100001〜
GSX750RG GR71G-100311〜
GSX750RH GR71G-103695〜GR75A-100001〜
GR75A-107368〜
GR75A-112130〜輸出モデルは年式による型式に変更がなかったようです。 キャブレター スライドバルブ 13551-27A00 (F)
13551-27A12 (G/H)←国内に同じ
←国内に同じニードル.ジェッ 13383-27A10 (6DP3-3) (F-H) 13383-27A00 (6DP2-3) (F-H) 針は国内外で違うようです。 ジェット.ニードル 09494-00496 (F/G)P-5
09494-00509 (H) P-509494-00496 (F-H)P-5 筒も違うようですが、同じP5なので、品番統合なのかも パイロットジェット 09492-20009 (F/G/H)#20 09492-32003 (F/G/H) #32.5 パイロットジェットは輸出モデルの方が番手が大きいですね メインジェット 09491-97003 (F/G/H) #97.5 ←国内に同じ エアフィルター 13780-27A10 (F/G/H) 13780-27A00 (F/G/H) 国内モデルは多少絞ってあるようです エンジン カムシャフト IN 12711-27A01 (F/G/H)
EX 12721-27A01 (F/G/H)←国内に同じ カムは共通みたいです イグナイター 32900-27A00 (F/G/H) ←国内に同じ 速度リミッターは国内外共にありません ギアリング スプロケット F14−R42 ←国内に同じ
Specil Thanks To:Mr Stool.
R750J
国内モデル 輸出モデル 備考 エンジン
カムシャフト
IN 12711-28A01
EX 12721-28A01IN 12711-06B03
EX 12721-06B03Valve, Valve Springなどは共通です。
キャブレター
メインジェット
09491-21016
#10509491-22015
#112.5
ニードル, ジェット
13383-17C30
( 5F93-3 )13383-17C00
( 5FZ89-3 )
ジェット, ニードル
09494-00598
( Y5 )← ジェット, パイロット
09492-35010
( 37.5 )←
エアクリーナエレメント
13780-17C10 13780-17C00 輸出モデルはR1100のエレメントと共通です。
インシュレータなど
In/Outとも国内外共通です。
イグナイター
32900-17C10 32900-17C00 国内Jには速度リミッタは付いていません。
J型は比較的国内外モデルの違いが少ないモデルで、マフラーをリプレイス品に、エアクリとジェット類を輸出仕様にするだけで後輪90ps程度は出るようです。最後の最後でカムの違いが効くらしいですが、ストリートユースではまず違いが分からないと思います。
あんまりいい写真じゃありませんが、輸出仕様R750/R1100用のエアクリーナエレメント(13780-17C00)の開口部の内径はおおよそ4.5cmです。
R750K
国内モデル 輸出モデル 備考 エンジン
カムシャフト
IN 12711-28A01
EX 12721-28A01IN 12711-06B03
EX12721-17C00国内はJ型と共通
キャブレター
J型から変更はありません。
メインジェット
09491-21016
#10509491-22015
#112.5
ニードル, ジェット
13383-17C30
( 5F93-3 )13383-17C00
( 5FZ89-3 )
ジェット, ニードル
09494-00598
( Y5 )← ジェット, パイロット
09492-35010
( 37.5 )←
エアクリーナエレメント
13780-17C10 13780-17C00 輸出モデルはR1100のエレメントと共通です。
インシュレータなど
In/Outとも国内外共通です。
イグナイター
32900-17C20 32900-17C00 イグナイタレベルでリミッタを実装しました。
ギアリング
3速
1.588 ( 17/27 ) 1.647 ( 17/28 ) 輸出モデルは国内J型と同じ
4速
1.315 ( 19/25 ) 1.400 ( 20/28 ) ↑ 5速
