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●.orgのジレンマ

【04.01.10】

 .org(ドットオルグ)のジレンマ

 ちょっと長いです。

 スズキのGSX-R、それも油冷の750に特化しただけの、単なる「俺のバイクは最高だ!」サイト(笑)として、このRide on GSX-R!を公開しはじめてから昨年末で丸4年が経過しました。過去にも何度もこのスペースに書いた事がありますが、これといった宣伝もしていないのに、私にとってはかなりプレシャーを感じる桁の方々が、毎日覗きに来て下さっているようです。(ちなみに、更新停止中にもかかわらず、昨日は 344人もの方々が1,231ページも見て下さいました。本当にありがとうございます。)

 私がいわゆるネットというものに本格的に漕ぎ出してから、いつの間にか8年程が経過しています。その頃のネットといえば今のようなインターネットでは無く、Niftyserveを筆頭としたパソコン通信の時代でして、秒単位の課金を気にしながら、「ピィ〜〜〜〜〜ヒョロロロ、ガァ〜〜〜〜」なんて音を聞きながら、ComNifty+魔法のナイフ+茄子Rなんて一連のMacユーザーの三種の神器を駆使し、自動巡回をしていた時代でした。少しでも通信時間を短くする為、ComNiftyのターミナルウィンドウは当然一番小さく折り畳まれ(パソコンのスペックもそんなに上等じゃ無いので、画面描画が通信時間にも影響した)、モデムのRDランプが点滅を止めようものなら心の底からNiftyserveを恨んだものです。(笑) モデムを33.6kbpsに買い換えた時は、ターミナルを流れる文字の速さに感激したものです、ハイ。

 読むだけのROMから始まり、いつのまにかいわゆるアクティブユーザーへ。掛かるコストは決して安くはありませんでしたが、マスコミが当時掲げていた、「マルチメディア」とか、「C&C」なんて空気を肌で感じていたようにも思います。Windows95の発売が起爆剤となり、時代は一気にインターネットへと加速します。とはいえ、その黎明期は今のように個人のホームページなど国内には皆無で、喜び勇んでアクセスしたホームページは当然企業さんの広告ばかり。わざわざ電話代を払ってCMなんて見る気にもなりませんので、ついつい足が遠のきました。ですが、一旦加速しはじめた流れは誰にも止める事が出来無いようで、Yahoo! Japanが繁盛しはじめ、いつの間にかNiftyserveも会員に2MB(退会時には5MBに増えてた)ものスペースを無料で提供してくれるようになりました。そして、ネット上での色んな方々との出逢いもあり、1998年の6月、遂に初めての自分のホームページを作りました。('98年当時のNiftyserveの接続料金は15時間/月で2000円、'00年には150時間で3000円まで値下げ。どちらも基本時間を越えると超過料金あり。勿論電話代は別です)

 そのホームページは20世紀の終わりを持って役目を終えたと個人的に判断し閉鎖したのですが、改めて読み返すと、取り上げているジャンルこそ違えど、今のこのRide on GSX-R!と全体を流れるトーンというか、構成からなにから殆ど同じでなんだか笑っちゃいました。(笑) で、その初めてのホームページを作るにあたり、私は自分自身に2つの約束事を課しました。1つは、嘘をつかない事。まぁ、人間ですので、勘違いや間違いなどが無かったとはいいませんし、全てをありのままに書いてきたとも言えない側面もあるのですが、意図的に「嘘の情報」を流す事だけは決してするまいと決めていました。そしてもう1つが、自分のホームぺージに商売を持ち込まない事でした。パソコン通信時代の秒課金時代を知っている私には、ネットでのいわゆる商行為は邪魔者以外の何者でもなかったというのが一番大きな理由ではあるのですが、PDS/FreewareとSharewareの違いや、GNUの精神などなど。当時の私の目に映った「先駆者」からの無言のメッセージが強く心に響いたのですね。

