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●スズキのロッカーアーム式バルブクリアランスアジャスターの考察

【04.03.20】


2バルブ1ロッカー式油冷エンジン用のタペットアジャスタ

 なんでもイイですがとても長いタイトルですね。(笑)

 最後のタペット調整からいつの間にか随分と時間が経ちました。とりたててエンジンから異音が出ているわけでもないのですが、先日物置を整理していると、ストックしてあったヘッド周りのガスケットが出てきました。「このまま寝かせておくのもなぁ…」ってことで、シーズンインを前に久しぶりにタペットでも調整してみるかっと思い始めました。

 私のRはいわゆる2バルブ1ロッカー式ですので、右側のパルスカバーのガスケットさえあれば、それほど手間をかけずにタペット調整が可能です。が、前回の調整でもそれ程クリアランスは変わっていませんでしたので、結局カバーを開けてガスケットを換えただけで終わってしまうと更新ネタになりません。(笑) そこで、随分と前から考えていた、アジャスタスクリューのロックナットのチタン化について本格的にリサーチを始めました。

 この改造の定番は'89年式GSX-R750RKの純正ロックナットへの交換です。今からかれこれ15年前!に動弁系の軽量化の為にRKのアジャスタスクリュロックナットにはチタン製が採用されていました。まぁ、同時期のRC30なんかはコンロッドが丸ごとチタン製ですので、それに比べると随分しみったれた軽量化っと言えなくもなさそうですが、純正流用が効くというのは油冷エンジン搭載車両のオーナーには嬉しい話ではあります。ただ… やっぱ、無茶苦茶高いんですね。(泣 昨年の価格が1350円/個ですので、16個もバルブがあると21600円にもなってしまいます。う〜む… 手持ちのデータでは、純正のロックナットが4個で5g、RKのチタンナットが4個で3gですから、合計8gの軽量化ってことになります。回せば13000rpm近くまで回りますので、ここでの8gってのはかなり効きそうではありますが、コストパフォーマンスを考えると二の足を踏んでしまいます。

 が、時は流れ、今や21世紀。RK登場時にはレアな素材であったチタンもメガネを筆頭にそれほ珍しい存在ではなくなりました。試しに、「チタン ナット」でGoogleで検索してみると… 汎用規格品なら、M5のチタンナットは驚きの70円/個です。(笑) こ、これが使えれば…

 喜び勇んでさっそく注文… する程私も若くはありませんので(笑)、実行前に様々な可能性に頭を巡らします。まずは素材が純チタンである事。普通、バイクなどの部品には純チタンではなくTi-6AL-4V、いわゆる64チタンといわれる合金が使われています。これは強度との兼ね合いのようです。まぁ、構造材の締結に使うわけではないので、それほど神経質になる必要はないのかも知れませんが、場所がエンジンだけに若干の不安材料ではあります。

 もう一つの懸念は、いわゆるネジピッチです。アジャストスクリュのボルトのサイズはφ5mm、いわゆるM5のサイズなのですが、ネジのピッチには並目(なみめ)と細目(さいめ)があり、1/100mm単位でクリアランスの調整が求められるネジですので、M5の標準ピッチである0.8mmではなく、細目の0.5mmである可能性が非常に高いです。汎用品のチタンナットは並目しかありませんので、細目のネジには使えません。

 ヘッドカバーを開けてからあれこれ悩むのも二度手間になりますので、少額パーツであることを気にしつつ、いつものSBSさんにサンプルを注文しました。で、結果はこちら。

 上が普通のM5のステンキャップボルト&ナット、下が油冷エンジン用(っつか、80年代後半のスズキ車は殆ど共通だと思います)のアジャストスクリュ&ナットです。

 一見するだけでピッチが違う事が分かりますね。(汗) ピッチゲージであたると予想通り、細目の0.5mmピッチでした。

 ってことで、汎用規格品のチタンナットは使えません。(残念です)

 以下は余談。

 バルブステムに当たる部分は平面の切りっぱなしだと思っていたのですが、スクリューを立ててみると真直ぐに立ちません。

 ルーペで覗くとステムとの接触部分にはご丁寧に頭が丸められていました。

 アジャストスクリューとナットのセットで300円でしたが、それなりにコストがかかった作りです。ちなみにナットも片面だけではなく両面が面取り(二種と呼ぶらしい)されています。

 1350円と70円… 強度を無視すればネジピッチの違いだけなので、心情的にはかなり悔しい結果です。

 ナットの最低ロットなんて良く分かりませんが、「Ti-6AL-4V M5細目 六角ナット 二種」ってのを100個程度から特注できるのでしたら… ひょっとして商売になるのかも。 在庫スペースもそれほど必要ありませんし、油冷エンジンだけでなくスズキ系のエンジン全般に使える(Gooseに使える事は確認済み)なら、比較的リスクの少ない動弁系チューンになりますので、それなりの需要はありそうなんですけどね。普通郵便で発送出来そうだし。どう思います?

 ってことで、結局、春のタペット調整は見送る事にしました。(笑)


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