1.181 ( 22/26 ) 1.227 ( 22/27 ) ↑ K型は単なる外装のみのマイナーチェンジモデルと思われがちですが、国内自主規制の徹底の為、ギアポジションセンサ(37720-48B00→37730-17C00)を利用した速度リミッタが実装され、それに伴ってイグナイタも変更(コネクタのピン数が増えた)になっています。また、国内モデルは3/4/5速の変速比が変更になりました。
なお、この年代のスズキ車全般のリミッタの考察については、
●GSF Tips ( http://saga.cool.ne.jp/syouri_m/gsf/tips/general.html )
をご参照下さい。
R750L
国内モデル 輸出モデル 備考 エンジン
カムシャフト
IN 12711-17D30
EX 12721-17D10IN 12711-17D01
EX 12721-17D01Valve, Valve Springなどは共通です。
キャブレター
メインジェット
09491-20017
#10009491-23017
#117.5
ニードル, ジェット
13383-17D30
( 6ZE11-3 )13383-17D00
( 6ZD7-3 )端末からなら注文時に車検証コピーは必要なし
ジェット, ニードル
09494-00662
( P-0 )09494-00675
( O-8 )
↓
09494-00724
( 15.8 )
品番統一確認済み同上
ジェット, パイロット
09492-35008
( 35 )09492-35010
( 37.5 )エアクリーナエレメント
13780-17C10 13780-17C00 輸出モデルはR1100のエレメントと共通です。
インシュレータなど
In/Outとも国内外共通です。
イグナイター
32900-17D10 32900-17D00 国内モデルはK型と同じ方式でリミッタがかかってます。
変速比
3速
1.588 ( 17/27 ) 1.647 ( 17/28 ) 輸出モデルは国内J型と同じ
4速
1.315 ( 19/25 ) 1.400 ( 20/28 ) ↑ 5速
1.181 ( 22/26 ) 1.227 ( 22/27 ) ↑ 一次減速比
プライマリドリブンギア
75T
( 75/43 1.744 )75T
( 75/43 1.744 )J/K型は 74/44 1.681 です。(国内外とも)
L型でボア/ストロークが変更になりましたので、カム周りはJ/Kとは全く互換性がありません。プライマリギアの変更とは、要するにクラッチハウジングの外周部(クランクと噛み合う部分)の歯数変更です。これ以外のL型の詳細はこちらをご覧下さい。
なお、M型のR750をフルパワー化した詳細記事はF田さんのサイトでご覧になれます。
【02.11.04】追記
O/Hに備えてニードルとニードルジェットを注文しました。本日現在の単価は、ニードル(針)が710円/本、ニードルジェットが1200円/個でした。欧州モデルの品番ですが、国内で他に使っているモデルがあるのか、極普通に端末を通った模様です。
【05.01.05】追記
98GSX-R750Wの国内モデルをフルパワー化した詳細記事がS.Y. Changさんのサイトで公開されています。
BSTキャブは純正負圧キャブなので、アフターマーケット用のTMRやFCRのように各ジェットのセッティングデータが公開されておりませんので、フルパワー化はともかく、流用チューンを考える場合はかなりの試行錯誤が必要です。同じBSTキャブで口径が近い場合には流用が可能な場合もあるようですが、ボディサイズが異なる場合、物理的にセットできないケースもありますので以下のデータを利用する際は自己責任でお願いします。
また、スズキの他に、ヤマハも伝統的にミクニのキャブレターを採用しており、各種記号の意味はほぼ同じと思われます。
一般的な呼称で「丸大」と呼ばれる形状の物が使われている事が多いです。取り外しにはマイナスドライバーを使います。ジェットを緩める時と共通のTipsになりますが、取り外しにかかる前に、新品のジェットのマイナスネジにドライバーをあてがい、ジャストサイズとなるようにドライバーをグラインダー等で加工すると舐める可能性は少なくなります。(キャブ専用のドライバーを作る)
非常に奥まった位置にセットされているジェットですので、取り外しの際は細心の注意が必要です。