 で、2000年問題を乗り越えて(笑)このRide on GSX-R!を立ち上げる訳ですが、サイトは違えど、先の2つの約束事は極自然なものとして継承しておりました。独自ドメインへの移行時、.comと.org、どちらを選ぶかを悩み、最終的に.orgをチョイスした理由もそこにあります。が、注意深くこのサイトの変遷を追っている方(いらっしゃるのか存じませんが)はお気づきかもしれませんが、ライディングスクールのスポンサーであったり、懸賞の当選であったりと、「商行為」とはいえないまでも、2つ目の約束事の境目が、徐々にぐらついて来ているのです。まぁ、金銭のやりとりはありませんのでそんなに悩む事ではない事は確かではあるのですが… 昨年末も、とあるゲームメーカーさんから相互リンクのお誘い(バイク系のサイトには殆ど案内があったのではないでしょうか?)がありました。まぁ、バイクのレースゲームの特設サイトっぽいので、いつもどおり、「ご案内頂きました相互リンクの件でございますが、当サイトでは商用サイト様へのリンクは開設以来全てお断りさせて頂いております。ご希望にお応えすることができず誠に心苦しく存じますが、あしからずご了承のほどお願い申し上げます。」なんて文面でお断りしたのですが、この自ら課している約束事が、実は色んな可能性をスポイルしているのかも知れない…なんて改めて思い始めちゃったんですね。

 12.8kbpsのモデムから始まり、33.6kbps、56kbps、ISDNはじめちゃん(←何処へ行ったんだ?)にADSL、CATVにFTTH… 多少の紆余曲折はありましたが、私がネットに漕ぎ出した頃に示されていたロードマップはほぼ到達の域にあるようにも思えます。常時接続が当たり前になった事、また、高性能のPCや大容量のメモリ、記録媒体が安価に提供されるようになった事。今のこの時代を「スタンダード」と考えた場合、どういうポジションに立つのが自分の理(利でもあるのは否めません)に適うのか。日平均で400ユニークアクセス。多いのか少ないのか判断にも困りますが、私が作るサイトがおおよそ似通った人数の方々にご支持頂ける理由は何なのか。文体なのか、切り口なのか、視点なのか、それともこういった基本的なスタンスなのか。

 .orgを名乗る以上、そのドメインに込められた想いを私はやはり無視は出来ません。が、昨年1年間の更新頻度を振り返るとよく分かるのですが、「このまま現状維持」を望んでいないのは自明ですので、そのあたりの整合性をどのように取るのか。やりたいこととやれないこと。最後はなんだか禅問答みたいになっちゃいましたが(笑)、産みの苦しみというか、最初の一歩をどのような形で、どちらの方向に踏み出すべきなのかを、このところずっと悩んでる…って感じです。

 まぁ、どうって事ない悩みといえばそれまでなのですが、更新一時停止の2番目に大きな理由(2番目かい!!(笑))はこの事だったりします。


【04.01.19】

 .org(ドットオルグ)のジレンマ(その2)

 今回も少し長いです。先の更新では、

 >>この自ら課している約束事が、実は色んな可能性をスポイルしているのかも知れない…なんて改めて思い始めちゃったんですね。

なぁんてなんだか良く分からない言葉を選んで書いてましたが、ぶっちゃけ、このホームページに広告を載せる事で収入を得る、いわゆるアフィリエイトプラグラムに参加するか否かを迷っていたってのが真相です。ホームページの維持で暮らして行こうとは思いませんので(笑)、このサイトの維持費程度を捻出できれば万々歳ってな軽い気持ちなのですが、その一歩をいざ踏み出そうとすると結構重い決断だったんですよね… 私にとって、問題は金銭の多寡ではなかったのです。ただまぁ、サイトをご覧頂いている皆さまから直接金銭を頂く会員制を導入する訳ではありませんし、サイトに関係ない広告をトップページに載せるような形では無く、そのページ、各コンテンツに見合った内容の広告を自然な位置に掲載出来るのならば、それもイイかも…なんて考え始めたのです。

