>確かサイクロン集合はヨシムラの特許だったと思うので
集合管の元祖はPOPであるというのが通説です。いや、細かい事を言えば、集合管という技術は二輪より先に四輪で実用化されておりました。それを初めてバイクに応用したのがヨシムラのおやじさんだったわけです。確かCBだったはず。でも、その技術を特許申請しなかったんですね。なんというか… ま、そういう時代だったのでしょう。マサムラゲージみたいなもんです。(誰も分からんか。(笑))
で、時は流れて、ヨシムラの集合管も第2世代に入ります。それがいわゆる「サイクロン」と呼ばれる集合方式で、4気筒の爆発順序である、1/2/4/3の順番に円を描くように集合するというものです。これにより、排気脈動に渦巻き効果が出来、排気効率がUPする…というものです。前輪側から見ると、
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という順番にエキパイが並んでいます。また、集合部が車体中央からオフセットされる為、各エキパイの長さを等しくする関係で、かなりエロチックな曲線をエキパイが描いているのが特徴です。さすがにこの集合方式は特許申請をしたようで、このエキパイ配置のマフラーはヨシムラ及び、OEMのスズキ純正以外からは発売されていません。(個人によるワンオフを除く)もっとも、
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とかの似非サイクロンは結構ありますね。(笑)ま、集合順だけを考えれば同じ効果なのでしょうが、やはりオリジナルには敬意を払わないとね…っと私は思いますよ。
若干関連しますが、スズキがわざわざサイクロン集合方式のエキパイを採用するのは単に性能向上だけが目的なのではなく、レースでのパートナーであるヨシムラに対する「パテント使用料を通じての支援」って側面が少なからずあったと思われます。Popの逝去と横内氏の引退以降、こういった、メーカーがチューナーを対等なパートナーとして支援するって関係が薄らいでしまったようで、少し残念ではありますね。
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