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●GSX-Rと日本のモータースポーツ

 バイクブームとライダーの夢 80年代に入って「バイクブーム」と呼ばれる現象が日本には起きました。RZの登場をきっかけとして、スポーツバイクの需要が底上げされた時代です。ノービスライセンスをとってサーキットへ行こう!ってのが合い言葉だったかな。各地のサーキットのスポーツ走行は大にぎわいで、今の閑散とした状況からは想像できないぐらいの人たちが集っていたようです。同時にバリバリ伝説の連載も始まっており、いわゆる『峠』もバイクで溢れていましたね。その分事故も多く、私の友達も何人か帰らぬ人となり、当時二輪通行止めになった道路は未だに通行解除されていなかったりもします。

 バイクブームの功罪は様々ですが、両者をくらべるとそれでもなお、功のほうが大きかったように今の私は思っています。当時の厳しい認可基準と車両保安基準をメーカー/ライダーの努力で少しづつブレイクしてきた時代とも重なるからです。80年初頭のライダーはチャンバー/集合管、セパハンへの換装すら整備不良の切符にビクビクしなければいけなかった時代です。750KATANAのいわゆる『刀狩り』なんかが有名ですね。

 そういった『自由』の他に、ライダーに『本物』を求める気分が高まってきていたように思います。市販パーツへの換装も今の時代の『カスタム』とは少し違って、『あこがれに近付きたい』って気持ちの方が強かったようにも思います。本物のレーシングマシンを公道で操ってみたい。夢.....だったんでしょうね。RZですら『TZレプリカ』と評される時代ですが、エンジンはともかく、本物のTZとはフォルムからして違う。フルカウルもセパレートハンドルも市販RZにはついておらず、メーカーオプションのカウルもハンドルマウントのものでしたし。

 そういった状況をγ、GSX-Rが打ち砕いてくれたのです。

 GSX-Rの登場 まず400が、続いて750が登場したのですが、これにはほんと、ドキドキしました。確実に時代の扉が開いた気分になりました。が、当時学生の私にとって、新車でこれらのバイクを買う事なんて考える事も出来なかったのも事実です。レプリカは高かった。だもんだから余計に『憧れ』る気持ちは募ってしまいますね。ですが、その素性の良さも手伝って、F1やF3のレース(当時)ではGSX-Rが急速に普及してゆきます。プライベーターの参加が目立ってきたのもこの時期で、日本の二輪レースの底辺を確実に広げたように私は思っています。RC30なんてバイクまで登場し、いっそう拍車がかかってしまいましたが、限定モデルだけでなく、素性の良いバイクがいつでも新車で買える。保安部品を外すだけでエントリー出来、そこそこの結果ものこせる。RZやCBXの時代とは雲泥の差だったのです。販売台数こそ国内第3位という地位ですが、『モータースポーツ文化』という面でバイク界にSUZUKIが果たした役割はとても大きいと私は思っています。ホンダとは別の意味での『フロンティアスピリット』『チャレンジ精神』をビシバシと感じましたね。デザインは......ですけど。(笑)もっとも、ホンダやヤマハは自前でサーキットを作っているのでそういう意味での貢献度は足らないんですが。

 GSX-R750 レーサーのベース車両という宿命を背負わざるを得ない750ccピュアスポーツですので、その変化はまさに日進月歩であります。他のメーカーでは今では当初のシリーズ名を残しているバイクは無く、GSX-R750だけが車名をそのままで登場から現在まで生き延びているのみです。もちろん、GPZ900RやV-Max、SRなど、シリーズとしてGSX-Rよりも長寿なモデルも存在しますが、ベースモデルの熟成ではなく、『進化』を伴う形なのはこのGSX-Rだけですね。CBはもうコンセプトもなにもあったもんじゃないし。(笑)ブランドの歴史の重みとでもいうのでしょうか。

 さらに他のメーカーは限定モデルが主流であるのに対し、SUZUKIはいわゆる一般向け市販車をずっとベース(一部例外あり)にレースをしています。つまり、AMAや全日本を走っているバイクと全く同じ素材を誰でも買えるんです。登場から15年。89年のRKを除き、この伝統はずっと今でも続いています。モータースポーツの底辺の拡大。ほんとうにSUZUKIがそこまで考えているのかは分からない(単にバリエーションを作る金が無いのかも知れない(笑))のですが、もっと評価されてもイイと思うんですけどね。


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