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●R1000用マスターシリンダのO/H

R1000のマスターに付いてたダイアフラム
フルードカップのダイアフラム。違和感を覚えたあなたは偉い!

GSX-R1000マスター

 2002年2月の中頃、Yahoo!オークションに左の写真とともに出品されていたGSX-R1000用のマスターシリンダを落札しました。

 当初は丸ごと自分のRのマスターと換装するつもりだったのですが、レバー単体での互換性がある事が判明した為、新型レバーのみR750Lに流用し、シリンダとタンクは某氏のR750Fへ転用(既にRC30用が付いてる)するつもりだったのですが......

 最上段のダイアフラム、どこか変だなぁ...っと思いませんか? そうです。異常なほど膨潤してるんです。落札当時はレバーだけ使ったので取り立てて気にも止めていなかった(気付いてはいた)のですが、いざ具体的に転用する段階でかなりバタバタしました。

 というのも、フルードカップのダイアフラムだけで無く、マスターシリンダ内のピストンカップのゴムまで.....膨潤は及んでいたのです。(泣) ま、ノークレームを承知で入札してますから今さら出品者に文句を言うつもりは無いのですが、どういう経緯でこのマスターを出品するに至ったかには非常に興味が湧きました。(笑) 最近はカスタムの定番としてブレンボ等のラジアルポンプのマスターに交換するケースも多いようですので、当初はその系統の出品だろうと気楽に考えていたのですが、恐らく異なる種類のフルード(あるいは鉱油)を混ぜてしまい、結果ゴム製品の膨潤を呼び、ブレーキ操作不能で換装、不動品出品ってな流れだったのだと思います。(出品者の名誉の為、上記考察は全て私の想像です)

 ブレーキフルードは大きく分けて「グリコール系」と「シリコン系」に別れるのですが、国内メーカーの純正指定品は全て「グリコール系」です。シリコン系は日本では殆ど使われていませんが、ハーレー等に使用されている関係で流通はしています。

 殆どの方はDOT3やDOT4やDOT5、DOT5.1などのいわゆるフルードのドライ沸点表示を参考に選定をすると思いますが、いわゆる「グリコール系」のDOT5相当品は殆ど「DOT5.1」という表示がなされています。逆にいえば、「DOT5」としか書かれていないフルードを買う時は必ず「グリコール系」であることを確認してから購入する必要があります。最近はハーレーのレースも盛んですから、シリコン系DOT5は実際に店頭に存在します。

 また、いわゆるメーカー純正品のDOT4フルードを選ぶ際も、ホンダ、スズキ、カワサキは缶も値段もバラバラですが中身は殆ど同じ成分(混ぜてもOK)であるのに比べ、ヤマハ純正のDOT4だけは他の3社と成分比率が大きく違います。ま、大きな問題は恐らく出ないとは思いますが、ヤマハのブレーキフルードを使う場合は単純な注ぎ足し/エア抜きではなく、タンク/ホース/キャリパー内部のフルードが完全にヤマハ製に入れ代わるまでレバーを握ってはブリーダを緩める作業をした方が安心です。

 で、今回はキャリパ/ホース換装作業に取りかかってからこの膨潤に気付いた為、転用は当然中止。(泣) 某氏には悪いが今までのRC30マスターをそのまま使ってもらう事にしました。ま、入念にエア抜きしたからか、はたまたキャリパー交換の成果か、タッチが劇的に近代的なものに変わった為、結果オーライと言えばオーライだったのかもね。レバーの調整幅もホンダの方が広いし。(笑)

 さて、余ってしまったこの不動マスター、このまま眠らせてしまうのは勿体なのでいそいそとO/Hに取りかかりました。R1000は逆輸入車なのでパーツの手配が面倒な為、インナーキットはR750L用を注文。お値段は2300円でした。

 右がR1000マスターに入っていたピストン関連部品、左がR750L用の新品キット(59600-45860)です。

 どちらもNissin製マスターなのでインナーキットは完全互換だと踏んでの見込み発注でしたが、実際その通りでした。

 油圧を発生させる要のピストンのアップです。分かり辛い写真ですが、右のR1000用のは中古品なのでシリンダと摺動する部分のテフロンコートが綺麗に剥がれています。ネジのようになっている部分が右側はテカってます。

 が、それ以外に特に目立った傷は無いのでゴムのカップさえ膨潤していなければ(膨潤しているの、分かります?)そのまま使えそうです。残念。

 っつか、ゴム部品だけで部品を出してくれれば高くても500円ぐらいだろうに....。(困)

 さすがにこっちの写真になると膨潤の度合いが嫌ほど分かりますね。(笑) とても同じ部品とは思えません。

 これだけ膨れちゃうとシリンダ内壁との摩擦抵抗でリターンスプリングがあるにも関わらず、押したピストンが全く戻って来なくなります。

 ほんと、どんなフルードを使ったらこうなるのだろうか....

 ついでにシリンダーの内壁の写真です。物凄く見辛いと思いますが、壁面に引っ掻き傷等は全くありません。(摺動痕に見えるのは映り込みです)

 というか、久しぶりに日本の工業技術の凄さを見た気がするぐらい、シリンダ内面はピカピカの鏡面状態です。鋳造品をボーリングして指定クリアランス内でここまでの鏡面化工品を「量産」出来るんですから、やっぱたいしたものです。鋳造ベースの癖に鬆穴なんて全くないもんなぁ....。

 取急ぎ使う予定が無いマスターなので、組まずにそのまま保管しようかとも思いましたが、せっかくなのでメタルラバーを塗布しつつ組み上げ。埃をさける為ビニール袋に密封して出番待ちです。(笑) ま、アフターマーケットのマスターシリンダも組んだ状態で売っているので問題は無いでしょう、きっと。 .......誰か買いませんか?(笑)

 あ、参考までに、市場価格が一番安いホンダの純正DOT4を私は愛用しています。500mlで900円程度なのでパッド残量に関係なく頻繁にフルードの交換はしています。


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