 私にとってはWebに対する根本的な部分の考え方の方向転換ですので、気持ちがそう変化したのにはそれなりのきっかけがありました。それが検索エンジンのGoogleによる"AdSenseプログラム"開始のニュースでした。Googleなる検索エンジンについてこのサイトで初めて取り上げたのが2000年11月29日のWhat's Newですから、世に出てまだ3年と少しの比較的若い検索エンジンです。が、その検索結果の正確さと処理速度の速さから、それまでのロボット型検索エンジンをすっかり駆逐してしまいました。登場当初は純粋な検索機能のみで、広告などが一切なかったので、一体どうやって儲けているのだろう?なんて疑問に思っていましたが、1年後には検索結果の表示画面右側に AdWords なる広告が表示されるようになり疑問が氷解しました。

 開設以来、お陰様で Ride on GSX-R!の掲示板はこれといって荒れる事なく運営を続けて来ていますが、前後の話題に関係ない広告の書き込みは、例えそれがオートバイ関係のものであっても多少の違和感を覚えます。開始当初のAdWords広告も同様で、なんだかあまり検索結果に関連しそうも無い広告が表示されたりしてうんざりしたものですが(笑)、次第に表示される広告も適切なものが多くなるようになってきました。もっとも私自身は広告をクリックする事は… かなりマレなのですけどね。(笑)で、そのGoogleが今度はホームページの内容に応じた広告表示が出来るプログラムを開始する事になったってのが先のAdSenseプログラムの内容です。合衆国では2003年の春頃から先行して実施されていたようですが、日本向けのプログラムが昨年末に発表されたんですね。

 過去、いわゆる無料ホームページスペースを利用してこのサイトを運営していた時に、フレームの入れ子構造を駆使してわざわざ広告表示を回避していた(マジか!)のは、「広告を選ぶ事が出来ない」のが一番の理由でした。このサイトは、開始以来GSX-Rシリーズを中心に運営してきていますので、バイク関連の広告ならともかく、サラ金やカードローンの広告はどうしても載せたくなかったのです。無料ホームページで運営している、自分以外の方のサイトにお邪魔した時には、それがどんな広告でも不思議と全然気にならないのですが… やはり我が子は可愛いというか、愛着があるサイト故、無粋な広告表示は、なんというか、土足で部屋に上がられたような気分になるのでしょうね。(笑)

 話は戻りますが、検索結果やAdWords広告の表示内容に概ね好印象を抱いているGoogleが提供するホームページ運営者向けのアフィリエイトプログラムの登場ですので、心はかなり揺らぎました。謳い文句通りの広告表示が出来るなら、このサイトに導入してもサラ金や銀行などの広告は表示されない筈です。もっともこれは「自分の意志で広告を選ぶ」という私の責任放棄でもあるのですが… まぁ、あれこれ悩んでも仕方がないので、先のSilly Talk更新時に、プログラムに申し込みました。実はこのプログラム、審査がかなり厳しいようで、個人運営のサイトの審査通過率はそれほど高くないなんて話も耳にしていました。で、申し込み後、Googleから届いた返信はこのようなものでした。

サトウ様

Google AdSenseに興味をお持ちいただきありがとうございます。弊社プログラムのスペ
シャリストがお客様のお申し込み内容を確認させていただいたところ、お客様のアカウント
に現在設定されているウェブ サイトが、弊社のポリシーに従っていないことがわかりまし
た。このため、残念ながら現時点ではお客様に Google AdSenseをご利用いただくこと
はできません。

お申し込みが承認されなかった理由は次のとおりです。問題を修正していただける場合は、
変更後に再度検討いたしますので、この電子メールにご返信ください。

問題点:

- ページのタイプ

---------------------

内容:

ページのタイプ:現在、お客様のウェブ サイトのタイプは、弊社のプログラムでは許可さ
れておりません。許可されていないウェブ サイトには、チャット サイト、個人ページ、検
索エンジン、著作物を主として含むサイト、ドメイン不法占拠によってトラフィックを操作
するサイトなどがあります。