BSTキャブでは圧入されているだけですので、メインジェットを取り外した後、5mmのネジをねじ込み、メインジェット側から軽く押し込めば、ジェットブロックと一緒にダイヤフラム側に抜く事が出来ます。サービスデータに記されている記号(内径:mm)の意味は下の表の通りのようです。但し、同じ内径でもキャブのボディサイズによってジェットの全長が異なり、ブロックにセットできないケースもあるようですので注意が必要です。また、下記記号は品番統一後は別の表示方法(通常のジェットと同じような番手表示)に変わったようです。
0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
|
O- |
2.600 |
2.605 |
2.610 |
2.615 |
2.620 |
2.625 |
2.630 |
2.635 |
2.640 |
2.645 |
P- |
2.650 |
2.655 |
2.660 |
2.665 |
2.670 |
2.675 |
2.680 |
2.685 |
2.690 |
2.695 |
Q- |
2.700 |
2.705 |
2.710 |
2.715 |
2.720 |
2.725 |
2.730 |
2.735 |
2.740 |
2.745 |
R- |
2.750 |
2.755 |
2.760 |
2.765 |
2.770 |
2.775 |
2.780 |
2.785 |
2.790 |
2.795 |
おおまかな記号の意味は以下の通りのようです。
6 |
Z |
D |
7 |
-3 |
---|---|---|---|---|
針の全長。60mmぐらいあるということ。 |
最初のテーパー。 |
2段目のテーパー。 |
何を表示しているのか調査中です。 |
クリップセット位置。 |
J型
キャブ内部の違いはメインジェットの番手と針のテーパー。筒の径は一緒なので、二段目のテーパーを調整する事で全開域の吐出量を調整しているようです。MJを上げてもまだ薄い場合は針交換(二段目のテーパーがキツイ針を探す必要あり)が効きそうです。
L型
内部パーツは結構違います。スロー系はジェット交換でOKだと思われます。メイン系は、国内がP-0、輸出がO-8と、国内の方が実はジェットニードルの内径が大きい事に驚く。針も国内の方が全開域でテーパーがキツい(吐出量が多い)針なので、ひょっとするとマフラーの交換とメインジェットの番手を上げるだけで輸出モデルと同等のピークパワーが出る可能性アリです。(未確認)
TM等のキャブでは全長を表す数字の次のアルファベットはテーパーを表している筈なんですが、どうもKIJIMAのカタログに拠るとテーパーには〜X迄しか記号が割り当てられていないようです。するとこのZはテーパーではなく、何らかの管理記号なのかもしれません。 実際、目視においては二段テーパーらしき切り替えポイントは確認できませんでした(つまり、実はテーパー角Dのシングルテーパーの可能性がある)。ひょっとするとストレート部分のリーチなのかもしれません。やっぱ、純正のキャブパーツは情報収集が難しいです。ヤマハ車のニードルも互換性がある可能性が高いです。(記号体系が同じ)
北米向けモデルが中心になりますが、下記URLから国内メーカーの輸出モデルのパーツリストを閲覧することが出来ます。(GSX-Rに限りません)
欧州向けモデルの主要GSX-Rのパーツリスト及びサービスマニュアルがイリーガルながらPDF化されています。こんなのは本当はメーカーさんの仕事だと思うんですけどねぇ。
上記リンクで入れない場合は、http://oldskoolsuzuki.info/ の左側フレームから、Seven-Eleven→Technical reference →- FastCat's Technical Suzuki Library っと進んで下さい。
おまけ(その4):
これまた北米向けのバイクに限られますが、下記URLよりパーツリストと北米での部品単価を検索出来ます。
2005.12.5.R750F-Hデータを追補
2003.11.11.一部追補
2003.02.11.一部追補
2002.11.24.一部補足
2002.11.11.一部改訂
2002.11.04.一部改訂
2002.03.25.一部改訂
2002.03.20.初稿
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