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●3.定常円の半径を小さくする

 オートバイのカタログやマニュアルをよく見ると、「最小回転半径」という項目が掲載されている場合があります。私のGSX-R750Lの場合、最小回転半径は3.1mとマニュアルには記載されています。この数字を額面通りに受け取ると、Uターンを行なうには最低でも6.2mの道幅が必要となります。一般的な走行車線の幅員は一車線あたり3.5m程度ですから、対面二車線ある道路でならUターン出来る計算になりますが、1.5車線程度の幅員だとUターンが出来なくなってしまいます。ですが現実には、私のGSX-R750でも5m程度の幅(ちゃんと測ってないので定かではないですが)があれば乗車したままで楽にUターンは出来ます。 それは何故なのか?

 実はカタログなどに記載されている最小回転半径は、バイクを直立させた状態でハンドルをストッパーに当たるまで切り、バンクさせずに押し歩いた際のフロントタイヤの接地面の軌跡から算出されます。詳しい計算は省きますが、要するに、ホイールベースとキャスター角、及びハンドル切れ角から機械的に算出される数値です。私のGSX-Rのそれぞれの数値は、ホイールベースが1420mm、キャスター角が25.5°、ハンドル切れ角が左右30°づつとなっています。(ちなみに、ホイールベースは短いほど、キャスターは数字が小さいほど、ハンドル切れ角は大きいほど、最小回転半径は小さくなります)

 ですが、実際にオートバイを運転する場合は、遠心力に対抗する為に、内側に傾けなければ曲がる事が出来ません。すると面白い事に、ハンドル切れ角が同じであっても、直立状態よりも前輪が描く軌跡(回転半径)が小さくなるのです。つまり、「ハンドルを一杯に切り、オートバイを限界までバンクさせた状態」があなたのオートバイが一番小さく回っている状態となります。(本当はまだ先がありますけどここでは割愛)

 8の字をコンパクトに回る為には左図の青い円を出来る限り小さくする必要があるのは前述した通りですが、ハンドルを一杯に切る事と、限界までバンクさせる事の2つを比べた場合、まずハンドルを一杯に切る事から始めて下さい。

 

 で、その練習方法なのですが、まずはあなたが楽にまわれる方向でぐるぐると円を描きます。アイドリングはかなり高めに上げておく方がスロットルなどの余計な操作に神経を使わずに済みます。しっかりとニーグリップをして上体から力を抜き、リアブレーキをじわ〜っと踏みこんでいくとハンドルが自然に内側に切れてきます。同時にオートバイが内側にバンクしてきますので、上体を外側に移す、いわゆるリーンアウト気味のフォームでバランスを取って下さい。するとある瞬間に、「コツン」っとハンドルがストッパーに当たる感触が伝わってきます。

 ここまで出来るようになるまで練習すれば普通は目が回ってますから(笑)、一旦休憩してから、今度は逆回りにチャレンジです。左右どちらでも「コツン」を体感出来れば、さらに次のチャレンジに進みます。

 再度同じようにリアブレーキと上体の移動を使って円を小さくしていき、最初の「コツン」を感じたあと、もう少し我慢して旋回を続けます。すると今度は「コツン、コツン、コツン」っと連続してストッパーに当たると思います。これも左右チャレンジして下さい。ちなみに右回りではリアブレーキ操作が難しいので左回りよりも上達は遅いのが普通です。

 この「コツン、コツン」と連続してストッパーに当たる感触に慣れてくれば、今度は「コツン」とあたった瞬間に上体をさらに外側に移動し、バンク角を少し増やします。すると「コツン、コツン」という動きがなくなり、ストッパーに当たったまま、ぐるぐると回れるようになります。これが円を小さくする要素の最初の条件である、ハンドルフルロックでの旋回です。

 この状態での旋回に慣れれば、今度は「発進時にハンドルをストッパーに当たるまで切ったままスタート」する練習も左右併せて練習してみて下さい。発進する為にクラッチをミートするとハンドルは元に戻ろうとしますが、その動きを腕力で押さえるのではなく、上体の移動で自然にバンクさせる事で押さえられるように練習を繰り返します。これが出来れば街中でのUターンで困る事はなくなります。

 さて、円を小さくするもう一つの要素である、「限界までバンクさせる=フルバンク」ですが、単純な定常円旋回ではそこまで練習できる人はまず居ません。(笑) というのも、この程度の回転半径ではフルバンクさせるのに必要な遠心力を発生させる事が非常に困難だからです。ですので、まずはハンドルフルロックでの旋回を修得するのが先決です。

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