---------------------

 あはは(笑) このホームページに対する世間の評価はこんなものなのかも知れませんね。 一旦は脳内で膨らんだ可能性がしぼんでしまうのは残念ですが、このプログラムに参加する為に一からサイトを作り直す気も全くありませんし、私にはこういったスタイルのサイトしか作れない事は自分が一番良く分かっていますので、「縁がなかった」っとスッパリあきらめる事にしました。

 で、あけて翌朝。いつも通りにメールをチェックするとまたGoogleからメールが届いていました。

サトウ様、

Google AdSenseに興味をお持ちいただきありがとうございます。

先日、お客様の Google AdSenseへのお申し込みの審査結果についてご連絡させていただきましたが、誤りがあったようですのでお詫びいたします。

お申し込みを再度確認し、お客様のウェブサイトがGoogleのポリシーに従っていることを確認いたしました。現在、お客様のお申し込みは承認されております。お申し込みの承認をお知らせする電子メールをお客様のアドレスに別途お送りしますのでご確認ください。この電子メールには、新しいアカウントへのアクセス方法とプログラムの開始方法も記載されています。

ご不明な点などありましたらお気軽にご連絡ください。
今後とも Google AdSenseをどうぞよろしくお願いいたします。

 …なんじゃ、そりゃ?(笑) 宛名がカタカナ書きなのもあまりいい気はしませんが、どうやら審査には通ってたって事のようです。とはいえ、更新停止中に突然ペタペタと広告を貼るのもなんだか変な話ですので、承認されたはいいけどどうしよう? …なぁんて悩んでみても、貼ってみないことにはどんな広告が表示されるのかすら分からないのがGoogle AdSenseの特徴ですので、サイトの中で比較的目立たず、また、それなりのアクセスがあるRide on GSX-R!の英語版(そんなものがあったのか!)でテスト運用を開始する事にしました。表示されている広告を見る限り、メインのコンテンツにも導入するかは微妙…って感じですね。(汗)

 >>最初の一歩をどのような形で、どちらの方向に踏み出すべきなのか

 AdSenseの審査に落ちていればまた違った方向へ踏み出したのかも知れませんが、概ね予想通りの方向に実際に小さく踏み出した事は、肩の荷が下りたとでもいうか、予想以上の安堵感を私にもたらしてくれました。悩みなんて何でもそうですが、どうするべきか、どうしたいのかの答えは最初からある程度分かってるんですよね、きっと。(汗) 一旦踏み出すと気持ちも楽になりますので、前から作りたかった、"独自ドメインでのホームページ運営" についてのサブコンテンツもある程度作り上げる事が出来ました。

 あらかじめお断りしておきますが、このサブコンテンツは Ride on GSX-R!からは独立したホームページとして私の中で位置づけていますので、ある特定の企業をよいしょした、ある意味宣伝サイトとなっています。ただ、こういった話を知りたい個人ホームページ運営者は少なからずいらっしゃると思いますし、サブコンテンツ内のリンクや広告をクリックしただけでは、今のところ私には一銭も入ってきませんので、独自ドメインに興味のある方はとりあえず読み物としてお楽しみ頂ければと思います。リンク先の企業のホームページでも公表されている通り、サブコンテンツ内のリンクを辿ってドメインを取得された方が出た時点で、紹介料として私に100円/件が入る仕組み(但し、現金ではない)です。どのようなルートでアクセスしようが、この業者さんからのドメイン購入単価は変わりませんので、私に100円を払うのが馬鹿らしいとお思いであれば、普通にURLを手打ちしてアクセスした後にご購入下さい。また、他のドメイン業者さんを探すのを止める権利も私にはありません。

 随分長くなりましたが、公式には現在も継続中の「更新停止」を解く際には、Ride on GSX-R!のメインコンテンツには、何らかの形で広告が表示される事になります。その際には正式にトップページからご案内する予定です。

 感想:





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