苺畑よ永遠に
今年もまた、この日が来た。
彼が世を去ってから、はやくも今年で17年が過ぎてしまった。
全盛期の彼等を私は知らない。
だが、彼等の音楽は幼いころから私の耳に入っていた。母が好きだったのだ。
そして、ロックに目覚めた頃、彼の訃報をラジオで聞いた。
初めはピンと来なかった。私にとっては遠い昔の人だった。
しかし、音楽に、ロックにのめり込むにつれ、彼の、彼等の偉大さを
思い知らされた。
彼が好きになった。彼に憧れた。
彼に追い付き、追い越そうと何度も思った。
彼の生き方が好きだった。
格好悪いところも格好イイところも全部。
初めてニューヨークに行ったとき、真っ先にセントラルパークの傍に立つ
ダコタハウスへと向かった。
イマジンと書かれた公園の地面に寝そべった。
12月が来る度に、私は彼を思いだし、彼の、彼等のレコードをかける。
彼は逝ってしまたが、音楽は残った。
私が死んだら、何が残っているのだろうか?
、、、、、、、、、、、苺畑よ永遠に。
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